久米島紀行Part3
Kume / 久米島
球美の島の新顔たち〜ニューアイドル・小太朗登場!〜
Kume / 久米島
球美の島の新顔たち〜ニューアイドル・小太朗登場!〜
- Photo
- Takaji Ochi
- Special Thanks
- Dive Estivant
- Design
- PanariDesign
初めて見た、シモフリタナバタウオの卵保護
エスティバンのガイドたちの得意技は、ただきれいだったり、珍しい生物を見せてくれるだけでなく、魚たちがどんな生活をしているかまで説明し、そしてそれを実際に海中で見せてくれることだ。
今回もさまざまな魚たちの生態を紹介してくれたのだけれど、一番興味を持ったのが「イマズニ」のケーブの中にいた、シモフリタナバタウオが窪みの天井に産みつけた卵を守っているシーン。
シモフリタナバタウオの卵保護は、初見だ。
「こんな風に卵を守ってるんだな〜」と、かなり長時間観察させてもらった。
「シモフリタナバタウオが卵を産んでから卵がハッチアウトするまでは、1週間!」と川本さんが胸を張る。
このほかにも、定番のヤマブキスズメダイやセダカギンポの卵保護や、イソギンチャクエビの抱卵など、相変わらず、魚たちのさまざまな生態を見せてもらった。
久米島にきて、毎回心残りに思っていることがある。それは、スミレナガハナダイの放精・放卵のピークになかなか遭遇できないということ。
ピーク時は、婚姻色を出して、メスにチョロチョロとちょっかいを出すオスがいたるところで見られるらしい。
今回は、潮の当たり具合なのか、数匹のオスが婚姻色を出し、挨拶程度にメスを追いかけるだけだった。どうにかこうにか撮影したけれど、水深30mオーバーなので、できるだけシャッターチャンスが欲しいところだ。
できることなら、婚姻色で美しくなったボディーを誇示するように、メスに激しくアプローチするオスたちの大饗宴を見てみたいものである。