ダイバーがはじめた「エコストア・パパラギ」に行ってみた

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以前、“自然に脱プラ生活したい方は必見!ダイバーが始めた「エコストア プロジェクト」!”でもご紹介させていただいた、エコプロダクトを扱うお店である「エコストア・パパラギ」。そこで今回は、エコプロダクト初心者の筆者が実際に足を運び、取扱商品と、お店の雰囲気をレポート。

食べ物から洗剤まで、豊富なエコプロダクト

店内に入るとまず、食べ物から洗剤まで生活に必要な日用品がズラリと並ぶ様子が伺える。これらはすべてエコプロダクトというから驚きだ。製品の分かりやすい説明が書かれたPOPも掲示されているので、買い物を楽しみながらエコについての学びも自然と深まる。

購入したら一生モノのような製品から、カトラリーや歯ブラシといった気軽に代替できそうな製品まで豊富に取り揃えられているので、エコプロダクト初心者の筆者でもチャレンジしやすそう。

バイオマス(植物資源)を100%利用した歯ブラシ。使用後に廃棄処理する際の燃焼カロリーの低さとCO2増加の少なさゆえに、コンポスト(※)に捨てても分解され土に還るのが特徴。また、1年で育つ食物資源を利用しているので、大切な資源節約にもなっている。
※微生物の働きを活用してゴミ(主に有機物)を発酵・分解し、土の栄養に変える仕組み、もしくは容器。

シャンプーやコンディショナー、ボディーソープといった液体製品を固形化することで、今まで容器として使われていたプラスチックボトルの排除に成功したエティークなど話題の製品も!使い方や気になる使用感はスタッフの方から詳しく聞けるのが嬉しい。

ちなみに、お店のスタッフも全員ダイバー。ダイビングショップ・PAPALAGIを設立し、自身もプロダイバーである武本匡弘さんの声かけのもとに集まった3人のダイバーが運営、接客を行っている。今回は直接的にダイビングの話にはならなかったが、「海水による髪のダメージを気にするのならこちらの製品」といったように、製品のアドバイスにもダイバー目線で寄り添ってくれる。また、近日行われる水中写真家のイベントなどダイビングにまつわる情報が手に入るのも楽しい。

幅広い品揃えと会話の引き出しにより、レジに並んだ時には思ってもみない量の商品を購入しようとしている自分がいた。ちなみに、お会計の段になってエコバックを持ってきていないことに気付き「しまった!」と思ったが心配ご無用。店舗で無料の紙袋を用意してくれている。

紙袋はスタッフの方やお客さんが持参したものだという。購入時に紙袋を無料で借りて、次回訪れた際に戻す仕組みで、何度も戻ってくることから“ブーメランバッグ(※)”と呼んでいるそうだ。このように「エコストア・パパラギ」には楽しい学びが沢山ある。今度足を運んだ際はどんな楽しい発見や学びがあるだろうか。

※2013年にオーストラリアで始まった、不要な布でエコバッグを作る活動「ブーメランバッグ」より

エコストア・パパラギ

エコストア・パパラギ

ダイバーであり、環境活動家でもある武本匡弘(たけもとまさひろ)さんが始めたエコプロジェクトの一環で、2019年藤沢市に開設されたエコストア。「陸での生活スタイルを変えれば人も海も地球も元気を取り戻せるかもしれない」そんな思いで創られたお店。スタッフは全員ダイバー。

営業時間:10:00~17:00
TEL : 0466-50-0117
FAX : 0466-50-0118
HP:https://ecostorepapalagi.com/
オンラインショップ:https://ecopapa.official.ec/
住所:〒251-0025 神奈川県藤沢市鵠沼石上1-3-6

武本匡弘(たけもとまさひろ)さん プロフィール

武本匡弘

プロダイバー・環境活動家。1985年ダイビング会社・PAPALAGI設立。2014年にPAPALAGIを後継者に引継ぎ経営から引退。気候変動・海洋漂流ごみ調査等を目的に太平洋航海プロジェクトを開始し「環境活動家」としての活動を始め現在に至る。2019年藤沢市に「プラスチックフリー・ゼロウエイスト」をコンセプトとした「エコストア パパラギ」を開設 。NPO 法人気候危機対策ネットワーク代表。

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PROFILE
アウトドアレジャー予約サイトの取材ライター出身。いままでに取材した日本全国のアウトドアカンパニーは130社ほど。ネットワークを活かした記事作りが得意!?かもしれない。一番好きなアクティビティはダイビング!とは言い切れないかもしれない。
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