氷の下の天使!北海道part2 知床半島・ウトロ

Hokkaido / 北海道

北海道は知床半島・ウトロの流氷ダイビング。まだハードルが高いように思われているその様子を、取材陣が徹底レポート!

Text
寺山 英樹
Photo
越智 隆治
取材協力
Avii Wave(アビイウェーブ)
Special Thanks
商船三井フェリー
Design
Panari Design
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Hokkaido / 北海道

北海道は知床半島・ウトロの流氷ダイビング。まだハードルが高いように思われているその様子を、取材陣が徹底レポート!

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寺山 英樹
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この記事は約3分で読めます。

流氷ダイビング ビフォー・アフター

ダイビングの合間に漂流ウオーキング。360度、白銀の大パノラマ体験

ダイビングの合間に漂流ウオーキング。360度、白銀の大パノラマ体験

装備が大変そうな気がしていたけど…

水温がマイナスになる海。
当然、それなりの装備がいる。

ドライスーツはいつものものでもOKだが、インナーはいつも以上に保温を考えた方がよいだろう。
その他、防寒のポイントは“できるだけ肌の露出をしないようにする”こと。

通常の3ミリフードで潜ったが、顔の周りはやはり凍てつくように冷たい。
フルフェイスだとよいかもしれない。

グローブは、多くのガイドがミトン型を使っていて好評だった。

レギュレーターは、通常のものでも潜れるが、かなりフローをする可能性が高くなる。
なので、寒冷地専門のレギュレーターがおススメだ。
確かに装備は大変だが、最近のドライスーツやインナーは良く、通常の冬のダイビングより少し大げさになった程度に感じた。

※流氷ダイビングでの取材陣の装備については、こちらのヘッドライン記事もご覧ください。

ダイバーなら一度は経験したいスタイル

流氷の下はどんな感じなのか想像もつかなかったが、実際に潜ってみて、流氷でしか見られない幻想的なシーンやクリオネなど、ダイバーなら一度は潜ってほしいダイビングスタイルだ。

氷の下にいるダイバーを上から撮った写真。氷遊びは続く…

氷の下にいるダイバーを上から撮った写真。氷遊びは続く…

他のダイバーたちも、「一度、潜ってみたかった」「クリオネに会ってみたかった」「恒例行事として毎年1回は潜っています」と、ある意味、イベントといった位置づけで、経験値を広げるという意味でも、ダイバー人生の中のイベントとしてオススメ。
きっと、スキルや自信など、ダイバーとしてレベルをひとつ上げてくれるはず。

また、陸上では単純に、童心に戻って氷遊びではしゃぐのも楽しい体験だ。 

雪にシロップをかけた天然のかき氷は食べ放題!

雪にシロップをかけた天然のかき氷は食べ放題!

ハードなイメージがあったけど…

確かに、気温が氷点下、水温がマイナス1度を切る過酷な環境でイージーではない。
しかし、プロレベルでないと潜れないかといえば、そんなこともない。
ドライスーツで問題なく潜ることができ、スキルもしっかり“自分のことが自分でできるダイバー”ならOK。

防寒対策をしっかり行えば、水中での寒さは冬の本州を潜る程度に感じる。
ただ、陸上に上がってからが寒いので、陸上での防寒対策も忘れずに。
あとは、安全対策をしっかり事前にシミュレーショができれば、楽しむだけ!

流氷ダイビングで会いたい生物といえば、もちろんクリオネ

流氷ダイビングで会いたい生物といえば、もちろんクリオネ

流氷ダイビングの心得

これはもう、ブリーフィングとシミュレーションに尽きる。
命綱をつけて潜るダイビング、とにかく事前に潜り方をしっかり把握し、頭の中でイメージしておくことが大事。
いつものようにサクッと潜るわけにはいかない。

また、事前に流氷について調べておくと、より流氷ダイビングを楽しめるだろう。

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