泳げなくてもできますか?

多くの指導団体では、Cカードを取得する際に泳力に関するチェックがあります。
例えば、「器材なしに200m泳げること、もしくは器材(マスク・シュノーケル・フィン)を使って300m泳げること」というような基準です。

泳力チェックを行うことはRSTCという指導基準を採択する国際的な組織が定めているもので、世界的な基準となっています。
そのため、以上のような基準はクリアしている必要があります。

ただ、日本で実際に行われているCカード講習では、必ずしも泳力チェックが常に行われているわけではありません。
そこには、日程的・時間的な問題も含まれるかもしれません。
そうした泳力チェックなしの講習を行っているインストラクターには、そのインストラクターの考えやポリシーがあります。

「泳げなくてもCカード講習ができます」と掲げているショップ・インストラクターには、その理由などを質問してみることをお勧めします。
自分のCカード講習にしっかりしたポリシーを持っているインストラクターなら、明確な回答をしてくれると思います。
その答えが信頼できるものと感じれば、そこでCカード講習を受けるのもかまわないでしょう。

また、「200mも自力で泳ぐのなんてどうしても無理」という方も、「器材をつけての300m」なら意外と楽に泳げることも多いです(フィンを装着するだけでも推進力は全く違います)。
そうしたこともありますので、「私は泳げないから…」と最初から断念する必要はありません。

ただ、万が一のことを考えると「全く泳げない」状態にはリスクもありますので、例えば水泳も練習してみたり、普段からダイビングの安全管理をより意識したり、ということをお勧めします。

もうちょっと詳しいお話を読みたい方は、こちらの後編をご覧ください。

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PROFILE
2002年から2014年まで広告代理店(株式会社電通)に勤務し、テレビCM・グラフィック(新聞・雑誌)広告・ウェブサイト等の企画・制作や、各種プロモーションの立案に携わる。

電通で働いていた頃から、土日は都市型ダイビングショップのダイビングインストラクターとして講習やガイドを行う。

ダイビングが好きな人たちに自分なりの形で貢献したいと考え、メディアへの知見とインストラクターとしての経験を活かし、2010年にスキューバダイビング.jpを立ち上げる。
その後、2012年4月から越智隆治、寺山英樹とオーシャナを立ち上げ。

オーシャナでは、サイト全体の管理・運営や記事執筆、物販、営業など、プロデューサー的な役割を担う(なんでも屋とも言う)。

好きなものは音楽のライブ・フェスとサッカー。
男ではあるが普段着はスカートを愛用。
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