なんだかな〜

山梨のホテルからちょくちょく携帯に電話がある。
困ったことに間違い電話だ……。

初めてかかってきたのは今年のはじめごろだっただろうか。

ホ「こちら山梨○○ホテルですが、小宮様でいらっしゃいますか?」
寺「いえ、違います」
ホ「あ、大変失礼しました〜」
寺「いえいえ〜」

まあ、なんてことはない、よくある出来事だ。
電話を切ったあと、用事を済ませ、ふと携帯の着信を見ると見慣れない番号。

折り返し電話してみると「山梨○○ホテルです」。
間違って登録されているのではないかということを伝え、
相手も「大変失礼しました」と電話を切って終わり。

まあ、ここまでも許せる範囲。

しかし、すっかり忘れていた先日。
八幡野にいた僕がダイビング後に携帯を見ると見慣れない番号。

折り返し電話してみると「山梨○○ホテルです」。

また、お前か! 以前にも同じことがあったことを伝えると、
やっぱり相手は低姿勢で「大変申し訳ございませんでした」と。

100歩譲って、まだ、おっちょこちょいなホテルで許していい。

そして、今日。非通知の電話に出ると「小宮様の携帯でしょうか?」。
反射的に「いえ、違います」と答え電話を切った後、
「あ! ひょっとして山梨のホテルか!」と嫌な予感。

非通知だったので電話番号をわざわざ調べるのも面倒くさいので放置し、
用事を済ませ携帯を見ると留守電のマーク。聞いてみると、

「山梨○○ホテルです」

…………(泣)。

機械的で面倒くさそうに、これぞ”THEやらされ仕事”の若い女性の声は続ける。

「小宮様にお得なプランのご案内で電話をさせていただきました。
また、こちらからお電話させていただきます」

過去に泊まったことのある客でもこうした営業の電話は面倒くさいだろうが、
僕など、泊まったこともない。というか、小宮様ですらない。

怒るのも面倒なので、とりあえずもう電話をするのをやめてもらおうと、
非通知だったので電話番号を調べて折り返し電話。

ホ「はい。山梨○○ホテルです」
寺「(知っとるわい)あの、留守電が入っていたので折り返したのですが……」
ホ「では、お名前を頂戴してもよろしいでしょうか」]
寺「いや、私は寺山と申す者なんですが、」

続けて事情を説明する前に、電話に出た女性は機械的に割って入ってくる。

ホ「寺山様ですね。ただいまお調べ……」
寺「ちょ、ちょ、ちょっと最後まで話を聞いてください。
かくかくしかじかで、私は小宮でなく、以前にもその旨の電話をして……」

と事情をひとしきり伝えると、ふむふむと聞いていた女性は、
やはり機械的に「私ではわかりかねますので担当者におつなぎします」。

は〜。
しばらく待たされた後、電話口に出た別の若い女性が、やはり機械的な声で言う。
おそらく、留守電の声の主だ。

「折り返しのお電話ありがとうございます。お名前を教えていただけますか?」

ひ〜。ひ〜。ふ〜〜。落ち着くんだ。おバカちゃん相手に怒ってもこちらが損するだけだ。
THEやらされ仕事の子に怒っても意味がない。宇宙人と話しているようなもの。
おバカちゃんの受付がおバカちゃんの営業に
「なんか、営業部が留守電いれた人から電話きているんで聞いてくれない?」と
雑に引き継いだのだろう。
本気でクレーム入れるなら上を出してもらうしかないが、こちとら十二指腸潰瘍だ。
目的は今後、電話が来なければい。

最初に出た女性に言ったこととまったく同じことを再度説明し、
「今後、電話がかかってこないようにしてほしい」と伝える。
おバカちゃんが電話番号を教えてくれというので教えると、

ホ「こちらの番号は小宮様で登録されているようですが?」

ふ〜。ふ〜。ひ〜。マズイ。イライラしてきた。

寺「で・す・か・ら(語気が強まる)、間違って登録されているようなので、
今後、電話がこないようにして欲しいんです(イライラ)」
ホ「こちらも、電話番号が小宮様で登録されてしまっていたようなんです!」

うおっ。まさかの逆ギレ!

彼女の言い分からすれば、
「会社の記録通りに電話しただけで私には否がない」ということなのだろう。
むしろ、被害者ぐらいの意識なのかもしれない。

怒っても無駄だ。果てしなく無駄だ。腹減っているし。

寺「え〜と。とりあえず、電話が来ないようにはしていただけますか?」
ホ「おろらく可能だと思います」
寺「(お、おそらく! ふーふーふー)いや、確実にお願いします」
ホ「はい……。かしこまりました」

はぁ〜〜。なんだかな〜。
また電話がかかってきそうな予感(笑)。

次、かかってきたら絶対に宿泊券もらうまで許さない。

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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