300 WhaleSharks Mexico,Isla Mujeres
Mexico Mujeres / メキシコ、ムヘーレス島
300匹のジンベエザメが群れる海!
Mexico Mujeres / メキシコ、ムヘーレス島
300匹のジンベエザメが群れる海!
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- 越智 隆治、宮下 洋平
- Text
- 越智 隆治
300匹のジンベエザメが群れる海 Mexico,Isla Mujeres
まさか本当にこんなにジンベエザメが群れているなんて!
そこには、まるで巨大な生け簀の中に大量のジンベエザメたちが集められてしまったようにも見える。あっちにも、こっちにも巨大な背びれがゆっくりと移動しているのが見える。しかし、彼らは自分の意思でここに集う。
自分で数えた訳ではないが、空から調査した情報によると、最高で300匹のジンベエザメが一度に確認されている。そんな海がまだあったなんて!海ってまだまだ解明されていない不思議な事でいっぱいだ!
まるで おたまじゃくしみたいに ジンベエザメが 群れていた
「メキシコ湾のカンクン沖で、300匹のジンベエザメが群れている!」。 「フィッシュアイのレンズで自分撮りすると、背後に4匹のジンベエザメが一緒に写っている!」。「空撮するとまるでオタマジャクシのようにジンベエザメが群れているのがわかる!」。
そんな会話をしたのは、毎年ザトウクジラの撮影で訪れているトンガでの事。何度か同じ時期に訪れていて、知り合いとなったアメリカ人のカメラマンたちから写真や映像を実際に見せられて、そんな話をされれば、行かないわけにはいかないだろう。
そう思い立つと、丁度タイミング良く、フロリダに住むニュージーランド人の友人カメラマンから、一緒に船をチャーターし撮影に行かないかと誘いを受けた。すでにいつのシーズンがベストであるかは情報を得ていた。そのタイミングで船をチャーターして、撮影に向かうことに決めた。
カンクンからフェリーに乗り、沖合にあるムヘーレス島へ。そう、ここは同年1月にバショウカジキの集団捕食シーンを撮影のために訪れた島だ。 自分たちは、バショウカジキスイムでも船をチャーターした同じオペレーターに依頼して、船をチャーターし、ジンベエスイムを行なうことにしたのだ。
ネットで調べると、デイトリップの船がカンクンからも沢山出ている。しかし、いつも思うのは、デイトリップの船では、運が良ければそんなに人が乗船していなくて、好きにできるのかもしれないが、大抵の場合、現場にいさせてくれる時間も短いし、自分たちが望む程、撮影に積極的に協力してくれない場合が多い。もちろん、「一目見たい」だけであれば、デイトリップでも十分だと思うけど。
なので、僕らはチャーターを前提にしているわけだ。他に気にするゲストもいないし、特に撮影を重視して船を出してくれる。僕らの目的を理解してくれている。通常のデイトリップでは、現地にいるのは2時間程度、おまけに一度に2名のゲストとガイド一人しか入水できない決まりがある。
現地にいるのが2時間程度で、2名しか入れないとなると、何人かのゲストが交代で入っていると、たいした時間海の中にいることはできない。それがチャーターとなると、一番先に海に出て、一番最後まで現場にいてくれる。