水中で拾ったゴミはすぐゴミ箱へ!伊東市のダイビングエリアでゴミ箱の設置が拡大中

海洋プラスチック問題が世界的に取り上げられるようになり、ダイバーの間でもダイビング中に見つけたゴミを拾って持ち帰るという活動が徐々に広まっている。しかし水中からゴミを引き揚げたものの、現地に捨てていっていいのか持ち帰るべきなのか迷うのも正直なところ。そんな無視できない悩みに対し、主に静岡県伊東市のダイビングショップが加盟する伊東市ダイバーズ協議会では、拾ったゴミをすぐに捨てられるよう、伊東市内のダイビングエリアにゴミ箱の設置を開始した。

ダイバーの気付きにも役立つ
エントリー口の「ポイポイBOX」

伊東市ダイバーズ協議会は、潜水事故をなくす目的で講習やトレーニングをメインの活動としている非営利団体だが、事務局長を務めるClover Diving Serviceの木部悟さんの提案で、2020年3月から「ポイポイBOX」と名付けたゴミ箱の設置を開始。水中のゴミ拾い自体は団体の活動の一環や、加盟店それぞれが元々行っており、木部さんの「ゴミ箱あった方が良くない?」の一言に満場一致で設置することになったそう。ちなみに一番初めに設置された富戸のゴミ箱は、なんと木部さんの自腹なので、利用者も大事に使うことを心がけよう。

富戸ゴミ箱

木部さん自腹のポイポイBOX

ポイポイBOXが設置されているエリアは富戸のほか、伊豆海洋公園川奈八幡野の4ヶ所。今後は、伊東宇佐美も追加予定だ。設置場所はエントリー口のすぐそばなので、エキジットしてすぐに捨てることができるのが嬉しい。集まったゴミは伊東市ダイバーズ協議会のメンバーや、漁協、ダイビングサービスの方が2~3週間に1回程度のペースで回収をしているそう。

富戸のエントリー口

富戸のエントリー口

また、同協議会の理事を務める城ヶ崎インディーズの矢北拓也さんによると、エントリー口でゴミが入ったポイポイBOXを見ることにより、ダイビング中にゴミを拾って帰ろうという意識の醸成や、これから潜る海にもゴミがあるんだなというダイバーの気づきにも一役買っているとのこと。そこから派生する話題も多く、どんなゴミがあるのか、風の影響でゴミが漂着することから地形や天候についてなど、ダイビング+αの学びにもつながっているそう。

伊東市ダイビング

広がるゴミ拾い活動

さらに、伊東市ダイバーズ協議会はポイポイBOXの設置にとどまらず、加盟店全店で水中ゴミ袋「オーシャンバッグ」を持ったり、針が引っかかって回収しにくい釣具を持って帰る工夫をショップ同士で共有したりと積極的に水中ゴミ拾いを推進している。

今後は伊東市や他のエリア、団体も巻き込んでこの活動を広めていきたいと木部さんは語る。実際に千葉や西湘エリアの福浦でもSNSでこの活動を知り、すぐにゴミ箱の設置を開始するなど活動の輪のさらなる広がりに今後も期待していきたい。

伊東市ダイバーズ協議会インタビュー

事務局長の木部さんと理事の矢北さん

取材協力:伊東市ダイバーズ協議会

伊東市ダイバーズ協議会Facebook

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PROFILE
IT企業でSaaS営業、導入コンサル、マーケティングのキャリアを積む。その一方、趣味だったダイビングの楽しみ方を広げる仕組みが作れないかと、オーシャナに自己PR文を送り付けたところ、現社長と当時の編集長からお声がけいただき、2018年に異業種から華麗に転職。
営業として全国を飛び回り、現在は自身で執筆も行う。2020年6月より地域おこし企業人として沖縄県・恩納村役場へ駐在。環境に優しいダイビングの国際基準「Green Fins」の導入推進を担当している。休みの日もスキューバダイビングやスキンダイビングに時間を費やす海狂い。