ハナダイのぐるぐる撮影術 〜三位一体の写真塾〜
カメラ、生物、スキルの三位一体で撮る大切さを痛感した水中写真。
ハナダイで具体例をご紹介。
まずは、3人の写真比べ。
○石丸カメラマン
ニコンD700 Ai AF-S zoom-Nikkor17-35mm f2.8D
シーアンドシーMDX PRO D700 イノンZ-240×2
オリンパスE-5 ED50mm(※100mm相当)F20Macro
ネクサスE-5 UFL-2×2
○ソガッペ
キャノンEOS5D MarkⅡ EF17-40mmF4L USM
シーアンドシーMDX-PRO D5 MarkⅡ イノンD2000×2
○和尚
オリンパスE-3 ED8mm(※16mm相当)F3.5Fisheye
ネクサスE-3 UFL-2×2
※
ハナダイの根があるというので行ってみたのじゃが困る。
群れがバラバラ……。
近づけば奥へ逃げてしまうし、フィッシュアイということもあって、
どうやっても、密集した華やかなハナダイの写真が撮れん……。
さてどうしたものかと、ふとソガッペを見ると、根の周りをぐるぐる回っている!!!!
→→→かわいそうに、潜り過ぎてついに窒素が頭に回ってしまったかと思ったが、
どうやらハナダイをまとめているらしい。
■三位一体‐生物(ソガッペ)
ハナダイは潮辺りのいい場所で、潮の方向を向く習性があります。
サンゴとの組み合わせを撮りたかったのですが
今回、若干潮がかかっていて、そちらに集まってしまって散らばっていました。
ハナダイは危険を察知するとサンゴの隙間に隠れ、
大丈夫だと思うとすぐに散らばっていきます。
そこで、円を描くように根の周りを泳いでハナダイを一カ所にかため、
さっと逃げていく瞬間を撮影すると、
画面いっぱいに広がるハナダイが撮れるんですよ。
な、なるほど!
実際にためしてみると……フィッシュアイでも撮れる! 感動!!
ちなみに、同じことをリュウキュウスズメダイにやったら、ずっと隠れっぱなしで……。
生物を知ることの大事さを痛感。
■三位一体‐カメラ(マル・カメラマン)
この写真じゃが、どうやってバックを青抜きにするのじゃ?
まず、中層に露出を合わせてから撮ると青が出る。
オートで露出を合わせちゃうと、背景が真っ黒になっちゃたりするからね。
俺の場合、中層に露出を合わせてそのまま撮ると、魚に当たる光がちょっとオーバーになっちゃうので、
背景に露出を合わせた後に、1〜2絞り分、絞ったりしている。
うむ。意味は8割方しかわからんが、手順はわかったので今度やってみよ(笑)。
■三位一体-スキル(和尚)
中層で撮影することも多いので、中層で体勢の細かい微調整ができるととても有効。
そういう意味では、手を使って移動するスカーリングのスキルがおススメじゃ。
■スカーリング動画
http://www.youtube.com/watch?v=glYtXJZoFSc
※記事は→こちら
わしも、片手でカメラを持ちつつ、もう片方の手を使って、
バランスを取ったり体勢を立て直したりしながら撮影したらうまくいったぞい。
ということで、ハナダイの三位一体の水中撮影。お試しあれ!
【カメラマンへの道@西表島】
・カメラマンへの道
・超過料金のバカ
・ダメだし和尚
・水中写真1本勝負
■協力/ダイビングチームうなりざき西表
※詳細レポートは→こちら