ニューカレドニア北部州 ダイビング放浪記

New Caledonia/ニューカレドニア

北部を回る、ニューカレドニア第一弾!

Photo&Text
越智 隆治
Deisign
Panari Design
Special Thanks
ニューカレドニア観光局、ニューカレドニア北部州観光局、エアカラン、REVE BLUE CALEDONIE、BABOU COTE OCEAN、Tieti Diving
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New Caledonia/ニューカレドニア

北部を回る、ニューカレドニア第一弾!

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この記事は約4分で読めます。

クマック&プーム、大物狙いの海

ニューカレドニア、クマック&プーム(撮影:越智隆治)

プームエリアにある無人島に上陸。美しい砂洲が広がっていた

今回のニューカレドニアロケで、一番最初に訪れたのがグランドテール島北西部にあるクマック、そしてプームの海。
5年前にもニューカレドニアのグランドテール島を中心にダイビング取材を行なったが、今回のロケでも、ほとんど5年前と同じエリアを取材した。

その中で、唯一、このクマック、プームだけが、今回初めて潜る海。
それだけに、どんな物が見られるのかという期待は大きかった。
この両方の海を案内してくれたダイビングサービスは、REVE BLEU。

ニューカレドニア、クマック&プーム(撮影:越智隆治)

ハングオフの壁には、美しいソフトコーラルが群生

オーナーガイドのダヴィッドさんは、この海にダイビングショップをオープンして5年。
まだまだリサーチする事は多くあると思うが、まず彼が進めたのが大物系のリサーチだったようだ。

今回、クマックとプームのダイビングの話を聞いたところ、クマックでのダイビングポイントは12箇所、プームでのダイビングポイントは8箇所あるという。
いずれも、グレーリーフシャークの群れが見れるポイント、マダラトビエイの群れが見れるポイント、シルバーチップシャークやタイガーシャークとの遭遇の可能性のあるポイントなどなど、大物系の生物の名前が次々に出て来た。
シーズン中には、ザトウクジラとの水中遭遇もあったと聞いた。

大物系なだけに、当たり外れも大きいかもしれないが、そんな大物との遭遇を期待して、ディンギーボートに乗船して、ダイビングへと向かった。

グランドテール島最北端の海

まずは、初日にプームの海でダイビングさせてもらった。
ニューカレドニアでは、メインの島であるグランドテール島や、周辺の離島の周囲は全長1,600kmにも及ぶ広大なバリヤリーフに囲まれたラグーン(内海、あるいは礁湖)になっている。
ラグーンの総面積は約23,400㎢、そのおよそ64%に当たる15,000㎢のが6つのエリアに分割される感じで、2008年にUNESCOの世界自然遺産に指定された。
プームは、今回潜ったヤンゲン、ポアンディミエと同じエリアとして、世界遺産の中に含まれている。

ニューカレドニア、クマック&プーム(撮影:越智隆治)

ずっとついてきた、大きなコバンザメ

1本目の狙いは、Lobsterというポイントでのグレーリーフシャークの群れや、シルバーチップシャーク、そして運が良ければタイガーシャーク。
なだらかに落ち込むサンゴのリーフを沖へと泳いでいくと、リーフエッジで小さなケーブを抜ける。
そこが水深30mくらいのドロップオフのちょっとした窪みになっていて、ここでサメの出現を待つ。

ニューカレドニア、クマック&プーム(撮影:越智隆治)

目の前までやってきた、シルバーチップシャーク

ダヴィッドさんが、少し海水を入れたペットボトルをバコバコと鳴らすと、サメたちが集まってきた。
全てグレーリーフシャークだったが、それぞれの個体のサイズは大きめな印象だった。

竜宮城のような景観に感動する

ニューカレドニア、クマック&プーム(撮影:越智隆治)

ハナダイダマシが群れていた、美しい根

この海では、大物系のネタが多いようだが、自分はハードコーラルの群生の中に点在するイソバナなどに、スズメダイやハナダイなどの幼魚たちが群れるシーンが気になった。

この時期、幼魚たちが増えるのかもしれないが、息をひそめて近寄って撮影しようとすると、ストロボが光る度に、幼魚たちが、まるで花火のように、イソバナからふわっと広がるシーンは、色彩も美しくて感動的だった。

特に2日目、クマックエリアのEagle Paradiseでは、シルバーチップシャーク狙いで潜ったのだけど、水深40m弱にあったイソバナに、紫色のハナダイダマシが大量に群れていて、その景観に興奮してしまい、しばしサメの出現を無視して、そのシーンを撮影しまくったくらいだ。

ニューカレドニア、クマック&プーム(撮影:越智隆治)

このクマック、プームだけでなく、ニューカレドニアで潜った海の多くが、美しいイソバナなどの群落が目を引く場所が多いが、今回潜った中で、「もう一度撮影のために潜りたいポイントは?」と訪ねられたら、クマックでは、間違いなく「Eagle Paradise!」と答えるだろう。

ニューカレドニア、クマック&プーム(撮影:越智隆治)

リーフ上には、サンゴが群生

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