トレンド考察コラム『MY ZAPPING LIFE』vol.1

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<ZAPPINGとは>
1:背嚢(zap)を背負って気ままに山や森をぶらぶら歩くこと。
2:テレビ視聴におき、リモコンで頻繁にチャンネルを切り替えながら視聴する行為。

本気のゼロからPR会社を設立してそろそろ10年。
トレンドのフロントラインを走りながら、アナログも大切にしたいと思う日々。
そんな私の視点でセレクトしたトレンド考察コラムです。

昨年、仲の良い方から「ゆいちゃんってザッピング体質だよね。」と言われました。
そこまで言い切られていなかったかもしれないが、それはさておき。
その時私は咄嗟に「え?めっちゃ失礼なんですけど」と仲が良いこともあり、憤慨したことを今でも覚えているが、ふとその時から日々思うようになる。

私のライフスタイルが“ザッピング”そのものなんじゃないかと。

たとえば、食べ物。
できる限り同じものを食べたくない。新しい味に日々トライしたい。

大好きな映画鑑賞はというと、とにかくジャンルはてんでバラバラに見たい。
(ホラーはごめんなさい)。

あれ?

私のライフスタイルとも言える仕事にあたっても、クライアントさんの業種もてんでバラバラ。

このコラムをスタートしようと計画したはいいが、いかんせん自分のコラムのテーマがぜーんぜん決まらなかった。私にとって特化してることってなんだろう?

たとえば若かりし頃、映画コラムを書かせていただいていた時代があった。それはリアルに趣味を形にしたコラムであり、改めてセレクトした映画を見返してみると、これまたなんだかバラバラだった。

もう断言しよう。私はザッピング体質なんだ。

ということで、私が「特化」していることは、この「ザッピング体質」だということにして、前に進んでみようと思いました。あ、ちゃんとサステナブルも意識します。良いか悪いかは進んでみないとわからない。今しばらくはそんな形でお付き合いいただけると幸いです。

さて、ようやく本題(前置きながっ・・・)。そんな私が最近ザッピングしたこと3つを考察してみました。

1:世代

credited by Miguel Constantin Montes

何かで人間を枠に当てはめてしまうことはそんなに好きではないが、年代を例にする時に使いやすい言葉でもある「世代」。

私たちの上の世代でいくと、よくニュースでも耳にするのは団塊世代。そして、バブル世代。団塊世代は、戦後のベビーブーム。そして学生運動。バブル世代は、なんだかはちゃめちゃな世代そうだなというイメージ。一度経験してみたかった。

自分が生きていない世代のことは実感として何も言えないので、ここ最近の世代について。仕事上でもよく意識するのは「ミレニアル世代」「Z世代」この二つ。

ミレニアル世代・・1980年から1995年に生まれた世代
Z世代・・1996年から2015年に生まれた世代
※規定によると私はミレニアル世代の後半チーム。

私の会社にはミレニアル世代とZ世代が共存しているのだが、特にZの方達に対して「意識高いな」と感じることがある。たとえば、環境に関して。今サステナブルを意識している若者が多い。あとは、音楽をレコードで聞いたり、積極的に年上の人と接触したり。野望というよりは、共存感。

ミレニアルだってもちろん意識してるけれど、それはもう既に若い頃を楽しんだ過去があるから、体感することや気づくこともあるとも思える。だから私が「意識高いな」と感じるのは、まだまだ遊び盛りで一番楽しい時期にきちんと環境のことや世界情勢を考える術や枠があるというその意識。

あとZに感じるのは「こうでなきゃいけない」ということがもはや通じないこと。ミレニアルもだいーぶ規律や規則というものに自由だと思われている節があるが、それを超えている。だから私も面白いなーといつも勉強させてもらいながら会話してます。

過去に一人いたアルバイトの女の子。ちょこちょこ髪型変わるので、そんな頻繁に美容院・・?と思っていたら、実は全てウィッグで髪型は坊主だったことが発覚。私にとっては髪型を変えることは自分の髪でやることが普通だったが、確かに坊主で日々ウィッグにすれば毎日いろんな髪型を楽しめる。その感覚に感嘆したことは言うまでもない。

そして、Zには私と同じザッピング体質が根付く文化が存在している。YouTubeやInstagram、Twitter、LINEなどスワップそしてプッシュ通知がくることで、どんどん現れてくる「写真」や「短文」「動画」から情報を得ることが多いため、タイトルは分かっても中身まで深く読み込んでいないこともある。

私もコロナ以前は移動中も多大なプラットフォームからくるメッセージに返信、次の場所を調べる、スケジュールをチェックする、社員からの確認事項に対応など、1秒も携帯離さず常に文字を打ちまくる一人だったのだが、自粛時間により、きちんと記事を探して色々読み込む時間もでき、その大切さに改めて気づきました。

さて、この2つの世代に関して、Salesforce blogがわかりやすく、面白い記事を寄稿されていたので是非に。
https://www.salesforce.com/jp/blog/2019/12/how-millennials-and-gen-z-are-different.html

2:漁業

credited by energepic.com

ここ数年、海に関する案件に多く関わらせていただいています。まずは離島からスタート。その当時、国境離島の内閣府アドバイザーをしていた野生児・高田佳岳さんから「ゆいちゃん。離島面白いよ!」と声をかけていただき、早速新潟県の佐渡島や長崎県の壱岐島に。

島ならでは、漁師の皆様とご一緒させていただき、採れたてピッチピチのお魚を食べさせていただいたことにより、魚に対する美味しさの味覚は爆発。肉厚感も素敵すぎる。何より地元の方、漁師さんとの楽しい会話は最高のおつまみになる。(佐渡島は日本酒が美味しいし、壱岐島は麦焼酎の発祥の場所。)

ちょうど1年前、壱岐島の北部にある壱岐イルカパークのリニューアル案件を担当させていただき、リニューアルメディアカンファレンスの現場に来ていたご無沙汰すぎる本メディアの代表でもある、河本雄太に再会。そこから、あれよあれよと鹿児島県の奄美大島の最南端にある瀬戸内町の地方創生案件に関わることとなり、沖縄県恩納村にも。

恩納村では、環境にやさしいスキューバダイビングやスノーケリングを目指し、国連環境計画(UNEP)とイギリスの慈善団体《Reef World》財団が共同で行なっている「Green Fins(グリーンフィンズ)」プロジェクトのブリーフィングに帯同。今後恩納村にこのプロジェクトが導入される。
ブリーフィング時に撮影し、編集された動画:https://www.facebook.com/japan.unep/videos/208409867128176/

このGreenFins導入のブリーフィングでは、恩納村が今後取り組んでいくSDGsの話やサンゴの話、海の話やダイビング事業者と漁業の方々に様々なインタビューをしにいく日々を過ごし、日本の海を仕切っているのは実質各地の漁業組合の方達なのだと知る。海に関するアクティビティをするにはその地の漁業組合の方ときちんと連携を取る必要があり、漁業組合さんも海を大切に思っている。

先週、5月22日は国際生物多様性の日でしたが、その日はオーシャナに海中生物の現状を水中写真家である越智隆治さんに記事にしていただき、そこでもわかりやすく見える世界が変わっていることを知る。

美味しい魚をたくさん提供してくれている漁師の皆様ですが、過去行ってきた漁獲量主義の漁業の影響もあり、魚を普通に食べられない未来が来ることがはっきりしている上に、かつて世界一の漁獲量を誇っていた日本の漁獲量は現在下がる一方。

海を勉強するにあたって、日本国内では漁業の皆様が海のフロントライン。もっと漁業について知りたいと思う今日この頃です。

そんな漁業のことを解説してくれているNewspicksさんの記事を是非に。(プレミアム会員のみ)
https://newspicks.com/news/4134320/body/?ref=search

2018年に改正された漁業法に関する記事はWEDGEさんより
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/14738

3:One World:Together At Home

GLOBAL CITIZENとWHO(世界保健機構)が主催し、レディーガガがキュレーションを務めたライブ配信番組「One World:Together At Home」は、新型コロナウイルスのフロントラインで日々働く医療従事者を支援するために実施されアメリカから世界中に向けて配信されました。

私も時差関係なく、かじりついて観賞と言いたいところでしたが、実際は配信スタートがアメリカ時刻ベースのため、日本では夜中。夜中に起きてスタートから見てみたが、諦めてアーカイブで翌日にじっくり鑑賞。

配信されたのは日本時間で4月19日(日)になった夜中3時。この時期は、本当に感染の拡大が世界中でみるみるうちに進行し、どこの国ももう対岸の火事ではなくなり、世界中が未曾有の状況に愕然とし、物資が足りなくなり、医療もデッドラインを超えた状態になっていた。

そんな時に、レディーガガがキュレートした豪華なゲストたちが、自宅から素敵なライブを届けてくれ、アメリカの人気アンカーたちがネットワークを跨いで共演し、医療従事者の声や専門家の意見などをレポートし、現状を伝えてくれていました。

テイラー・スウィフト、リゾ、ビリー・アイリッシュ、ジョン・レジェンド、ジェニファー・ロペス、エルトン・ジョン、ザ・ローリングストーンズなど100組のアーティストが出演。そんなライブ無料で見れるなんて贅沢すぎる。

当初は、チャリティーが主の目的ではなかったとのことですが、結果的に約138億円の寄付が集まりました。人は良いもの、素敵だと思うものには必ず価値を感じきちんと態度で示すんだということも感じた結果でした。

プロモーションを主とする仕事をしている私ですが、この規模と内容には本当に感動したし、こうやってきちんと声を上げ、形にしていくことがどれだけ大切なことなのか。どんな小さなことでも一つずつやっていくべきなのだということが身に染みたプロジェクトでした。

オフィシャルサイト
https://www.globalcitizen.org/en/connect/togetherathome/

VOGUEがピックアップしているベストパフォーマンス10
https://www.vogue.co.jp/celebrity/article/usvogue-global-citizen-coronavirus-concert-best-performances

最後に最近オススメしたいドラマや映画を2つ紹介して終わろうと思います。長くてごめんなさい(笑)。

1:チェルノブイリ(Amazon Prime Video)

エミー賞を10部門受賞したHBO製作の全5話のミニシリーズドラマ。1986年に起きた<チェルノブイリ原発事故>を実話に基づきリアルに描かれた緊迫の物語。

とにかくクオリティが高いです。そもそもHBOの実話を基にしたドラマや映画が好みなのですが、この作品はあらゆるスペックが高すぎる。最後の伏線回収の緊張感には痺れます。はっきり言って怖いですが、東北大震災を経験している私たちは観るべき作品。

ワーナー公式:https://warnerbros.co.jp/kaidora/detail.php?title_id=56644

2:愛の不時着(Netflix)

Netflixでここしばらく不動の1位をキープし続けている韓国ドラマ。ある日、突風によるパラグライダーの事故で、北朝鮮に不時着した財閥の跡取り娘と、彼女を隠して守るうちに愛するようになる北朝鮮の将校の絶対極秘ラブストーリー。

もう見たよって方も多いのでは?私も気になりつつ手を出すことに躊躇っていましたが、周りの方々の猛烈プッシュにより鑑賞をスタートしたものの、ラストスパートでは号泣しすぎて頭痛がする事態に。
実際に脱北者をアドバイザーとして迎えた本ドラマ、北朝鮮の暮らしがリアルに近い形で描かれているとのこと。ミステリアスな北朝鮮をググりまくったのは言うまでもない。これを見てヒョンビンを好きにならずいられる女子に会いたい。

ネットフリックス公式:https://www.netflix.com/jp/title/81159258

新型コロナウイルス 感染拡大防止のための自粛期間中、静かに35歳になりました。
毎年静かに歳を重ねていると記憶しているのですが、今年はリアルに静かだったなと。
ザッパーな私の独自視点のセレクト、次回のコラムも読んでいただけると幸いです!

<森谷プロフィール>
株式会社III Three(アイスリー)CEO / Co-Founder
2010年 PRエージェンシー III Three設立。
2019年 III Three NewYork ニューヨーク支店設立。
ファッション・ビューティー・映画・各種記者発表やレセプションパーティーから
医療系・行政系まで幅広い業種のクライアントを持つ。
企業の広報コンサルタントとして、戦略企画から実務までワンストップで実施し、国内企業だけではなく海外企業とも契約し、インバウンド施策などを請け負う。
専門学校で広報の講師や、女性媒体で映画コラムも執筆。高校時代をスイスで過ごし、英語を習得。

III Three website:http://iii-three.co.jp/

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PROFILE
株式会社III Three(アイスリー)CEO / Co-Founder
2010年 PRエージェンシー III Three設立。
2019年 III Three NewYork ニューヨーク支店設立。
ファッション・ビューティー・映画・各種記者発表やレセプションパーティーから医療系・行政系まで幅広い業種のクライアントを持つ。
企業の広報コンサルタントとして、戦略企画から実務までワンストップで実施し、国内企業だけではなく海外企業とも契約し、インバウンド施策などを請け負う。
専門学校で広報の講師や、女性媒体で映画コラムも執筆。高校時代をスイスで過ごし、英語を習得。
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