宮古島 ~South&West side of MIYAKO island~

ウェブマガジン宮古島

miyako / 宮古島

秘密のベールに包まれた、地形だけじゃない宮古島

Photo
Takuya Nakamura
Text&Model&Edit
Kaoruko Inou
Special Thanks
宮古島ダイビング事業組合、JTA(日本トランスオーシャン航空)
Design
Takako Nakamura
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秘密のベールに包まれた、地形だけじゃない宮古島

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宮古島「マリア聖堂の光」(撮影:中村卓哉)

マリア聖堂の光

宮古島と言えば、世界に誇る地形をイメージする人が多いが、何も地形だけではない。
今回は、宮古島を代表する伊良部・下地エリアではなく、訪れるショップも数軒と限られている、東~南エリアを攻めることに。
秘密のベールに包まれ、今までなかなか外部に発信されてこなかった“ コアな部分の宮古島” をご紹介します。

空と海が出逢う場所

宮古島は10 年ぶりだと話すのは、今回同行している中村卓哉カメラマン。
「実は今回、僕なりにテーマがあるんだ」と語るその横顔は少年のようだ。

「“ 空と海が出逢う場所” これが今回の僕のテーマ。15 年くらい前に初めて宮古島を訪れた時に、“ 幻のサンゴ礁”が海面に浮かび上がる様子が、まるでサンゴたちが太陽の光を求めて逢いに行くように見えたんだ」

その昔、八重干瀬全体を「幻のサンゴ礁」と呼んでいたのだそう。

初・宮古島の私は、王道である伊良部・下地エリアをすっ飛ばして、どうやら幻の海域に足を踏み込んでしまったようだ。

“レアな宮古島” しか潜っていない珍しいダイバーとなってしまったおかげで、自分の中で宮古島比較ができないのだけれど、だからこそ、既成概念に
とらわれず、宮古島の海とまっすぐ向き合えたような気がした。

宮古島、八重干瀬の珊瑚礁の半水面(撮影:中村卓哉)

八重干瀬の珊瑚礁の半水面

光を感じる

伊良部・下地エリア以外を区分すると、最北に「八重干瀬エリア」、池間島と大神島を挟んで宮古本島の東側を、「高野エリア」「東エリア」「南エリア」と大きくは分けられる。

あまりにも“宮古島=伊良部・下地の地形” が根づいてしまっているせいか、今までは上記4エリアを“ 東側” とくくって話には聞いていたのだけど、そんな大きなくくりではもったいない海だった。

前情報では、「東側は、地形以外があるエリア」とされていたが、実際行ってみたらわくわくするような地形がたくさんあり、その上で、地形以外の、卓哉さんの言う幻のサンゴ礁を始めとする、生物の命にも溢れていた。

宮古島、七又アーチの半水面(撮影:中村卓哉)

七又アーチの半水面

宮古島、エンジェルケーブ(撮影:中村卓哉)

エンジェルケーブのクレパスから漏れる光

母親に抱かれたような安心感
~八重干瀬~

宮古島の一番北に位置する、八重干瀬エリアには、生き生きとした日本最大級の珊瑚の群生が広がる。

宮古島、八重干瀬の珊瑚の群生(撮影:中村卓哉)

世界最大級の八重干瀬の珊瑚の群生

地形の海を強面の男性だと例えるならば、八重干瀬の海には赤ちゃんを連れた母親のような、包まれる安心感のようなものを感じた。

ハナダイの薄いピンクやオレンジ、キイロハギの優しい黄色、ススメダイの透き通るような水色。
ハイキーで優しく、居心地の良い海だった。

八重干瀬の中でも特に気に入ったのは「ユラビジ」というポイント。

ここを潜った日は空の水色が海に写り込み、水平線がどこだかわからないほどで、海も空も優しい色で包んでくれていた。

八重干瀬(撮影:中村卓哉)

八重干瀬の生命力溢れる珊瑚。中村カメラマンお気に入りの一枚

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