久米島紀行Part3

Kume / 久米島
球美の島の新顔たち〜ニューアイドル・小太朗登場!〜

Kume / 久米島
球美の島の新顔たち〜ニューアイドル・小太朗登場!〜
- Photo
- Takaji Ochi
- Special Thanks
- Dive Estivant
- Design
- PanariDesign
大物を狙うなら、やっぱりトンバラへ
久米島の最南端にポツンとある、烏帽子のような形をした岩礁「トンバラ」は、久米島でもっとも大物が狙えるポイント。

港を出てすぐに外洋に勇姿を見せる「トンバラ」は、久米島の象徴の1つでもある
エントリーすると、50mは抜けているのでは、と思うような透明度。そして、目の前には、どこまでも続いているかのような巨大な岩礁の海底が広がっている。
透明度で視界が開けているせいもあるけれど、何度潜っても、この男性的で豪快な海中景観に、一瞬見惚れて息を飲む。
冬にはハンマーヘッドシャークの群れが出たり、周囲でザトウクジラが見られたりすることもある。

50mは抜けていると感じる透明度

ゴツゴツした岩肌と抜けるような透明度
夏場の主役は、岩礁に激しく打ち付ける波と一緒にイソマグロの群れを堪能できること。潮の流れの微妙な当たり具合によって、見せやすかったり、見せにくかったりするらしく、スタッフのエントリー前の潮読みは慎重だ。
潮裏にボートをアンカーして、エントリーし、ゆっくり潮の当たるほうへと移動していく。

流れに逆らって岩肌を掴みながら進む。まるで横ロッククライミング状態
徐々に流れを感じるようになり、時には、ツルツルした岩肌のところどころに空いている小さな窪みに指を突っ込んで、前進しないと進めなくなることもある。まるで横向きにロッククライミングしてるみたいで、それはそれでおもしろい。
ロッククライミングを終えたあと、目の前に10数匹のイソマグロの群れが姿を見せた。

トンバラの岩礁に打ち付ける波をバックに泳ぐイソマグロの群れ。男っぽい海中景観

イソマグロの群れ
この日は、その後もオマケがあって、単体ではあったけれど、この時期には珍しいハンマーヘッドシャークを目撃。
その後には、深場からハンマーヘッドシャークよりレアだというレオパードシャークが悠然と泳いでこちらに向かってきた。

深場から姿を見せたレオパードシャーク
確率は少ないが、ジンベエザメが出ることもあり、予期せぬ大物との遭遇が久米島でのダイビングをより一層思い出深いものにしてくれる。