2012年夏、神子元島
Mikomoto Island / 神子元島
ハンマーヘッドシャークを求めて伊豆半島最南端の海へ
Mikomoto Island / 神子元島
ハンマーヘッドシャークを求めて伊豆半島最南端の海へ
- Text
- 寺山 英樹
- Photo
- むらい さち
- Special Thanks
- 神子元ハンマーズ
- Design
- Sana☆
無視される凄い奴!
凄まじい、神子元の群れ
神子元へハンマーを当てに通うギャンブラーたちは贅沢だ。イサキやタカベはほぼ無視で、中には「邪魔」という常連さんも……。確かに、ハンマーを中心に考えれば、実際、僕は群れに夢中でハンマーダッシュに出遅れたし、「視界を遮られるし」というのもわかる。
でも、視界を遮られる群れってスゴくないですか? イサキとタカベが混じり合い、向こう側が見えないほどの壁になる光景や水底や根を覆い尽くし、川の流れのようにうねる光景は圧巻で、何度見ても凄いと思うし、見ていて飽きない。
ギャンブラーたちは、ハンマーを狙うために、とにかく上方を見つめながら泳ぎ、ハンマーを見つけることに集中する。自分がハンマーを見るまでは、「ハンマーだけじゃもったいない」と思っていたが、ギャンブルに勝ったときの味を知ってしまうと、ストイックなハンマー狙いのダイビングもありだな、とは思う。
ただ、初めて神子元を潜るなら、これからのダイビングライフ、先は長いので、まずはキョロキョロしながらハンマー以外も楽しんでみてはいかがだろう!?
特に、ワラサが渦巻く、通称“ワラネード”は見ごたえたっぷりだ。