現地ガイドがOM SYSTEMのTGシリーズで切り取る 日本各地の海(第4回)

現地ガイドがOM SYSTEMのTGシリーズで切り取る 日本各地の海 ④伊豆半島 赤沢

手軽に始められて、クオリティの高い水中写真が撮れることからダイバーに大人気のOM SYSTEMのコンパクトデジカメ「Tough」シリーズ(以下、TG)。日本各地のTGユーザーのガイドに登場していただく連載企画、第4回は伊豆半島・赤沢の海をガイドする「赤沢ダイビングセンター」の吉本 葵さんが登場。TGシリーズのカメラで撮影した作例とともに、自身がガイドする海への想いや水中撮影のコツなどを伺ってみた。

吉本(よしもと) (あおい)さん
赤沢ダイビングセンター
吉本葵
ダイビング歴:7年 約3,800本
ガイド歴:6年
⽔中写真歴:半年

東伊豆赤沢を拠点に、ガイド・講習・体験ダイビングを担当しています。元保育士ならではの気配りと笑顔で、初めての方にも安心して楽しめる海をご案内しています。

私がガイドしている海について
四季によって表情が大きく変わり、何度潜っても違う景色が見られる赤沢の海

赤沢の海の魅力は、四季によって表情が大きく変わるところです。季節ごとに見られる生物や映えものも違い、何度潜っても同じ景色にはならないところが好きです。

魚の群れが一年間見られて、イサキやタカベの大群、ネンブツダイの群れなどはいい感じに被写体になってくれます。透明度も平均して15mくらいはあるので、ワイドの撮影も年間を通して楽しめます。

もちろんマクロの被写体も多くて、私は甲殻類やタツノオトシゴの仲間などが特にお気に入りです。

【作例➀ オオウミウマ】
作例➀ オオウミウマ

使用カメラ

TG-6

ライト

あり

撮影モード

水中ワイド

シャッター速度

1/400

絞り値

2.8

露出補正

0

フラッシュ補正

強制発光

ISO感度

100

ホワイトバランス

水中モード標準

撮影地・水深

「ビーチ」 -10m

ビーチで撮影したオオウミウマです。ワイドレンズを装着し、被写体に大胆に寄ることで、背景の青と環境を取り入れた構図にしました。
ワイド撮影では被写体との距離が重要になるため、慎重にアプローチしながら最短距離まで寄っています。フラッシュは被写体にしっかり当てつつ、背景は自然光で青を残すよう調整しました。

お気に入りのダイビングポイント
魚群や柱状節理の地形が楽しめるボートポイントがおすすめ

赤沢はビーチダイブ、ボートダイブの両方が楽しめますが、水中写真を撮るならボートポイントがおすすめです。魚群が見られますし、ダイナミックな地形も楽しめます。

特に好きなのは「3番(三角岩)」と「5番(タートルポイント)」です。「3番」は年間を通して多種多様なハナダイの群れたちと出会えて、秋には回遊魚が狙えます。「5番」は柱状節理の地形が広がり、アオウミガメとも高確率で会えます。またブイの近くにはクマノミの根があり、ミツボシクロスズメダイも群れています。

【作例② 柱状節理】
作例② 柱状節理

使用カメラ

TG-6

ライト

なし

撮影モード

⽔中ワイド

シャッター速度

1/100

絞り値

3.2

露出補正

0

フラッシュ補正

なし

ISO感度

100

ホワイトバランス

水中モード浅瀬

撮影地・水深

「5番(タートルポイント)」 -3m

赤沢の柱状節理をワイドレンズで撮影しました。広角を活かし、手前から奥へと続く岩のラインで奥行きを演出しています。撮影で意識したのは、自然光の入り方。光の筋がきれいに出る位置を探しながらポジションを調整し、青の階調が残るように撮影しました。また、画面上部にダイバーを入れることで、地形のスケール感をより明確にしています。赤沢ならではのダイナミックな地形と透明感を表現できた一枚です。

【作例③ ウツボの捕食シーン】
作例③ ウツボの捕食シーン

使用カメラ

TG-5

ライト

なし

撮影モード

⽔中マクロ

シャッター速度

1/100

絞り値

3.2

露出補正

0

フラッシュ補正

なし

ISO感度

200

ホワイトバランス

水中モード標準

撮影地・水深

「3番(三角岩)」 -16m

ボートポイントの「3番(三角岩)」で撮影した、ウツボがウツボを食べる衝撃の捕食シーンです。ガイド中で外部ストロボやレンズなしのノーマル状態の撮影だったため、TGのマクロ性能と取り回しの良さが活きました。
被写体との距離をできるだけ詰め、目に確実にピントを合わせることを最優先に工夫し、ウツボの質感が出るように意識しました。動きのある瞬間だったので、捕食シーンという緊張感を、そのまま切り取れた一枚だと思っています。

日々感じているダイビングへの想い
お客様の「楽しかった」という言葉や笑顔にやりがいを感じる

当店のゲストは8割くらいがフォト派ダイバーで、リピーターになってくださっている方も多いです。赤沢のポイントは傾斜しているため、生物へのアプローチの仕方によっては逃げてしまったり、引っ込んでしまったりするので、生物にストレスがかからない近寄り方などを事前にお伝えしています。

ガイドの仕事をしていて、お客様が水中で笑顔になったり、「楽しかった」「また潜りにきます」と言ってくれたりする瞬間に、とてもやりがいを感じます。

【作例④ ハクセンアカホシカクレエビ】
作例④ ハクセンアカホシカクレエビ

使用カメラ

TG-7

ライト

RL 1500

撮影モード

⽔中顕微鏡

シャッター速度

1/200

絞り値

6.3

露出補正

0

フラッシュ補正

強制発光

ISO感度

200

ホワイトバランス

水中モードディープダイビング

撮影地・水深

「0番」 -28m

ポリプの中にいるハクセンアカホシカクレエビをリングライト「フィッシュアイ FIX RL1500」を使って撮影しました。通常のストロボでは影が強く出やすい構図だったため、均一な光を当てられるリングライトを選択しています。
光を回し込みながら被写体に寄り、エビの目にしっかりピントを合わせることを最優先にしました。白飛びを防ぎつつ、背景の赤を活かす露出バランスにこだわっています。
リングライトならではの柔らかい質感で、マクロの魅力を表現してみました。

TGシリーズを選んだ理由
何でもアリな機能で、シャッターチャンスを逃さない

水中撮影をする上で、カメラの壊れにくさ、手軽さを重視してTGシリーズを選びました。使用してみて特に気に入っているところは、コンパクトなので狭いところにいる生き物が撮りやすいことです。マクロ撮影に強く、肉眼では見逃してしまうような、ウミウシなどの小さな生物の表情や質感まで写し出せます。

また、ピント合わせが速いため、被写体が動いてもストレスなく撮影に集中できます。魚の捕食シーンなども、シャッターチャンスを逃さずに撮れます。動画に切り替えることも簡単にできるので、生態シーンは写真だけでなく動画で撮れるのもいいですね。

なお水温が低くなる伊豆では、グローブを付けたまま操作しやすいところはありがたいポイントです。付属のパーツを付け替える時も、扱いやすいです。

【作例⑤ ハナヤギウミヒドラの群生】
作例⑤ ハナヤギウミヒドラの群生

使用カメラ

TG-6

ライト

RL 1500

撮影モード

⽔中顕微鏡

シャッター速度

1/125

絞り値

6.3

露出補正

0

フラッシュ補正

強制発光

ISO感度

300

ホワイトバランス

水中モード標準

撮影地・水深

「0番」 -25m

ハナヤナギウミヒドラの群生を撮影しました。TGシリーズの顕微鏡モードを使用することによって、肉眼では見えない部分が際立つように意識した一枚です。ピントは真ん中のポリプの先端に合わせ、奥はあえて柔らかくボカすことで立体感と奥行きを表現しました。
吉本さんの使用撮影機材

吉本さんの使用撮影機材
カメラ:TG-6、TG-7
防水プロテクター:PT-059
ライト:フィッシュアイFIX RL1500、RGBlue SYSTEM :re Single Light SUPER-NATURAL COLOR
フラッシュ:イノンZ330

ライトやフラッシュ、ワイドコンバージョンレンズなど、被写体に応じて使用しています。

TGシリーズにマッチするリングライト「フィッシュアイFIX RL1500」

今回、連載で登場したガイドの皆さんには、リングライト「フィッシュアイFIX RL1500」を使用した撮影にチャレンジしていただいた。本製品は、TGシリーズの内蔵フラッシュをマスター、RL1500をスレーブとしてワイヤレス発光できるのが大きな魅力。超小型・軽量で、純正ハウジングへ直接取り付けられるため使い勝手がよく、手軽に撮影表現の幅を広げられる。

これから撮りたい水中写真・今後の目標
「珍しい」「キレイ」だけでなく、季節感が伝わる写真を撮りたい

これからはただ「珍しい」「きれい」だけではなく、赤沢の海の素晴らしさや季節感が伝わる水中写真を撮っていきたいと思います。レアな生物に目がいきがちですが、普通種の生き物や水中の風景をていねいに撮影して、赤沢の海の面白さをもっと伝えていけたら嬉しいです。

また、潜りに来てくださるゲストの皆さんにも、水中撮影を通して赤沢の魅力をより深く知っていただきたいと願っています。

現在メインで使用のカメラ

OM SYSTEM Tough TG-7

防水15m、防塵、耐衝撃2.1m、耐荷重100kgf、耐低温-10℃、耐結露といったタフ性能で、海や山でのアウトドアでも安心して使用できる。専用防水プロテクターPT-059 は耐圧水深45mで、スキューバダイビングでの撮影が手軽に楽しめる。5つの水中撮影モードを搭載していて、中でもレンズ先端から1cmの至近距離まで寄れる「水中顕微鏡」モードを使えば、小さな海の生き物の拡大撮影が可能。アクセサリーも充実しているので、あらゆる水中シーンを捉えられる。

詳しい製品情報はこちら

赤沢ダイビングセンター

赤沢ダイビングセンター

2021年にリニューアルされた快適な施設。ダイビングポイントが目の前に広がり、テラスから海を一望できる

お客様一人ひとりに満足して写真を撮っていただくため、少人数制でご案内しています。
生物へのアプローチや適切な設定、周囲の環境への配慮など、安心して撮影に集中できるよう、丁寧なブリーフィングを心がけています。

今回は、伊豆半島・赤沢の海をガイドする吉本 葵さんに話を伺った。はえものや甲殻類といったマクロ生物から、赤沢ならではの地形、豊かな生き物たちの営みなどを幅広く撮影している吉本さん。四季によって表情を変える赤沢の海の多様性を、今後どんな水中写真で見せていってくれるのか、とても楽しみだ。

Sponsored by OMデジタルソリューションズ
OMデジタルソリューションズは、オリンパスの映像事業を継承し、「人生にもっと冒険を」をブランドタグラインに掲げるOM SYSTEMブランドで、高い耐久性と機動性を兼ね備えたカメラシステムをはじめとする映像製品を展開。アウトドアや水中撮影で圧倒的なパフォーマンスを発揮し、ダイバーや自然写真愛好家が海や自然の魅力を鮮明に記録する体験を提供している。

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PROFILE

大学時代に慶良間諸島でキャンプを行い、沖縄の海に魅せられる。卒業後、(株)水中造形センター入社。『マリンダイビング』、『海と島の旅』、『マリンフォト』編集部所属。モルディブ、タヒチ、セイシェル、ニューカレドニア、メキシコ、タイ、インドネシア、フィリピン、マレーシア、オーストラリアなどの海と島を取材。独立後はフリーランスの編集者・ライターとして、幅広いジャンルで活動を続けている。

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