南部の魅力2 内海
豊富な生物と
バラエティに富んだダイビングシーン
奄美大島と加計呂麻島に挟まれた内海、大島海峡は、雨や風に強くて荒れにくく、シーズン通して比較的安定して潜ることができる。また、リアス式海岸のように入り組んでいるため、さまざまな海中環境と豊富な生物を観察することが可能だ。
その中でもリピーターが多く人気ポイントである「嘉鉄」。真っ白な砂地に大小さまざまな根が点在していて、一際大きな根の周りにはケラマハナダイ、キンギョハナダイ、スカジテンジクダイ、キンメモドキのほか、クマノミやモンハナシャコ、ハナヒゲウツボなど多くの生物が生息しとても賑やか。流れはほとんどなく、水深6~9mと比較的浅いのでゆったり癒される。
この内海ではポイントが点在していて、港からボートに乗って5~20分ほどで行くことができるので身体への負担も少ない。
また、地形ポイントも魅力的で、内海と言えどいろいろなダイビングシーンが楽しめる。
アマミホシゾラフグを見に行きたい!
奄美大島といえば“アマミホシゾラフグ”。海底に幾何学模様が美しいミステリーサークルが発見され、2011年になって新種のフグによって作られていることが判明。それから3年、体の白点を奄美の夜空に散らばる星になぞり、その名がつけられた。
オスが産卵床として作っているのだが、約15cmの体で1週間ほどかけて作るサークルはなんと2mほど。しかも中の貝殻など余計なものまで取り除き、外敵がきたら自分より大きくても果敢に攻撃するという徹底ぶり。産卵シーズンは4~7月なので、ぜひ必死でかわいらしい姿を見てほしい。