氷の下の天使!北海道part2 知床半島・ウトロ
Hokkaido / 北海道
北海道は知床半島・ウトロの流氷ダイビング。まだハードルが高いように思われているその様子を、取材陣が徹底レポート!
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北海道は知床半島・ウトロの流氷ダイビング。まだハードルが高いように思われているその様子を、取材陣が徹底レポート!
- Text
- 寺山 英樹
- Photo
- 越智 隆治
- 取材協力
- Avii Wave(アビイウェーブ)
- Special Thanks
- 商船三井フェリー
- Design
- Panari Design
流氷ダイビング ビフォー・アフター
装備が大変そうな気がしていたけど…
水温がマイナスになる海。
当然、それなりの装備がいる。
ドライスーツはいつものものでもOKだが、インナーはいつも以上に保温を考えた方がよいだろう。
その他、防寒のポイントは“できるだけ肌の露出をしないようにする”こと。
通常の3ミリフードで潜ったが、顔の周りはやはり凍てつくように冷たい。
フルフェイスだとよいかもしれない。
グローブは、多くのガイドがミトン型を使っていて好評だった。
レギュレーターは、通常のものでも潜れるが、かなりフローをする可能性が高くなる。
なので、寒冷地専門のレギュレーターがおススメだ。
確かに装備は大変だが、最近のドライスーツやインナーは良く、通常の冬のダイビングより少し大げさになった程度に感じた。
※流氷ダイビングでの取材陣の装備については、こちらのヘッドライン記事もご覧ください。
ダイバーなら一度は経験したいスタイル
流氷の下はどんな感じなのか想像もつかなかったが、実際に潜ってみて、流氷でしか見られない幻想的なシーンやクリオネなど、ダイバーなら一度は潜ってほしいダイビングスタイルだ。
他のダイバーたちも、「一度、潜ってみたかった」「クリオネに会ってみたかった」「恒例行事として毎年1回は潜っています」と、ある意味、イベントといった位置づけで、経験値を広げるという意味でも、ダイバー人生の中のイベントとしてオススメ。
きっと、スキルや自信など、ダイバーとしてレベルをひとつ上げてくれるはず。
また、陸上では単純に、童心に戻って氷遊びではしゃぐのも楽しい体験だ。
ハードなイメージがあったけど…
確かに、気温が氷点下、水温がマイナス1度を切る過酷な環境でイージーではない。
しかし、プロレベルでないと潜れないかといえば、そんなこともない。
ドライスーツで問題なく潜ることができ、スキルもしっかり“自分のことが自分でできるダイバー”ならOK。
防寒対策をしっかり行えば、水中での寒さは冬の本州を潜る程度に感じる。
ただ、陸上に上がってからが寒いので、陸上での防寒対策も忘れずに。
あとは、安全対策をしっかり事前にシミュレーショができれば、楽しむだけ!
流氷ダイビングの心得
これはもう、ブリーフィングとシミュレーションに尽きる。
命綱をつけて潜るダイビング、とにかく事前に潜り方をしっかり把握し、頭の中でイメージしておくことが大事。
いつものようにサクッと潜るわけにはいかない。
また、事前に流氷について調べておくと、より流氷ダイビングを楽しめるだろう。