世界遺産・コモドの海を巡る、魅惑の帆船クルーズ!
Indonesia Komodo / インドネシア、コモド
2つの海流が交じり合う奇跡の海、5日間の帆船クルーズの旅
Indonesia Komodo / インドネシア、コモド
2つの海流が交じり合う奇跡の海、5日間の帆船クルーズの旅
- Photo&Text
- 鍵井 靖章
- Art Direction
- PanariDesign
- Design
- Yoshiko Murata
- Special Thanks
- エス・ティー・ワールド
一度潜ったら、病み付きになってしまうコモド南部の海!
コモド南部の海は、とても特徴的だ。
西オーストラリア沖からの南東貿易風がコモド、リンチャ島に当たり、湧昇流が出来ることで栄養分豊富な海が形成されている。
南部を代表するポイントは、カーニバルロック。
1ダイブで一周できるくらいの沈み根で、リーフの表面は、カイメン、ホヤ、ソフトコーラル、キサンゴ、イボヤギなどで覆われていて、他のエリアよりも緑や黄色などあまり海では主役にならない色が目立つ景観。
これまで経験してきた海とは、どこか違うと感覚的にすぐに気がつくことができると思う。
ここでは、フィッシュウォッチングを楽しむよりも、これまで知っていたはずの海の景色の概念を捨てて、新しい発見を楽しむのが良いように思える。
そのキーワードが色。
海底を彩る独特の配色がコモドの海の奥深さ、興味深さを感じさせてくれる。
もちろん、人気のウミウシや甲殻類の他、プランクトンを食べて成長するタカサゴ類の幼魚や若魚が群れ、インド洋側の影響で、インディアンバカボンド、ヨスジフエダイ、ニセクロホシフエダイなども見られる。
コモドでは是非、潜ってみたいポイントだ。
他にイエローウォール、トルペードアレイ、バナナアイランドなどのポイントがある。
白と黒の大行進!
たくさんのマンタたちと過ごす時間
コモドの海で見られる代表的な大物は、マンタ。見られるポイントは、いくつかある。
南部のマンタアレイやセントラルコモドのマンタファームが有名で、北部ではマンタの名前がつくポイントはないが、7月頃からは、パラダイスリーフのチャネルで見られるようになる。
マンタアレイは、インド洋の外洋に面し、サンゴなどの艶やかさはないが、直接、海水が入り込むことで、マンタが通年見られるという好ポイントだ。
通常のマンタと共にブラックマンタは高確率で見られる。
根の東西でマンタの行動が違って、西側は、クリーニングステーションで、東側はフィーディングステーションになっていて、それぞれ違った行動が観察できる。
また北側の水路ではマンタが連なり、電車ごっこ状態が見られる。
また、7月以降、冷たい水が入ってくるとマンボウ、ジンベイザメ、シャチなどが見られる可能性もあるとのこと。
マンタファームは水深15mの平坦なサンゴの枯れ場が続く、所々にクリーニングステーションがあり、そこで頭上を掠めるマンタにご対面することができる。
潮流やタイミングによって出会える枚数は異なるが、当たれば本当にすごいことに…!