リゾートホテルでのお楽しみ、思わずニンマリしてしまうタオルアート
真剣勝負というのは、どんなときでもいいものです。
見ている人に勇気を与え、勝負がついた後には勝敗抜きに爽快感が残る。
本気でぶつかりあう姿は美しい。
そんな本気の勝負はスポーツの世界だけでなく、いたるところで見られます。
例えばリゾートホテルでも。
そのへんについて、旅行のクチコミサイト・Tripadvisorの記事が面白いので紹介します。
実はこれ、一部にコアなファンを持つライター、太陽系方面副部長さんの記事。
今回は何について書いているかというと、タオルアート。
ベッドの上に置いてある、タオルを使ったステキなオブジェ…あれです。
記事では「死ぬまでに見てみたい!? 魅惑のタオルアート15」と題して、ユーザーからの投稿をもとにグッとくるタオルアートを紹介しています。
ということで、まずは定番どころのタオルアートをいくつか見てみましょう。
白鳥は定番なんですが、2羽がきれいにハートを描くのはなかなか難しい。
ゲストが部屋に入るとどちらかが倒れていたり、へたっておかしな形に変わっていたり。
これはハイレベルといっていいでしょう。
ゾウもタオルアートのモチーフとしては定番。
さまざまなタイプがあるので、見るほうとしても楽しめます。
これくらいだとタオルも使いやすいしいいですよね。
タオルアートの本質は、もちろんゲストへのサービス。
ゲストを喜ばせたい、ハウスキーパーからのプレゼントです。
ただ、ゲストを選ぶ必要はありますよね。
カップルなら「わ~、かわいいっ」なんていって大喜びかもしれませんが、僕のように仕事で来ていたり、男ひとりだと、ベッドの上に白鳥のハートがあっても、正直「ちょっと邪魔なんですけど」と思うことも。
とはいえ、そんな男ひとり旅の寂しいライターでも「おッ!」と思わせるようなタオルアートはあります。
例えばこんなの。
記事では「捕まった宇宙人のよう」と表現していますが、何ともキュートなコアラ。
リモコンと携帯電話を使いやすいように足元に置いてくれているあたり、部屋に戻ったらすぐにTVをつけ、メールをチェックしそうな、ひとり客に対応したサービスです。
愛嬌のあるキャラクターも、ほっこりさせてくれるタオルアートのひとつ。
リアルすぎるのは怖いですが、部屋に入ってこんなのが迎えてくれたら、ちょっと嬉しいかも。
こういう、見た瞬間ニヤッとしてしまうようなタオルアートなら大歓迎です。
そういうときは職人芸への賛辞として、チップを奮発して置いておきます。
そのチップのお礼に、次の日はさらに巨大なタオルアートが待っていたりしてビビることもありますが。
Tripadvisorによると、タオルアートの投稿は圧倒的にメキシコやカリブあたりが多いそう。
このエリアのハウスキーパーは基本給がとても少なく、給料の大半をチップで稼いでいます。
つまりベッドメイキングだけではなく、タオルアートによってエキストラのチップを稼ぎたいわけです。
最初に真剣勝負と書いたゆえんもそこにあります。
なので、感心したら、素直にチップを置くのが正しいゲストのあり方といえるでしょう。
では、最後にゲストとハスキーパーの真剣勝負がいきつくところまでいった例をひとつ。
勝手にシャツや短パンまで履かされてますが、靴の下にはちゃんとタオルを敷くなどキメ細かい。
おそらくタオルアート→チップ→タオルアート→チップのやりとりがヒートアップした結果かと。
嫌がらせになっていなかったことを祈ります。
ほかにも思わず笑ってしまうタオルアートがたくさん紹介されているので、気になる方はこちらの記事をチェックしてみてください。
●写真提供/トリップアドバイザー