「ヤクシマ〜」を冠する魚

9月に入っても、相変わらず体験ダイビング続きで、まともなフィッシュウォッチングができない日々が続いている。。。
屋久島は世界的に有名な”観光地”なので、観光客は多いのだがダイバーの来島は極端に少ない。
秘境的なイメージからかなり潜り込んでいるダイバーが多いと思われがちだが、実は「観光のついでに久しぶりに潜ってみようか!」というビキナーダイバーやノンダイバーの体験ダイビングが圧倒的に多い島なのだ。
こうした体験ダイビングで使われるような浅い水域で、たまに数千、数万もの大きな群れを形成してたまっている魚を見かける。
ヤクシマイワシだ。
「イワシ」と言ってもマイワシやカタクチイワシなどのニシン目よりは、ダツ目やカダヤシ目などに近いトウゴロウイワシ目の魚で、南西諸島の沿岸浅所や河川河口などではよく見られる。
浅い水域でいっぱいの太陽を浴びてヤクシマイワシが群れる光景は、とても気持ちがよく、ここが南の島であることを実感させる。
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僕が屋久島に来る前、海の生き物の中で「ヤクシマ〜」とついているのは、このヤクシマイワシくらいだった。
しかし、生息環境が一般的なダイビングエリアではないため、ダイバーにはイマイチ認知度が低い魚だ。
その後、ダイビングエリアでもよく見られる魚や甲殻類に「ヤクシマ〜」の名を冠する和名は増えたけど(ヤクシマキツネウオやヤクシマカクレエビ)、それでも屋久島の海のイメージはまだまだ薄い。。。

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