西表ブランドのダイビングスポット、オガン潜入!
Iriomote Island / 西表島
ダイバー憧れの海・オガンを潜りまくり、その魅力に迫る!
Iriomote Island / 西表島
ダイバー憧れの海・オガンを潜りまくり、その魅力に迫る!
- Photo&Text
- 越智 隆治
- Special Thanks
- ダイビングチームうなりざき西表
- Design
- PanariDesign
大物との遭遇率NO.1の3の根
3の根は、仲之御神島、通称「オガン」の西10kmに位置する、いくつもの隠れ根の集合体。
ダイビングポイントとしては、広範囲に点在する岩礁を流れに乗って移動しながら、マグロやバラクーダ、ツムブリ、そしてカスミアジなどの群れや、大物との遭遇を期待するダイビング。
過去にジンベエザメやタイガーシャーク、ハンマーヘッドシャークなどの大物との遭遇もあるという。
しかし、この3の根、相当に潜るのが難しいポイントで、うなりざき以外のショップは、ほとんど皆無と言って良いくらいに潜ってはいない。
「地形を把握して、自信を持って潜れるようになるまでに、3年はかかりました」とガイドの森脇純一君が教えてくれた。
自分が最初に潜った時も、はっきり言って、どこをどう潜っているのか、すぐに把握できる地形では無いと感じた。
そういう意味では「オガン=西表島ブランド」だけど、「3の根」に関して言えば「うなりざきブランド」と言っても過言では無いのではと感じる。
そして、うなりざきのリピーターが一番潜りたがるのも、この「3の根」だ。
うなりざきでは、この3の根にある複数の隠れ根のいくつかに、名前を付けている。
南東方面から、北西方面へ向かって、「霞ヶ関」、「浅い根」、「マグロたまり(たまり)」、そして「限界」。
上げ潮時は、霞ヶ関側から、たまり側へ流れるために、霞ヶ関から入って、浅い根、たまり、そして可能であれば潮を横切って限界へと流すことが多い。
この上げ潮時、限界の根の南東端にマグロが群れている確率が高いのだそうだ。
逆に下げ潮時には、たまり、浅い根側から潮が入り、霞ヶ関へと抜ける。
下げでは、浅い根とたまりの間にマグロが群れる事が多いとのこと。
そうは言っても確実ではない。
「見れない時は、何も見れません。それに、天候が良くてオガンに行けても、流れがきつくて、潜れずに引き返すこともあります」
そう言って森脇君が苦笑した。
今回のロケでは、5月のGW後で、オガンに行ける確率が上がり始める時期。
それもあったのか、7日間の滞在で何と5日間もオガンに潜りに行くことができた。
本数にして、合計14本。
1日も行けないかもしれないと言われたことを考えれば、本当に運が良かったのかもしれない。