人気ガイドを参考に最高の“マスク越しの笑顔”を研究してみた
笑顔の効用はとても大きいことはよく知られていて、人前に出る仕事やサービス業の新人は研修で笑顔の練習さえさせられます。
コミュニケーションの上でも、笑顔がとても有効なのは言うまでもありません。
これはダイビングでも同じで、今回、一緒に潜っているダイビングサービスむらいのむらいちゃん(普段の呼び方にさせていただきます)なんかは、ナチュラルボーンスマイリーなので、潜っているだけで楽しい気分になってきます。
いわゆる“ガイドの腕”が大事なのは当たり前ですが、水中の笑顔やスレートトークなどのコミュニケーションも人気の秘密なんだと思います。
しかし、ガイドにしても、ダイバーにしても、自分にしても(泣)、マスク越しの顔がおかしなことになっているダイバーは少なくありません。
本人はまったくそのつもりはなくても、怒り顔、険しい顔、びっくり顔のガイドやダイバーは結構いて、「水中で怒っているのかと思った」という経験は、ダイビングあるあるです。
スマイリーむらいちゃんに聞く!マスク越しの笑顔のコツ
せっかくの可愛い顔がブタ鼻で台無しになっていたり、めっちゃ楽しんでいるのに怒っているように見られたりするのは損ですし、何より相手に楽しい気分になってもらったほうが自分も楽しいですよね。
そこで、スマイリーむらいちゃんにマスク越しの笑顔のコツなどを聞いてみました。
テラ
マスク越しの笑顔の秘訣ってあるのかな?
スマイリー
自分が心の底から楽しむのはもちろんだけど、マスクにはちょっとこだわっているかなー。笑顔というより、表情が見えるマスクを使うようにしているんだ。
テラ
なぜ表情が見えるマスクなの?
スマイリー
表情で伝えられることって結構あると思うんだよね。楽しさはもちろん、ゲストに安心感を与えるうえでも、表情がわかるって重要だと思っているよ。そこまで、こういう顔しよう、みたいなのはないけど、水中でも笑顔は心がけているよ。
テラ
おお。だから、海女さんタイプの一眼マスクなのね?
スマイリー
そうそう。普通のマスクを使っていたときも、レンズが大きいとか、スカートを透明にするとかは気にしてたかなー。
テラ
逆に表情が伝わらないマスクってあるの?
スマイリー
あるあるー。必ずしかめ面に見えるメーカーのマスクとかあるんだよ(笑)。形とか締め付け具合とかもあるのかな。あとは、スカートが黒いと締まる印象になるから、自分の場合は、透明で明るいマスクばかりしていたなー。
テラ
水中の表情ひとつで楽しい気分になることはあるものね、実際。
スマイリー
そうそう。そういえば、前にテラちゃんが八幡野の福ちゃんの笑顔のことも書いてたけど、伊豆ダイバーにはよく「キャラがかぶるね」って言われる。マスク越しの笑顔みたいなこともあるのかもしれないね~。
意外と気にしたことのない、水中での笑顔。
プロでもなければそこまでこだわる必要はないですが、少なくとも陸上よりブサイクになったり、不機嫌だと思われたりしないように、笑顔自体のコツは情報があふれているので、鏡の前でマスク越しの表情をチェックするといいいかもしれません。
観察してみたら、むらいちゃんは目尻だけじゃなく口角も上がっていた!?
マスク越しの笑顔を意識してむらいちゃんを観察してみると、なかなか興味深いことがわかってきました。
笑顔の基本は目尻を下げることと口角を上げること。
しかし、水中ではレギュレーターをくわえているので、目尻を下げるだけに集中すればいい……と思いきや! なんとむらいちゃんはレギュレーターをくわえながら口角を上げていることが判明。
レギュレーターをひっかける程度にくわえて、普通に口角上げて笑っていたのです。
さらに、笑うたびにいつも泡がぶくぶくあふれ出て、むらいちゃんはいつも泡まみれ。
いつも笑いの泡に包まれているってなんか素敵。
マスクに水が入ろうが楽しい時は笑わなくちゃ!
それと、以前から気になっていたのが、むらいちゃんはいつもマスクの中に水がちょっと入っていること。
海女さんタイプの一眼だから仕方ないと思っていたのですが、マスクの中までじっと観察していたら新発見!
原因は…笑い過ぎ!(笑)
マスクをきつく締めすぎたり、笑ったりすると、シワやほうれい線から水が入ってきやすくなることはよく知られていますが、いつも笑っているむらいちゃんには笑いジワが深く刻まれていて、水中でも笑っているもんだから、水が入ってきてしまうのです。
ね?
楽しいものは楽しいので、ちょっとの水なんか気にしないくらい笑って潜ろうよという、ラブ&ピース&スマイルな感じです。
表情も注目してみるとおもしろいですね。
マスク越しのスマイルを鏡の前で研究してみた
むらいちゃんの指摘や観察、陸での笑顔のコツなどをもとに、マスク越しの笑顔を練習してみました。
※ロケ中の汚い絵面はご勘弁を……
二眼マスクと一眼マスク
同じ表情をしていますが、印象が異なります。
確かに一眼の方が表情はよくわかり、喜怒哀楽を表す眉毛まで見えるのが大きいですね。
また、笑顔のポイントとなる頬の肉が見えるのも表情が豊かに見える要素かもしれせん。
※
マスクの締め過ぎは、表情がおかしなことになる最大の原因のひとつ。
こんなことになります…。
さらに、締め過ぎ&ブタ鼻は、特に女性は致命的です。
もう、何が何だか…。
ということで、鏡を見ながらレギュレーターをくわえてマスク越しの練習を30分くらいしてみたのですが……。
※
今までは、水中ではこんな顔。
自分でも険しい顔をしていると思います。
それを、今回の研究で学んだように、目尻を下げ、口角を上げてと…。
う~ん。なんか、酸っぱ!
なかなかひと筋縄ではいかないマスク越しの笑顔。
でも、ちょっとむらいちゃんに似た表情にはなった気はします。
少なくとも、悪い人には見えなそうだから、まっいっか…。