神奈川
神奈川に住んで、だんだん神奈川県民マインドが見えてきた。
■みんな神奈川が大好き。
神奈川県民は「最後は地元神奈川に住みたい」と口をそろえていう。
これは「とにかく地元埼玉を出たい」という埼玉県民から見ると、
おそろしいほどの郷土愛。
東京に職場を持つ神奈川県民の女性は、
少々遠くても実家から通う率が高くて驚く。
■横浜の人間は特別
神奈川の中でも横浜の人間にいたっては特権意識すら感じる。
飲み会で「どこ出身?」と聞かれると、
友人のショータロは「俺、横浜」と答え、
まこっちゃんに「お前は大和だろ!」といつも突っ込まれている。
よくわからんが、
大和は横浜と名乗る権利がちょっとだけあるらしい(笑)。
藤沢出身のまこっちゃんによれば、
県外の人に「どこの出身ですか?」と聞かれたらまこっちゃんは、
「神奈川です」と答えるらしい。
これは東海道線の藤沢より箱根側の人たちも同じで、
小田原の人だけごくたまに小田原を名乗るらしい。
「国府津」と頑なに答える後輩がいるがこれは例外らしい(笑)。
っていうか、まず読めねぇ。
逗子や横須賀、川崎、大船などはさまざまで、
自信も持って市を名乗るのは横浜と鎌倉ぐらいなもんらしい。
■湘南の扱いは難しい
「湘南に住んでいるじゃダメ?」と何人かの神奈川県民に聞いたら、
「それだけは恥かしいからやっちゃいかん」と。
「へ〜誇りじゃなく、むしろ恥かしいんだね〜」と納得。
確かに湘南ボーイってバカにされているとしか思えないし。
と思いきや、でも「湘南に住んでいるんですね」と
言われるとちょっと嬉しいらしい。
確かに「湘南スタイル」を始め、湘南をウリにしているメディアは多いし、
車も湘南ナンバーだと嬉しそう。
どっちなんだ。面倒くさい(笑)。
つまり、湘南というのは勉強ができる子ってことで、
「俺は勉強ができる!」とは言わないが、
「勉強できるね〜」と言われると嬉しいってとこか。
■どこに住んでいる?の返答に困る
遠方から東京に出てきた人はだいたい県名を答える。
例外は仙台とか札幌とか。
僕が東京のあちこちに住んでいたときは、
「板橋」とか「麻布」とか地名で答えれば通じたが、
深谷に住んでいるときは「埼玉の深谷」と答えていた。
そうすれば、だいたい「あぁ、埼玉ね」か「ネギの!」の返しで終了。
しかし、今は一回で終わらない。
思った以上に「藤沢」が通じず、
じゃあ「鵠沼」にすればいいのかと言っても「それどこ?」と。
「湘南」だと通じるのだがそれは恥かしいからダメとのことなので、
結局「神奈川の江ノ島のほう」で何となく落ち着いている。
■あんまり「じゃん」が気にならない。
4つ年上のおじちゃんが横浜出身ということもあり、
家に来ると、じゃんじゃんうるさかった。
深谷では「そう言ったんべ!」というところを
おじちゃんは「そう言ったじゃん!」。
子供心にお洒落に感じた。
しかし、藤沢周辺の人はあんまり、じゃんじゃんうるさくない。
何となく横浜の人たちがじゃんじゃんな気がしている今日この頃。
余談だが、大阪出身同期Aによると、
神奈川から引っ越してきた転校生の「〜じゃん」の言葉は、
大阪の子供にはお洒落に感じず、むしろ笑いの種になって、
あだ名が「じゃん」になったそうだ(笑)。
子供をむやみに大阪に転校させてはいけない。
神奈川の研究は続く……。