鳥取・田後(たじり)「越智隆治はじめてのダンゴウオ」
ガイド・山崎英治さんに聞きました!
ダンゴウオ(+α)Q&A
Q.ダンゴウオのシーズナリティをだいたいでいいので教えてください。
あくまで例年の話ですが、取材でいらした3月ごろから、いわゆる“天使の輪”を持つ幼魚たちが出てきて、あとは水温の上昇と共にすくすくと育ちます。
そして、5月のゴールデンウイーク明けくらいに大きさのピークを迎え、だいたい6月末くらいまで見られます。
夏にいったん姿を消して、11月中旬くらいからまた見られはじめ、1~2月だとまた見られなくなります。
どこかにはいるのでしょうが、おそらく抱卵のために隠れているのだと思います。
そして、3月ごろから幼魚がちらほら……というようなサイクルです。
Q.田後の場合、ダンゴウオはどういう場所にいるんでしょうか?
水深10メートル前後の比較的浅い水深で見られますね。
クロメやエツキイワノカワなど決まった海藻に付くので、一度目が慣れれば比較的探しやすいと思いますよ。
Q.ダンゴウオがたくさん見られることで知られていますが、最高、1ダイブで何個体見たことがありますか?
最高でひとつの海藻に15個体見たことがあります。
まさに、ダンゴウオがダンゴ状態(笑)
1ダイブでは、最高60個体くらいまで数えたことがあります。
時期を選んで、潜れさえすれば、ほぼ確実に見られますよ。
Q.撮影のコツを教えてください。
こっちを向かせようとしたり、こっちを向くのを待つのではなく、自分の方から動いて正面にいくといいと思います。
また、性格みたいなものがあって、ライトを照らすと嫌がる個体、まったく気にしない個体がいます。
幼魚のシーズンはとにかくたくさんいますので、次々と被写体を変えて、自分の撮りたい構図に合う個体を選んで撮ればよいと思いますよ。
Q.ダンゴウオがこれほどダイバーの心をつかむ、その魅力は何だと思いますか?
幼魚のあの小さいサイズでもしっかりした表情があり、しかもいろんな顔に見えてカワイイです。
尻尾を振るしぐさもたまりません!!!
成魚になるとふてぶてしさというか、貫禄が出てきて、それも見ていて面白いですね。
近づくと、こちらをチラ見したり、流し目で様子をうかがっているのが分かります。
目があった時はキュンとなります!!!
Q.あんなに小さい生物を探すコツはありますか?
田後の場合は、幼魚は海藻にくっついてることが多いので海藻を中心に表裏探しています。
大きくなると岩肌やエツキイワノカワなどにもくっついていますが、幼魚に比べると探すのは難しくなります。
ただ、一度、お見せすると、どういう場所にいるのかわかって、ゲストの方でも探せるようになります。
自分で見つけられるようになってほしいので、少し遠くから紹介する時もありますが、見つけたときの皆さんのリアクションがうれしいです!
今回、ダンゴウオをナビゲートしてくれたのはこちらのダイビングサービス!
ブルーライン田後
☆田後の基本情報
田後のダイビングショップ・スポット情報 – ダイビングナビ
「地元の海でダイビングショップを開きたい!」との思いから、地元出身の山崎英治さんが日本海に面する鳥取県の田後にオープンした鳥取県唯一の現地ダイビングサービス。
ムードメーカーの由香里さん、生物の引きがめっぽう強い松原仁などスタッフとのチームワークも抜群で、ダイバーが過ごしやすい施設が整い、一日を快適に過ごすことができるだろう。
日本海ではいち早くナイトロックスも導入。
ウエットスーツやドライスーツのまま過ごせるウッドスペース。
器材の洗い場や干場も広々。
運が良ければ、漁師さんからわけてもらった新鮮な魚介類のサービスも!
「スタッフもその雰囲気を大切に、日々の喧騒を忘れて、思いっきり海を満喫して頂けるよう心がけています。ゆったりした時間の中で、マイペースに海遊びを楽しんでください」
ブルーライン田後
〒681-0071鳥取県岩美郡岩美町田後37-1
TEL&FAX 0857-72-8520
http://3seens.com/