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沖縄県民がスキューバダイビングをしない理由閲覧無制限

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徒然コラム
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恩納村のビーチ(撮影:越智隆治)

沖縄県民はダイビングをしない。

ダイバーの間でまことしやかにささやかれているこの噂は本当なのでしょうか?
ダイビングに恋しちゃって、美ら海に思いを馳せる私としては、にわかには信じられません。

とりあえず、身近なマーケってことで、東京在住の沖縄県人会の方10名に、「沖縄に帰ったらダイビングされるんでよね?」(もちろん潜ったことありますよね風で)と尋ねると、なんと、10人中9人の答えは”NO”。

理由を聞いてみましょう。

なぜ、ダイビングをしないの?

海がきれいなのは当たり前

男性で一番多かったのが、「よく海がきれいと言われるけど、きれいなのは当たり前。素潜りで十分なので、わざわざダイビングをする理由がない」という、なんとも宇宙規模で羨ましい回答でした。

当たり前すぎて、その価値に気づかないということでしょうか。

紫外線が怖い……

女性の多くは、“紫外線”に怯えているらしい……。

ウエットスーツを着れば解決!と言っても、「それは紫外線をなめすぎさ~」と。

沖縄の紫外線ってそんなに怖いの? とパパっと気象庁にアクセスしてみると、た、確かになめてました。はい。

気象庁発表の紫外線数値

10月だというのにこの紫外線量。
真夏になったらと考えると、恐ろしい……。

沖縄で看護師として働いている女性は、実際、火ぶくれや火傷で運ばれてくる旅行者を目の当たりにして、気持ちがダイビングから遠ざかったそう。

また、小さいころから紫外線の恐ろしさは、教え込まれているんだとか。

危険生物も怖い……

紫外線と同じように、小さいころからその恐ろしさをすりこまれるのが、”危険生物”の存在。
まあ、危険って言っていますしね。

ダイバーも講習で教えられますが、沖縄では紫外線と同様、小学生の頃から“海には危険がいっぱい”という認識を早い段階から教え込まれるそう。

子供を海に近づけない知恵で、沖縄ではとても重要なことかもしれません。
けれど、それでダイビングをする気持ちの弊害になっていたら、美ら海好きの私としてはなんだかもったいないような。

逆にいえば、沖縄の紫外線や危険生物について一番知識があるのなら、沖縄の海を一番楽しく、安全に潜れるのは、沖縄県民かもしれませんね。

沖縄県民も機会があれば潜ってみたい?

ここで全員に一番気になる質問をしてみました。

機会があれば、潜ってみたい?

この質問には、泳げない人も、あれほど紫外線に怯えていた女性も全員一致で”YES”。
沖縄の方がみんな潜れば、沖縄のショップさんにとっては喜ばしいニュースですよね。

では、「どのような機会があれば潜りたいと思う?」という質問には、観光客向けというよりも地元民向けの情報が欲しいとのこと。

地元にいて、観光客向けのアクティビティをするのは、確かに抵抗あるかもしれません。
愛媛県民の私も「道後温泉行ったことある?」という質問に、何十回、首を横に振ってきたことか。
行くのは、近くの健康ランドですってば。

ですので、沖縄県民向けのちょっと得するプレミア感ある広報活動が、沖縄県民のダイビングへの関心に繋がるのではないでしょうか。

実際、沖縄には島民割引をしているショップもありますが、意外と、ウルトラダイビング好きな看護士が移住して使っているみたいなことが多いかもしれません。

沖縄の人は、沖縄県から出ると、「沖縄県民=ダイビング経験がある」と思われることはよくあるそうです。

小さな頃から沖縄の海を知っていたはずが、ダイバーたちの話を聞いて、実は何も知らないということに若干の焦りや恥じらいがあって、潜ってみたいと思い始めたという人もいました。

私も「道後温泉いいよね~! いいよね、近くて」と心に突き刺さるストレートパンチを食らうこともあるので、ちょっと気持ちがわかります。

ということで、小さい中での話ですが、周りの沖縄の方は確かにあまりダイビングに馴染みがないようでしたが、やっぱり、あんな素敵な海を目の前にして、潜らないのはもったいないなぁ。
代わりたい……(遠い目)

(文・豊岡咲)

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