人と自然の調和のとれた地球を目指して! 地球とあそんで、生きるを学ぶ「ちきゅうの学校」

ちきゅうの学校
海を愛するオーシャナ読者のみなさん、こんにちは。ライター&スキンダイビングインストラクターの小笠原愛です。

突然ですが、みなさんは地球環境のために何かをしたいと思ったことはありますか?

私自身も、小さな力が積み重なって大きな力になる!と信じて、暮らしの中でできることを楽しみながら行動に移しているうちの一人です。

オーシャンバッグを持って海のゴミ拾い

しかしながら、ここ数年の気候変動による台風や森林火災などの自然災害を目の当たりにすると、自分の行動だけでは、人と自然の調和がとれた地球へ辿り着く前に、人間を含めた生き物たちが、安全に住める地球ではなくなってしまうかもしれない・・・という危機感を感じはじめました。きっとみなさんの中にも、肌で危機感を感じている人もいるはず。

そこで、私自身がアクションするだけでなく、少しでも環境問題に興味を持つ人を増やしていきたい!と、いう想いから「地球とあそんで、生きるを学ぶ」をコンセプトにした【ちきゅうの学校】というプロジェクトを昨年立ち上げました。

ちきゅうの学校ではどんな事をしているの?

ちきゅうの学校
「地球とあそんで、生きるを学ぶ」をコンセプトにしているちきゅうの学校では、「生きる事=暮らし=衣食住+遊」と捉え、なかなか目に見えない、暮らしと自然のつながりを“体感”として結びつける体験をお届けしています。

スピードや生産性、効率などを求められがちな社会で、なかなか目を向けられることのない「命の営みや自然の循環、ゆるやかな時の流れ」の大切さ。きっと「当たり前」に思えてしまうものにこそ、感謝をすることが大切になっていくのではないかと感じています。

何気ないじんわりした風景こそシアワセだよなぁ

それを真面目に話すことよりも、自然と暮らしのつながりや、循環の輪に入る心地よさを、体と心で体感してもらうのが私たちの役目。実際にどんな活動をしているか写真と共にご紹介させていただきます。

昨年12月の開校イベントでは、ちきゅうの学校の実施農園である「はる農園」さんで、その日の食材となる野菜の収穫体験から、森にあるものでご飯づくり、イノシシの解体見学、ミツロウづくり、アート体験など、暮らしと自然のつながりを感じられる体験をお届けしました。

ちきゅうの学校

ちきゅうの学校開校イベントにて

昼ごはんの材料は自分たちでとるぞ〜!

それぞれが自分の好きなことに夢中な世界は穏やか

1日中焚き火する人たちも

また今年の1・2月には、電波の届かないハワイ島のジャングルに滞在し、プランなしで心の赴くままに時間を過ごす森のリトリートや、イルカやマンタに出会う海のリトリートを開催。

大きな自然の愛を感じるハワイ島のジャングル

スマホも時計も見ずに、気持ちに身を委ねて過ごす場所

いざイルカちゃんが待つ海へ

海やイルカなど自然が先生

3月には奄美大島でホエールスイムリトリートで、地球で生きる命との出会いを体験しました。

一度しかない「はじめて」を一緒に体験

そして4月。自粛でイベントの中止が相次ぐなか、おうち時間を楽しんでもらえるよう、農家さんと漁師さんにご協力いただき、オンラインでの体験授業を開始。旬の食材をご自宅に直送してもらい、それらの食材がとれる山や海のお話を聞かせてもらうだけではなく、漁師さんにレッスンをしていただきみんなでお魚を捌きました。

カワハギの皮がむけたよ〜!

いつも何気なく食べている食材の「物語ごと」食べる。そういった体験をすることで、普段は目に見えない循環を感じることができたのではないかなと思います。

なぜ「地球とあそんで、生きるを学ぶ」?

朝日を眺めて振り返った空にでてきてくれた虹

今から遡ること十数年。高校生の頃に環境問題に心を痛めはじめた私は、周りの友達や家族に環境問題の深刻さを伝えたり、自分たちが今できることの具体的なアクションを“真面目”に訴えかけはじめました。しかしながら、返ってくる言葉は「目の前に危険がないのに、そんなこと考えられてすごいね〜!」とか「なに?洗脳されたの?」など、まったく響いていない答えばかりでした。

今ほど環境問題に興味を持つ人が多くなかった時代ということもあるかもしれませんが、興味のない人に話を聞いてもらうことほど、難しいことはないと実感しました。

そんな苦い経験もあり、環境活動する際には、真面目に環境問題を訴えかけることより、まずは「楽しそう!」「やってみたい!」「おいしそう!」など、興味をもってもらえることをやろう、と決意したのでした。

いくつになったって、思い切り楽しんではしゃいじゃおう!

そして「生きるを学ぶ」については、地球環境と聞くとすごく大きな問題に聞こえてしまいがちですが、結局は一人ひとりの暮らしの中での考えや行動の積み重ねが地球に影響を与えていると考えています。

例えば、今日口にいれた食材はどのようにして作られ、自分の元にやってきたのか?暮らしのなかで使っているものの原料は何で、どのように作られ、使われた後はどこへ行くのか?そしてその原料はどんな人・どんな動物たちが関わって作られているのか?

ハチミツってどこからやってきてるだろう?

多くの人は耳にしたことはあっても、その循環を実際に肌で「感じる」機会に触れたことがある人は少ないのではないでしょうか?だからこそ、地球の循環を肌で「感じる」機会があれば、自分が地球の一部であること、自然に生かされていることを頭ではなく心で体感できるはずだと思っているのです。

人参さんは土の中にいるんだね!

そこで、ちきゅうの学校では「衣食住遊=生きる」を軸に、頭ではなく心で循環の輪を感じられる体験を届けることで「人と自然の調和がとれた地球」を目指していくことにしました。

なぜなら心で感じたことは、頭で理解するよりも何百倍もパワフルだからです。

これから、たくさん自然の循環を体で感じられる、楽しくてちきゅうにやさしい体験を企画してまいりますので、ぜひ「ちきゅうの学校」FBページやインスタグラムをフォローして応援していただけたら嬉しいです。

オーシャナLive!でもコラボレーション企画を近日公開予定なので、そちらもぜひチェックしてください。

一人ひとりの力を信じて、みんなで人と自然の調和をとれた自然を目指しましょう!

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PROFILE
BSACスキンダイビングインストラクター。元No.1六本木ホステス。
ハワイ島に長期滞在を繰り返し、野生のイルカと日常的に泳ぐ生活を体験。
自然・動物と共生して暮らす美しい世界に魅せられたハワイ島ラバー。

永続可能な暮らしをデザインするパーマカルチャーを学び、持続可能な地球を実現するため自分ができる発信・活動を行う。地球環境を良くしていくには、人の心がハッピーになることや消費する暮らしを変えていくことが必要だと考え、自然と人をつなぐ体験プログラムを行う「ちきゅうの学校」プロジェクトを立ち上げ、活動している。

パニックになり辞めていたスクーバダイビングは2019年9月、13年越しにリベンジダイビングに成功、新たな一歩を踏み出した。フリーダイビングはトレーニング中。

夢は“世界中の人々とつながり、支え合い、調和のとれた地球を未来へつなぐこと”。

※ライター/スキンダイビングインストラクター/アースメディエイター/地球ワクワク探検隊

■ちきゅうの学校
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