未知の国、ミャンマーで 潜る

Myanmar / ミャンマー

日本人ダイバーにとって未知の海、ミャンマーへ出航!

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越智 隆治
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日本人ダイバーにとって未知の海、ミャンマーへ出航!

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ミャンマー・カントンの町

最後は国境の町に上陸

 タイに戻る前には、カントンの町に一時上陸して、市内を観光する。古い東南アジア独特の雰囲気を残した海岸沿いのメインストリートには、人々が溢れかえっていた。裏路地は、スラムのごとく異臭を放つ店舗が軒を並べ、足を踏み込むことに躊躇した。最近は東南アジア諸国の多くのリゾート地が、開発されて、日本のように、ときにはそれ以上に美しく整ってしまった。否定的な表現をしたのは、その結果、それぞれの国が持つ、独特の生活臭というものを抹殺してしまったと感じる部分に対してだ。
 
ミャンマー・カントンの町

 しかし、ここには、過去にタイムスリップしてしまったかのような、人間臭い生活感がいまだに、ムンムンと溢れていた。港町からトラックタクシーの荷台に乗って、市内を走り抜け、丘の上を目指すと、仏教国にふさわしく、クルーズ船の上からも見えていた金色に輝く寺院に到着した。

 ここだけが、異彩を放ち、天空から邪気を持った下界の人間たちを見下ろす神々の住む神聖な場所に迷い込んだかのような錯覚を覚えた。観光名所のような仏教寺院と違い、広々とした空間には、我々以外にはほとんど人の姿は無かった。

ミャンマー・カントンの寺院

 寺院は、金色やクリスタルに輝き、床は白いタイルが敷き詰められている。白いタイルは雲、その上に輝く黄金郷こそ、人々が来世に求めた理想郷なのだろうか。多くの仏像はどれも穏やかな顔をして微笑んでいた。ただ、今しがた見て来た現実世界の事を考えると、何だかその笑顔が嘘っぽくも見えて来る。 穏やかな顔して座っていないで、何かしてあげて下さいと願いながら、寺院の入り口で購入した花束を供え、手を合わせた。自分の事をお祈りすることを忘れてしまった。

Information

ミャンマーダイビングクルーズ

  このミャンマークルーズの行程は以下のような感じになる。潜るルートに関しては、そのときの海の状況によって、多少前後する。使用するのは、豪華快適ダイビングクルーズ船、パヌニーヨット号。6泊7日、16ダイブ。詳しい詳細は、ediveのミャンマークルーズ情報で。

ミャンマーのダイビングクルーズ
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