モルディブで新種!“バラの名をもつベラ”、トワイライトゾーンで発見される
公開日:
ダイバーに人気のインド洋に浮かぶ島国、モルディブ共和国にて新種の魚が見つかった。発見されたのは鮮やかな赤や黄色のボディに黄色の背びれ、青い尾ビレを持つベラ!
米カリフォルニア科学アカデミーなどの研究チームが、専門誌ズーキーズにて発表したこの魚は、体色がモルディブの国花であるバラを連想させるとして、「フィニフェンマー(現地の言葉でピンク色のバラの意味)」と命名された。
下段の写真は、ピンク色の婚姻色に変わった個体。確かに「フィニフェンマー」のイメージにピッタリ。
世界共通の学名は「Cirrhilabrus finifenmaa(サライラブルス・フィニフェンマー)」。イトヒキベラの仲間で、体長は約7センチ。生息域は、水深40〜70メートルにあるサンゴ礁の近く。今回の発見は、深場に生息するサンゴ礁や生態系の保全にとって重要な成果につながるという。
そして注目すべきは、発見された場所で、いわゆる‟トワイライトゾーン”だったということ。
トワイライトゾーンとは、深海よりも浅い水深50~150メートル付近のエリアといわれている。ダイビングによる調査が難しく、かつ潜水艇には浅すぎるため、研究が進んでいない未知のエリアとして、目下、注目の的だ。
トワイライトゾーンでは、過去にも新種のハゼや、メガマウスといった珍しい生き物が発見されている。
もしかしたら、さらなる新種発見の続報も期待できるかもしれない。