’11上方水中映像祭り特集

この記事は約4分で読めます。

2011年2月19日(土)に開催される’11 上方水中映像祭り
大阪で産声を上げたこの水中映像祭は、右肩上がりに盛り上がりを見せ、次回が第4回目。
年々、「水中映像祭は東京だけやあらへんで!」というパワーが強くなっていくのを感じます。
そこでスキューバダイビング.jpでは、2011年の開催を前に連載形式で特集を組みました。
「上方水中映像祭りはどうやってできあがったのか?」
「ここまでの道のりには何があったのか?」
などなど、これを読めば上方水中映像祭りを十倍楽しめること間違いなし!
どうぞお楽しみください!
(構成:いぬたく、写真提供:杉野享(上方水中映像祭り幹事団)、古菅正道)

第1回:上方水中映像祭りが生まれたきっかけ

上方水中映像祭りは、第1回から第4回(今回)まで、合計8人の幹事団を中心に企画・運営されています。
今回はその幹事団の中でも広報的な役割を果たされているTOMIYAさんにお話をうかがいました。

今や東京など関西以外からも参加者が集まるようになった、上方水中映像祭り。
この水中映像祭が生まれたきっかけからうかがいました。

'11上方水中映像祭り特集

いぬたく

上方水中映像祭りを開催しようとしたきっかけはどういうことだったんですか?

TOMIYA

東京では、水中映像祭やダイビングに関するイベント、また飲食店などで個々が作品を持ち寄ってのスライドショーなど、色々と水中映像に関するイベントがあっていいなぁ、と羨ましく思っていたんです。

いぬたく

五反田映像祭が開かれていたり、新橋のBOXでもスライドショー発表会が開かれていたりしますね。
TOMIYAさんもそういった場に参加されていたんですか?

TOMIYA

僕は10年ぐらい前にオタパッ会に行ったのが最初ですね。
オタパッ会はスライドショーではなく、フォトバトルというお題に沿った写真を見せ合う形式でしたが、プロの方の写真が見られると同時に、アマチュアの方々のレベルの高さに大変驚きました。
その後も毎年ではないですが、何回か行きました。プロの水中写真家の方々が主催される水中映像祭にも行ってました。

いぬたく

それはTOMIYAさんの個人的な趣味で行っていた、ということですよね?

TOMIYA

そうですね。

いぬたく

大阪から東京まで、すごいバイタリティですよね。

TOMIYA

けれど、関西ではまったくそういう動きがなかったんですね。関西でも素晴らしい映像を撮る方々はたくさんいらっしゃるのに、それをお披露目または拝見する機会がありませんでした。
そこで、「とりあえず仲間内ででも、どこかお店(飲食店)を借り切って40〜50人ぐらい集めてスライドショーをやろうか…」というのが始まりです。それが2007年の秋ですね。

いぬたく

そう思い立ったわけですね。

TOMIYA

その年の年末年始に、ダイバー仲間と飲みながら「こんなことやるんだけど…」みたいな話をしていたら、「どうせやるならスポンサー募って、もっと大きな場所を借りてやってみよう」と話が大きくなってしまいました。

いぬたく

スポンサーを募るという形はその時点で生まれていたんですね。

TOMIYA

幹事団としての名称はありませんでしたが、なにかやろうとしていたメンバーは以前から揃っていたんです。
こちらから「こんな感じでやりたいんですけど…」と作品を出展してくれそうな人や協賛をしてくれそうなところに打診してみると、一気に広がっていった、という感じです。

8人の幹事団の思いから始まり、それが周囲にも共鳴して動き出した上方水中映像祭り。
「水中映像祭が関西にないことが残念」と思うだけなら簡単なのですが、そこから「ないものはつくってしまいたい」と実行に移すことは誰にでもできることではありません。

今回お話をうかがったTOMIYAさんとは、僕も東京で開かれた水中映像祭でお会いして面識がありました。
周りにエネルギーを発散するというよりは物静かに見えるタイプの方なのですが、その奥に秘めた思いの強さは、この上方水中映像祭りの成功がよく物語っているように思えます。

第2回以降では、開催にあたって苦労した点、さらには幹事団以外の周囲の人間から見た上方水中映像祭りなど、様々な視点でこのイベントを特集していきたいと思います。

’11上方水中映像祭り特集

FOLLOW