2019年日本進出!フランス発お手頃総合スポーツ小売メーカー「デカトロン」日本1号店に潜入!ダイビング器材も発見!?
2019年3月、兵庫県西宮に新規オープンした「Decathlon(デカトロン)」をご存じだろうか。
まだ耳慣れない人も多いかもしれないが、Decathlon(デカトロン)はフランス発の総合スポーツ小売メーカー。
日本には、まだ1号店ができたばかりだが、中国、韓国、タイなど、アジア圏でも展開を進めている、勢いのあるショップだ。
なんやかんや(詳しくは下記に!笑)あり、私こと、営業部すいかが、デカトロンに突撃してきた。
高まる注目度と潜入レポートを紹介していこう。
デカトロンって!?
どうしてそんなに注目されてるの?
そもそも、なぜ私がデカトロンに潜入することになったのか……。
時は、ある日のオーシャナ全体会議の日まで遡る。
全体会議には、編集部、営業部、そして、代表の河本も集まって行われる。
そして、事の発端は、いつもの業務報告だった。
すいか
来週、『ブルーオーシャンフェス KANSAI 2019』に行ってきます!
河本
関西行くのか?
なら、デカトロンに行ってこい!
すいか
え? デカト……何ですか?
河本
『日経トレンディ』の「2019年ヒット予測」で1位にもなってる総合スポーツ小売メーカーだ。
俺は今年、ここがめちゃくちゃ“くる”と思ってる。
すいか
どうして、そんなに注目されているんですか?
河本
日本では新しい市場だからだ。
ワークマンプラスと共に、低価格と高機能を兼ね備えたブランドとして、今年ヒットするんじゃないかと予想されている。
(すかさずググりはじめるメンバーたち)
編集部
ほんとだ! バックパック390円だって! やっす!
河本
ただ安いだけじゃなくて、機能性の高さはもちろん、初めて使う人でも手軽に使えるっていうのが受けているらしいんだ。
日本だと今は、キャンプ用品が結構話題を集めていて、代表的な商品だと2秒テントと呼ばれている、設営が簡単すぎるテントなんかがある。
すいか
すごいですね。
でも、なんでそんなに安くできるんですかね?
河本
すべての商品を自社開発していて、物流販売まで一貫しているし、世界53カ国に約1500店舗も展開してるから、大量生産できるんだろうね。
編集部
IKEAやコストコみたいな印象ですね。
すいか
(ネットで調べる)デカトロン…2018年の売上高1兆3000億円だって。世界最大のスポーツ用品店と言っても過言ではなさそう…。
河本
よし! 行ってこい!
かくして、指令は下された。
そこから、光の速さで取材依頼をしたところ、OKのお返事!(ありがたや〜〜〜)
俄然、楽しみになってきた!
潜入!デカトロン日本1号店!
そんなこんなでデカトロンの日本1号店に潜入することになった私すいか。
この記念すべき1号店、兵庫県は西宮北口駅の阪急西宮ガーデンズの3階にある。
よーし、潜入するぞー!
入り口すぐには、さっそく話題の2秒テントと390円のバックパックが!!
さらにバトミントンやバスケ、ゴルフのセットがディスプレイされており、実際に使ってみることができる。
すでに入り口だけで満足しそうな勢いだが、遊ぶのはこれくらいにして店内へ進む。
店内のマップを見るとさまざまな分野のスポーツのコーナーがずらっと並んでいる。
デカトロン自体は80もの分野のスポーツを取り扱っているが、日本1号店には、そのうち約30分野のグッズが揃っている。
それにしても、すごい数だ…。
こちらの店舗は売場面積1800平米とのことだが、他の海外の店舗に比べたら小さい方らしい。
店舗の広さや立地に合わせた分野を揃え、さらに各分野に担当を置いているという。
その各担当が、日本のマーケットに合う商品を選び、展開まで考えて実施しているそう。
こんな風に、分野ごとにグッズが並んでいる。
運動不足の私が気になったのはウォーキング。
ウォーキングシューズは初心者向けから競歩仕様まで幅広く取り揃えてあり、ウォーキングブランドの担当者に聞くとランニングシューズとの違いや靴の工夫について教えてくれた。
しかし安い……。
これならやったことのないスポーツにも手を出しやすいかもしれない。
気になるマリンスポーツコーナーへ!
そして、スキューバダイビングの器材を発見
やっぱりオーシャナとして気になるのはマリンスポーツコーナー。
さて、どんなものがあるのか…。
海好きとしてはマリングッズを見てるだけでもこんなに楽しいのか…と思いつつ売り場をぐるぐるしていると……、ついに見つけてしまった。
そう、スキューバダイビングの器材コーナーだ。
なかなか日本のスポーツ総合店でスキューバダイビングの器材を見たことがなかったので、目を疑ってしまった。
ちゃんとスキューバダイビングが1つのカテゴリとして存在していることに感動をしていると、スキューバダイビングブランドの担当者が現れた。
せっかくなのでいろいろ聞いてみた。
スキューバダイビングブランドの担当者に聞いた
デカトロンの思いとダイビング分野の展開
お話を聞かせてくれたのは赤木さん。
すいか
赤木さんは何を担当されているんですか?
赤木さん
SUBEAというスキューバダイビング、スノーケリング、フリーダイビング、スピアフィッシングのブランドを担当しています。
日本に合う商品の選択、売り場の作り方、マーケティングをしています。3月にお店がオープンしてからはほとんど売り場にいますが。笑
すいか
やっぱり大盛況なんですね……! 赤木さん自身もダイビングはされるんですか?
赤木さん
もちろんです! 宮古島で初めて潜った時に感動しすぎて。日常を忘れられるというか…海に潜ると心が洗われる、落ち着くところが好きで続けています。
私だけでなくデカトロンの各スポーツの担当者は、みんなそのスポーツが好きな人が担当しているんです。
すいか
そうなんですね!
それは、開発側もでしょうか?
赤木さん
はい。
自分たちが「好きだから欲しいものを作る」のもそうですが、お客様の求めるものを作れるように、開発センターを分野ごとにそのスポーツが行われる場所に置いてるんです。
例えば、SUBEAの製品を作っているウォータースポーツセンターはバスク地方のアンダイエという町の海沿いにあって、マリンセクションの専門店と併設しています。
お客様にその場で商品を試してもらって、フィードバックをもらいながら、開発に反映しています。
すいか
安全面のチェックもそこで行なっているんですか?
赤木さん
そうですね。
商品の開発・テストは、DAN Europeの監修のもと、併設してある40mプールで試験し、ダイバーの身体チェックなども行い、研究を重ねています。
また、本国とパートナーシップにあるPlanet Ocean (プラネットオーシャン) というダイブセンターがありまして、SUBEAの製品を実際に1年以上使ってもらい、フィードバック及び、耐久性などをチェックしています。
さらに、すべての器材はヨーロッパの基準に認証されています。
すいか
なるほど。
安さだけでなく安全面、機能面も追求されているんですね!
赤木さん
はい。
機能性や手軽さを追求してるのはデカトロンとして“より多くの人にスポーツを”という思いがあるのも理由です。
価格を安くすることや初心者の方に簡単に使えるようにして、やったことのないスポーツや少しそのスポーツから離れてしまった人に入りやすくしています。
また、たくさんの分野が店舗に集まっているので、新しいスポーツとの出会いの場にもなると思います。
すいか
確かに、個人的には、ウォーキングをスポーツとしてみたことはなかったですし、ペタンクなんて全く知らないスポーツも知ることができました。
ここでダイビングに出会って始める人が増えるとうれしいですね……!
赤木さん
そうですね。
実際にやってくれる人を増やしたいので、ダイバーのコミュニティを作ったり、地元のインストラクターと提携したりしてイベントも企画しています。
すいか
おぉ……! ますますこれからが楽しみですね!
ありがとうございました。
赤木さん
ありがとうございました。
安くて機能的、と話題になっていたデカトロン。
その背景には“より多くの人にスポーツを”という理念があることがわかった。
日本では1号店がオープンしたばかりだが、今後の展開が楽しみだ。
(2号店は、関東にお願いします!)