鼻水たれたときの正しい対処あれこれ~百年の恋が冷める、その前に…~

先日行なったアンケート「鼻水たれています。指摘して欲しい?」の結果が出ました。

鼻水がたれていたり、鼻くそがついていたとき、あなたなら、どのようにしてほしいでしょうか?

  • その他 (2%, 4 Votes)
  • 完全スルーで知らないフリ2(気づかれても指摘して欲しくない) (2%, 3 Votes)
  • 完全スルーで知らないフリ1(誰にも気が付かれていないかも?の余地を残す) (1%, 2 Votes)
  • 「一度、鼻をゆすぎましょうか」と指示(遠回しに伝えつつ解決法を伝授) (35%, 59 Votes)
  • 「鼻水が……」とこっそり耳打ち(恥ずかしいことは隠したい) (11%, 19 Votes)
  • 「鼻水出ていますよ」と冷静に指摘(騒ぐこともない自然なこと) (18%, 30 Votes)
  • 「ユー、たれちゃってるYO!」と明るく公表(恥ずかしいから笑いに転嫁) (30%, 50 Votes)

Total Voters: 167

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まず、指摘して欲しいのかどうかについては、指摘して欲しい人が9割以上と圧倒的でした。
チャック全開や鼻水など、本人に自覚のない事故は、異性が「あ。あの人、マンガみたいにアオッパナ出てる……」とジッと見つめると、逆に意識してキメ顔してしまうような大惨事に発展しかねません。
さすが、“事故は未然に防ぐのが大事”だということを知っているダイバー。
指摘することが大事だという意見で決定のようです。

さて、そんな指摘の仕方は、明るく(30%)、冷静に(18%)、こっそり(11%)と性格によってバラけたようですが、一番多かったのが「遠回しに伝えつつ解決法を伝授」(35%)。
確かに、「一度、鼻をゆすぎましょうか」は、鼻水が垂れていることを直接指摘するわけでもなく、解決法まで伝えるスマートな方法といえそうです。

その他、「なるほど!」から、「ウソでしょ!」まで(笑)、フェイスブックやメールで、いろいろ教えていただいたのでご紹介します。

「『よく鼻水出ちゃうんだよねぇ〜○○さんも出ちゃうと恥ずかしいから一緒に濯ぎましょう』と遠回しに言う」

「『顔あらっておいで~』って言われるのがいいかなぁ」

 う~ん、スマート2連発。
 「あんた、鼻水たれているよ」と直接言うのでなく、あくまで解決法というオブラートでくるんで伝えるスマートさ。

「ゲストの目の前で自分も派手に鼻水を出して、『あー鼻水出ちゃった』と言って、大げさに鼻をゆすぐことによって、遠まわしに本人に気付かせる。
気づいた本人の恥ずかしさも半減。
そんな自己犠牲的なガイドさんなら、どこまでもついて行きます」

 ある意味、自分を下げて伝えるその方法は、奥ゆかしく(?)さえあります。
 ただ、自己犠牲だと気付いてもらえず、鼻水のよく垂れるガイドさんとなるリスクがありそうです(笑)。

「まず自分が、手でかんで、手で鼻をかむ仕草をして伝えます(*^^*)」

 アイコンタクトとジェスチャー。
 これもスマートですね。

「ゲストの方とハナミズ同盟を組む。
お互い出ていたら言い合おうと取り決めを作るんです。
ちなみに、鼻水はダイバーの勲章と呼んでいます!」

 これはおもしろい。
 恥ずかしい部分を笑いに変えて共有する同盟。
 勲章持ち同士、より仲良くなれそうですね。

「鼻水といわず、『脳みそ出てるよ』って言われてました笑。
直接言うよりはいいですよ」

 おお! こういうセンスある切り替えしはよいですね。
 脳みそ出てるよ、魂もれてるよ、涙が間違ったところから出てるよ、感動の涙が鼻から出てるよ、ガマン汁が……etc.
 いざというときのワンフレーズを用意しておくといいかもしれませんね。

 さて、最後に、ガイドの対応はある意味真逆ながら、深く心に残ったコメントを2つ。

「ダイビング直後のボート上での出来事なんですが、ガイドさんがティッシュをつかんで私の鼻にあてた瞬間、つかむようにしてティッシュを離しました。
なんと、鼻水を拭きとってくれたのでした!
ということで、何も言わず拭きとってくださるのもいいかな、と……。
ただし私は女性、ガイドさんは年配の男性、という組み合わせです。
ガイドさんが女性、もしくは若い男性の場合、これにはあてはまりません!」

 これはガイドさんとしても勇気がいる行動。
 お父さんが娘を見るような感じだったんでしょうね。
 これは、だいぶ人間が大きく、自然体なガイドでないとできないでしょう。

 反対に、コメント欄にもありましたが、インストクターらしく理論的な対処方法。

「どんなKAWAIKOCHANでも鼻水はでちゃいます。
それを『百年の恋も冷める』とか、「引いたYo」とか言っちゃう狭量はインストラクターやガイドにあらず。
そういうお客様の本当の姿を見ることができるこの仕事、お互いに信頼関係を築く為の第一歩『この人になら、ダイビングと鼻水は任せられるわ☆』とありたいです。
で、僕はインストラクターの基本で対応します。

1、鼻水っちゃう事を前提に、エントリー時に「手鼻」などを予め伝授
2、エキジット時には「手鼻まで出来たら100点満点です」と言い評価
3、認定

こうする事で、鼻水が普通の事で、対処も簡単。
と、テキストに載っていないレッスンを心がけています」(一部略)

鼻水がたれることについて、ここまで掘り下げた記事はおそらくないかもしれませんが(笑)、皆さんも、ぜひスマートに指摘してあげてください。

とはいうものの、指摘するのは気まずいもの。
こちらが垂れないよう気をつけるのは言うまでもありません。

エグジット前に、“さりげなく”自ら鼻をすすぐ習慣をつけているダイバーも多いですので、指摘されたことのある方、いや、百年の恋が冷める前に、実践してみるのもいいかもしれませんね。

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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