’11上方水中映像祭り特集

第4回:古菅正道さんから見たこのイベント

’11上方水中映像祭り特集、第4回目は引き続き第三者からの視点でお届けします。
お話をうかがったのは、ハイアマチュアのフォト派ダイバー、古菅正道さん。

古菅さんは水中漫談協会(UMA、Underwater Mandan Association)の会長をされていて、そのユーモア溢れる水中写真とスライドショー、そしてトークが人気のダイバーさんです。
上方水中映像祭りでは、第2回(2009年)から作品を発表されています。

以下、古菅さんが実際にこのイベントで発表された志津川の水中写真作品とあわせて、インタビュー形式でお届けします。

古菅正道×上方水中映像祭り

いぬたく

古菅さんが上方水中映像祭りに参加されるきっかけはどういったことだったんでしょうか?

古菅

最初はTOMIYAさんから「第2回の上方水中映像祭りに参加しませんか」と言われたことだと思います。
TOMIYAさんは以前から私が主催している「オタパッ会」っていうイベントに参加してくれていて、私の中では、関西のフォト派ダイバーの代表みたいなイメージを持っていました。

いぬたく

実際にこの水中映像祭に参加されてみて、いかがでしたか?

古菅

私は色んな水中映像のイベントに関わっていたのですが、東京でのイベントで関西の方が「東京はイベントが沢山あっていいな〜」って言っているのをよく耳にしていて。その度に「関西でもやればいいじゃん!」って言っていたんですよ。
そしたら、関西で新しい水中映像祭が出来るって聞いてすごく嬉しかったんです。名前も「上方水中映像祭り」という、遊び心満載のものじゃないですか。

古菅正道×上方水中映像祭り

古菅

それで、第1回の上方水中映像祭りを見に行ったんです。
その時の印象としては、水中写真はクオリティーが高くてスライドショーの作りも凝っていたのですが、「みんな真面目過ぎじゃないかな〜」という感じでした。誰も笑いを取ろうとしてなかったんですよ。
それで、打ち上げの時に「なんで笑いがないんだ!(笑)」っていう話を幹事団や出演者に話した記憶があります。

いぬたく

古菅さんらしい視点ですね(笑)

古菅正道×上方水中映像祭り

いぬたく

今年で第4回目を迎えるわけですが、ここまでのイベントしての変遷はどう思われますか?

古菅

今年で4回目になりますが、回を重ねる毎に面白くなっていると思います。
これは私の持論なのですが、映像祭の場合、上映作品はクオリティー重視で作品を選ぶよりも作品の振り幅重視で選ばないと、見ているお客さんが楽しめないと思います。

例えが適当か分かりませんが、映像祭をコース料理だとすると、いくら美味しいからといって、ステーキばっかり次々出されたら嫌になっちゃうと思うんですよ。
コースとしては、パンやサラダやスープがないといけなくて。
その意味で、上方は作品の振り幅が大きくて、見ていて飽きません。

それは幹事の皆さんが、出演者を開拓しているからじゃないかと思います。
今年から作品はコンペ形式になりましたが、きっと幹事の方々が色んな海に行った時に出会った人に対し「作品出して!」とお願いしているのだと思います。

古菅正道×上方水中映像祭り

いぬたく

やはり、幹事団の方々の行動力はすごい、と。

古菅

はい。上方で凄いなーと感じるのは、幹事団の働きぶりです。
準備から運営、撤収、2次会まで、完璧に仕切ってくれます。幹事一人一人にキチンと役割があり、実にスムーズに仕事ができていると感じます。

ただ私の中での大きな違和感として、幹事団の中心的人物のTOMIYAさんはかなりユルイ感じの人で、テキパキと仕切るタイプには感じられないのです(笑)
勝手な想像ですが、リーダーがユルイので、逆に周りがしっかりしなきゃと思うのかもしれません。
勝手なこと言って、TOMIYAさんごめんね〜。

いぬたく

なるほど(笑)
では最後にこのイベントに一言お願いいたします。

古菅

上方は発展途上のイベントだと思います。
それは未完成という意味ではなく、どんどん進化しているイベントだと思います。

これから更に色んな発表の仕方、色んなジャンルの映像を見せて欲しいと思うと同時に、私も新しいテーマの作品が出せる様に頑張っていきたいと思います。

古菅正道×上方水中映像祭り

’11上方水中映像祭り特集

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