バハマのドルフィンクルーズに参加してくれた6歳と9歳の女の子

week4 6歳と9歳の女の子が乗船

今年最後となるINTO THE BLUE & ocean+αがチャーターするバハマドルフィンクルーズには、6歳のまなちゃんと、9歳のみうちゃんの姉妹が、おばあちゃんと一緒に乗船しました。

バハマのドルフィンクルーズの子どものゲスト(撮影:越智隆治)

二人は、クルーやゲストの人たちとも仲良く船上生活を過ごすことができました。

それに、初日から、ゆったり泳ぐイルカたちとべた凪の海で一緒に泳ぐことができたり、ナイトドルフィンスイミングにチャレンジしたり。
お姉ちゃんのみうちゃんの方は、「潜ってイルカと泳ぎたい!」と、最初は装着していたライフジャケットを、クルーズ途中で脱ぎ捨てて、イルカたちと泳いだりしていました。

二人が少しづつ勇気を出して、少しづつ自分のペースと意思で、何かにチャレンジして行く姿は、僕の息子たちの姿にオーバラップして、とっても感慨深く見守っていました。

このドルフィンクルーズに乗船した経験が、二人がこれからの成長していく中で、彼女たちにとって何かを踏み出すきっかけになってくれていれば、嬉しいなと思います。

ご両親が同伴で無いお子さんを乗船させることに慎重だったキャプテン

自分自身、今現在7歳と10歳の息子たちがいて、彼等が生後6ヶ月の頃から何回かこのドルフィンクルーズに乗船させています。

なかなか経験することのできない、野生のイルカたちとの交流を通じて、何かを感じてもらえればという思いもあって、こうしたお子さんたちが乗船することには、個人的には大歓迎です。

過去にも何回かお子さんを乗船させたいというお問い合わせは頂いていましたが、なかなか現実には至っていなかったので、今回は僕自身、とても楽しみにしていました。
しかし、今回は引率者がご両親でなくておばあちゃんということで、ご両親からの同意書をそろえて頂くなど、ちょっとした前準備が必要でした。

バハマのドルフィンクルーズとイルカ(撮影:越智隆治)

また、僕以外に、イルカが出て海に入っているときに、二人の面倒を見られる多少日本語が理解できるアメリカ人クルーを一人増やさなければいけないなど、キャプテンからは、事前に二人を載せるための特別な条件を提示されました。

引率者がご両親であったら、もう少し楽ではあったと思うのですが、親族であってもご両親以外の人が引率者になった場合、万が一何か起きた場合の判断を、全て引率者(今回はおばあちゃんのいほ子さん)に一任してもらう状況が発生しないとも限らないということもあり、キャプテンからの事前の指示は僕が思っていたよりも、少しシリアスなものでした。

おまけに、このクルーズ出発の前の週、同じ海域でダイビングを行なっていたダイバーが行方不明になり、4日間の捜索も空しく、発見されないまま捜索を打ち切られてしまったという経緯もあり、キャプテンの不安を助長していました。

それでも、子どもたちの面倒を見てもらうクルーもこちらで探すし、海に入るときも、自分も極力二人の側にいるし、子どもたちが海に入りたくないと言った場合には、自分が船に一緒に残ってケアをするようにするからと伝えて、少し難色を示していたキャプテンに了承してもらいました。

「とにかく目を離さないように。見ていて不安に感じることがあったら、お前に伝えるから、すぐにおばあさんに説明して、理解してもらうように」とキャプテンから何度も言われました。

自分の中では、自分の息子たちを何度も連れてきている経験があり、書類上の問題点以上に、実際にこの年齢の二人の子どもが乗船したときに、どう対応するべきか、ということの方が重要でした。

子供たちの、自ら「泳ぎたい!」という気持ちのペースを尊重して

ベビーシッターを雇って乗船しても、船上では危ない事をしないか目を見張っていればいいし、今回はリピーターの人たちが多かったので、船上では、皆が子供たちと一緒に沢山遊んでくれたりしました。
ただ、最も大変なのは、一緒に海に入るとき。

さすがに、ゲストもイルカが出れば自分のペースで泳ぎたいわけです。
息子たちを乗せる場合、自分も撮影を目的に泳ぎたいので、ベビーシッター役のスタッフに乗船してもらった事もあるのですが、気分によってですが、一緒に泳ぐのは「ママがいい!」とか「パパがいい!」となってしまうことが多かったんです。

まだ、どちらかが、僕、どちらかが妻で納得して泳いでくれればいいのですが、時には二人とも「ママがいい!」とママの取り合いになることもありました。

そんな時、「わがまま言うんじゃない!」と怒ったところで、これから勇気を出して足のまったく着かない海に飛び込んで野生のイルカと泳ぐのだから、側には自分が一番安心できる人にいてもらいたいに決まってるんです。

だから、僕らも結局は、妻か僕が一緒に泳ぎ(時には、二人とも妻が引き連れて泳ぐこともありました)、撮影を諦めてコンデジで海に入ったこともありました。

今回は、水中カメラマンでスペシャルトリップも一緒に開催することもある、友人のグレッグにベビーシッターを頼みました。
言葉はあまり通じないけど、彼なりに船上でも積極的に、子どもたちと遊ぶように頑張ってくれていました。

バハマのドルフィンクルーズの子どものゲスト(撮影:越智隆治)

グレッグと一緒に、お絵描きをするみうちゃん

バハマのドルフィンクルーズの子どものゲスト(撮影:越智隆治)

船の柱で、グレッグに身長を計ってもらうまなちゃん

そのおかげか、初日のコンディションの良いときに、ゆったりと泳ぐイルカたちの群れと泳ぐときには、一人をおばあさんが、もう一人をグレッグがケアをして、一緒に泳ぐことができました。

バハマのドルフィンクルーズの子どものゲストとイルカ(撮影:越智隆治)

グレッグに連れられてイルカと泳ぐまなちゃん

バハマのドルフィンクルーズの子どものゲストとイルカ(撮影:越智隆治)

おばあちゃんと一緒にいて、夢中になってイルカの写真を撮るみうちゃん

ところが、それ以降は「ばーばがいい!」と二人が主張し始めました。
その理由は、言葉が通じなくて、船に戻りたいときに自分の思いが通じないということでした。

なので、船に戻りたいときのサイン、おばあさんの側に行きたいときのサインを決めて、グレッグに意思を伝えられるようにしたりしました。

バハマのドルフィンクルーズ、ナイトの子どものゲストとイルカ(撮影:越智隆治)

ナイトドルフィンスイミングでイルカと泳ぐみうちゃん

とにかく、「海でイルカと泳ぐ経験=楽しい経験」であって欲しい。
そのためにどう対応すればいいかは、常に考えていました。

だからと言って、積極的に一緒に遊ぶわけではなくて、子供たちが今誰と一緒に遊びたいのか、どうしたいのかを遠くで眺めていることが多かったかな。

とにかく、後半になって、お姉ちゃんのみうちゃんが「ライフジャケット脱いで泳ぎたい!」と言ったときには、本当に嬉しかったです。

彼女たちは、ドルフィンクルーズ後、オーランドのディズニーランドに出かけて先日帰ってきました。

バハマのドルフィンクルーズ、イルカと泳ぐ越智隆治

みうちゃんが撮影してくれた、僕とイルカが一緒に泳いでいる写真

船にクマのぬいぐるみを忘れた妹のまなちゃんのために、ぬいぐるみを届けに行ったリピーターの方からの報告で、二人とも「ディズニーより、クルーズの方が全然楽しかった!また来年も行きたい!」と言っていたと聞き、本当に良かったと思いました。

彼女たちが、ストレス無く船上で楽しく過ごせたのは、クルーやゲストがとっても自然に彼女たちに接してくれていたからというのも大きいと思いました。

ダイビングクルーズと違い、時間の縛りが無いクルーズであったことも、二人が自分のペースを崩さずに、いれた大きな理由でもあったと思います。

今年開催した4週間のドルフィンクルーズでは、当然の事ですが、毎回雰囲気も違い、初めての参加の方も増えました。

バハマのドルフィンクルーズのゲスト(撮影:越智隆治)

week1のメンバー

バハマのドルフィンクルーズのゲスト(撮影:越智隆治)

week3のメンバー

バハマのドルフィンクルーズのゲスト(撮影:越智隆治)

にぎやかだった、week3のメンバー

バハマのドルフィンクルーズのゲスト(撮影:越智隆治)

week4のメンバー

来年も、4週間のチャータークルーズを予定しています。
また、是非参加してくださいね。

お疲れさまでした。
クルーズに参加して頂き、ありがとうございました。

バハマのドルフィンクルーズのイルカ(撮影:越智隆治)

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writer
PROFILE
慶応大学文学部人間関係学科卒業。
産経新聞写真報道局(同紙潜水取材班に所属)を経てフリーのフォトグラファー&ライターに。
以降、南の島や暖かい海などを中心に、自然環境をテーマに取材を続けている。
与那国島の海底遺跡、バハマ・ビミニ島の海に沈むアトランティス・ロード、核実験でビキニ環礁に沈められた戦艦長門、南オーストラリア でのホオジロザメ取材などの水中取材経験もある。
ダイビング経験本数5500本以上。
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