鳥取・田後(たじり)「越智隆治はじめてのダンゴウオ」

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鳥取・田後(たじり)の海・越智隆治とダンゴウオ

ダンゴウオだけじゃない、
ダイナミックな地形こそ魅力の田後

■写真/むらいさち

田後の夕暮れ(撮影:むらいさち)

ジオグラフィックな海を象徴する「菜種島」の二色洞窟

今回、ダンゴウオ狙いの弾丸取材でしたが、もちろんダンゴウオ以外の魅力もたっぷりの田後。
京都から西に兵庫を経て鳥取砂丘まで続く海岸線は「山陰海岸ジオパーク」と称され、複雑に入り組むリアス式海岸や、広々と続く砂浜など豊かな景観が魅力。
さらに、田後のある岩美町は、読んで字のごとく〝岩が美しい町〟として知られ、山陰の松島とも呼ばれています。

「日本の渚100選」にも選ばれている浦富海岸に立って見ると、目の前に広がるのは切り立った岩が連なるリアス式の大パノラマ

「日本の渚100選」にも選ばれている浦富海岸に立って見ると、目の前に広がるのは切り立った岩が連なるリアス式の大パノラマ

そんな景観が水中まで連なっている田後の本来の魅力・ウリはジオグラフィックな地形。
その特徴を最もよく表しているのが、「菜種島」の“青と碧(みどり)の洞窟”です。

「菜種島」の“青と碧(みどり)の洞窟”(撮影:むらいさち)

左と右で色が変わる不思議な洞窟で、さらに、見上げる位置や光の角度によっては七色に変化し、ダイバーを神秘的な世界へと誘います。

「菜種島」の“青と碧(みどり)の洞窟”(撮影:むらいさち)

田後に行ったら、ぜひ、迫力ある地形と魚群にも注目してください!

嬉しいような嬉しくないような世界一のポイント「タジロット」

個人的にオススメ……いや、オススメするわけではないのですが、好きなポイントがその名も「タジロット」。

このポイント、なんと世界一なんです!

何が世界一って、エントリーまで階段数。
サイパンのグロット116段を超える168段もあり、ダイビングポイントとしてはおそらく世界一!

「それってどーなのよ!」というツッコミが聞こえてきますが、とりあえず世界一はいいことです。
たぶん。きっと。

階段が168段のタジロット (写真/編集部)

階段が168段のタジロット (写真/編集部)

「世界一のポイント潜った!」って言いたい方はぜひ。
話のタネに個人的にはオススメなんですが……。

思ったより近い、鳥取の海

今回、東京から鳥取までのアクセスは車。
所要時間は10時間で、思ったより近い……わけがありません!(笑)

思ったより近いのは近畿・関西エリアのダイバー。
今年、鳥取自動車道が開通したことにより、大阪から3時間弱、京都から3時間ちょいでアクセス可能で十分に日帰り圏内。

関東ダイバーも飛行機とレンタカーを合わせれば思ったより近く、「なかなか行く機会もないし」とダイバーであることをいいことに、観光と絡めて訪れる人も増えているそう。
実際、カメラマンのむらいさちさんもすっかり田後の海が気にいって、定期的にフォト講座を開催。
2013年も5月に開催予定で毎年の恒例行事となりつつあるようです。

第4回むらいさち水中フォト講座開催 @田後

■期間:2013年5月3日~5月6日の4日間
■定員:約5~8名様
■参加資格:スクーバダイバー以上の方
      ※水中フォトをレベルアップされたい方大歓迎です。
■内容:2ボートダイブ+フォト講習
※詳細はこちら→ブルーライン田後 3周年イベント

ダンゴウオは大きい個体が増え、およそ6月末までウオッチングが可能で、7月からは日本海ブルーと呼ばれる透明度抜群の海が広がるベストシーズン。
これから冬まで、田後の海は輝き続けます。

田後の海(撮影:むらいさち)

鳥取・田後(たじり)「越智隆治はじめてのダンゴウオ」

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