お上の思惑 〜ファストフードに見るファストダイバー!?〜
今回のお話は、あくまで私の「SCUBA都市伝説」であり、耳をかす、かさないはアナタ次第デス。
と、前置きして……
例えば全国規模のファーストフードのハンバーガーショップの調理マニュアルは、調理法それ自体が端的に語られているべきだろう。
調理人がハンバーガーそのものを理解する必要はない。
作り手が誰であろうと、想定された製品が想定の通りに量産されることが重要だ。
一方、本格的な和食の板さんにはそうした量産系のマニュアルは似合わない。
求められる一番の基本は、恐らく、自分が取り組む料理そのものへの理解と愛着ではないか、と思う。
現在のダイビングは、指導団体が構築したシステムがベース。
入り口は、指導団体が認定したインストラクターによる講習だ。
ここで用意されるコーススタンダードやマニュアル、特に器材やスキルに関するセクションはインストラクター用のモノも含めて、ファストフードのハンバーガーショップのそれに近い。
「器材はこうセット&チェックして、このスキルはこんな順序でこんなフーにマスターしましょう、させましょう」というスタイル。
団体の想定を超えた部分での想像力や試行錯誤はむしろ歓迎されない。
ファストフードの調理人が、マニュアルを逸脱した製品の調理にトライするのが許されないのとそれは似ている。
お上がちゃんと考えてんだから、個人個人が勝手にいらんこと考える必要は、ない。
個人個人にダイビングそのものを理解させることは、お上の主眼ではないのだ。
どこか、軍や宗教をほーふつさせるスタイルである。
が、広範囲でインストラクターと認定ダイバーを量産するには、これは重要なポイントで、恐らくは、これが最も効率的なスタイルだろう。
だから、短期間でのインストラクター養成も可能となるし、ステイタスの設定も指導団体の思惑で決まる。
ダイビングインストラクターに和食の板さんを想定したら、メンバービジネスを基本とした指導団体はとてもじゃないけど、やってゆけないだろう。
長くなったので、続きは次回。
次回は、テックダイブは、常に個々のダイバーが、見たり、触れたり、感じたりして状況・状態を把握し、それをベースに考え、判断して行動する必要のあるダイビングで、ハンバーガーを作り、おいしく食らうなら、まずハンバーガー自体を理解する必要があるという類の「発想」が重要で、そもそもファーストフードのバーガー屋の首脳部自体、
本当にハンバーガーのことが分かってるのかよ、というアイダホの老舗のハンバーガー専門店の創設者の話に耳を傾けてみたいが、そんな人、いるかな?