PDFのウェブマガジンが出来上がる楽しさと、そこに感じる愛着

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ニューカレドニアのウェブマガジン(撮影:越智隆治)

マリンダイビングフェアで、ブースの展示物に、オーシャナで取材したときに作成したウェブマガジンをそのまま使用してくれている所が何カ所かあった。

ニューカレドニアのウェブマガジン(撮影:越智隆治)

PDFで作成した、雑誌スタイルのレイアウトでデザインするものなのだけど、ウェブ上では、このデザインがあまり重要視されていない。

記事と写真が一律に配置された、僕個人的には殺風景に感じるHTMLの記事だけを見て、情報を得ているだけの人が多い。

でも、印刷媒体で長く仕事をしているカメラマンとしては、このデザイナーの人が作り上げた雑誌スタイルのウェブマガジンが完成してくるのが、毎回とても楽しみでもある。

ニューカレドニアのウェブマガジン(撮影:越智隆治)

良いデザインやレイアウトによって、自分が気に入っている写真がさらに引き立たせられた時などは、正直本当に嬉しくなる。

過去に、特に目立っていなかったマクロ生物を雑誌で見開き一面で取り上げた後、その生き物がブームになったなんて効果もある。

写真が均一に並ぶHTMLでは、撮影者として、どの写真をより皆に見てもらいたいかとか、何が強く印象に残ったとか、そういう思いが伝わらり辛いと感じる。

ニューカレドニアのウェブマガジン(撮影:越智隆治)

ウェブを中心に活動しているのに、こんな事書くのはどうかと思うけど、やはり、手元にずっと残しておきたいと思うのは、毎日更新されていくHTMLの記事ではなくて、丹誠込めて作り上げたてもらった、PDFのウエブマガジンだ。

スマホやiphoneでは、文字が小さくて読み辛いのも十分に分かってる。
効率とか、見やすさを考えると、PDFの記事をやめてしまおうかと思い悩まないわけではない。

ニューカレドニアのウェブマガジン(撮影:越智隆治)

でも、マリンダイビングフェア会場で、パネルや、配布用の印刷物になっているのを見ると、あ〜、やっぱりいいな〜と感じる。

そして、今回特に、こんな風に作ってくれたら記事の作成者として、嬉しいなと思ったのが、ニューカレドニアのウェブマガジンをハードカバーのフォトブックにしてくれていたもの。

ニューカレドニアのウェブマガジン(撮影:越智隆治)

自分たちが丹誠込めて作ったウェブマガジンを、とっても大切にしてくれているという気持ちが伝わってくる。
気に入ってくれているんだなという思いが伝わってくる。

そして、その思いを、素敵なハードカバーのフォトブックにしてくれた事で、撮影、記事、デザイン、そして、印刷物と、一つの記事が作り上げられている過程全てにおいて、「思い」が込められて、その「思い」が引き継がれて、単なる”情報記事”としてというよりも、一つの”作品”として、完成されていた。

帰りの電車の中でも、何度も開いて眺めてしまった。

でも、「越智さん、オレのおかげですよ」と、どや顔されるのも嫌だったので、このフォトブックを手に取ったとき、表情には出さなかったけど、涙が出てしまいそうな程、嬉しかった事は、作成者には言わないでおいた。

ニューカレドニアのウェブマガジン(撮影:越智隆治)

ニューカレドニアのブースに立ち寄ったら、良かったら、見てみて下さいね。

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PROFILE
慶応大学文学部人間関係学科卒業。
産経新聞写真報道局(同紙潜水取材班に所属)を経てフリーのフォトグラファー&ライターに。
以降、南の島や暖かい海などを中心に、自然環境をテーマに取材を続けている。
与那国島の海底遺跡、バハマ・ビミニ島の海に沈むアトランティス・ロード、核実験でビキニ環礁に沈められた戦艦長門、南オーストラリア でのホオジロザメ取材などの水中取材経験もある。
ダイビング経験本数5500本以上。
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