ニューカレドニア北部州 ダイビング放浪記

New Caledonia/ニューカレドニア

北部を回る、ニューカレドニア第一弾!

Photo&Text
越智 隆治
Deisign
Panari Design
Special Thanks
ニューカレドニア観光局、ニューカレドニア北部州観光局、エアカラン、REVE BLUE CALEDONIE、BABOU COTE OCEAN、Tieti Diving
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New Caledonia/ニューカレドニア

北部を回る、ニューカレドニア第一弾!

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ポアンディミエ、世界自然遺産、サンゴの森に迷い込む

2008年、ニューカレドニアのバリアリーフがUNIESCOの世界自然遺産に指定された。
その要因になったのが、ポアンディミエのサンゴの美しさのおかげではないかと思ってしまう程、この海のサンゴたちの成長ぶりには目を見張るものがある。

ニューカレドニア、ポアンディミエ(撮影:越智隆治)

これほどのイソバナの群生は見た事が無い

ダブルバリヤリーフと呼ばれる、2重に並んだリーフによって守られた浅瀬のサンゴ群落は、様々な種類のサンゴが折り重なるように群生していて、足の踏み場も無いくらいだ。
今まで世界中の海で美しいサンゴの群落を見てきたけれど、このポアンディミエの海は、自分の中では、間違いなくベスト1。

サンゴの森の住人たち

ヴァルディゼールでは、そんなサンゴの大群生を堪能できる。
ボートからエントリーした直後、僕はハードコーラルの森に迷い込んでしまった。
延々と成長を続ける枝サンゴの群落は、イバラの森のようでもある。

ニューカレドニア、ポアンディミエ(撮影:越智隆治)

サンゴの成長の度合いは目を見張るものがある

どこからか、ベストを着込んだブレア・ラビット(Br`erRabbit、うさぎどん)が、人参をかじりながらぴょんぴょんと飛び出してきそうだな。
そんな事を考えながら撮影を続けていると、ブレア・ラビットではなくて、一匹の巨大なコブシメに出会った。
そっと近づいても、あまり逃げようともしない。
サンゴの森が守ってくれているからか、安心しきった様子でしばらくの間、撮影のモデル役になってくれた。

ニューカレドニア、ポアンディミエ(撮影:越智隆治)

サンゴの森の住人、コブシメ

しかし、このイバラの森、いやいや、ハードコーラルの森の住人たちは、なんて穏やかで幸せな環境で暮らしているんだろう。
自分も、この穏やかなサンゴの森に囲まれて、ストレスを感じることなく海中浮遊を続けた。
癒し効果抜群のポイントだった。

ニューカレドニア、ポアンディミエ(撮影:越智隆治)

まるでイバラの森のように成長を続けるサンゴ

プーケットと名付けられたポイントは、サンゴ礁でできた隠れ根が点在し、いくつものスイムスルーが出来ている。
切り通しのようになった壁には、イソバナが群生していて、これもまたカラフルな海の森のようだ。
赤や黄色、ピンクにオレンジ、そんな暖色系の色彩が、折り重なるように密集していて、迫力がある。
なかなかここまで折り重なるイソバナの群落を見ることは珍しい。

ニューカレドニア、ポアンディミエ(撮影:越智隆治)

カラフルなイソバナが至るところで成長を続ける

また訪れたい、美しいサンゴの海

僕が潜った時は、潮が当たっていなくて、ポリプが開いていなかったが、ポリプが開いているともっと奇麗だとガイドのマルタンさんが教えてくれた。
そう言われるとちょっと残念だったけど、それでも、このイソバナの大群落を堪能できただけでも、十分だった。

自分がハードコーラルや、ソフトコーラルの群落を見てこれほど感動できる海も、最近ではなかなか珍しい。
構図を考えながら、撮影に夢中になっている間に、あっと言う間にワンダイブを終了したが、まだまだ時間をかけてじっくり撮影してみたかった。

ニューカレドニア、ポアンディミエ(撮影:越智隆治)

密集するイソバナがサンゴの森をより深いものにしている

できることなら、またいつか、このポアンディミエを訪れて、じっくり時間をかけてサンゴの撮影を行ないたい。
そう思える海だった。

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