沖縄県・恩納村でダイバーと漁師述べ1000人以上が海中清掃を実施
青の洞窟をはじめ、国内有数のダイビングスポットが点在する沖縄県・恩納村で、海中清掃が実施された。
実施時期であった6〜7月は、新型コロナウイルスの影響で客足が激減し厳しい状況下の一方、海況の良い時期に海に人が入っておらず、かつ海のプロたちが協力できるという、海中清掃を実施するには絶好のタイミングでもあった。SDGs未来都市にも選定されている恩納村は、観光資源でもあり、豊かな漁場でもある海を持続可能にしていくことと、事業者支援を目的に、恩納村ダイビング協会と恩納村漁業協同組合と協力し、恩納村の3つの港を拠点に海中清掃を実施することに。
述べ1175人が参加、ゴミの分別作業も
12日間にわたり行われた海中清掃には、述べ559人のダイバーと616人の漁業者が参加し、釣り具やタイヤなど、計10トン以上ものゴミを回収。それだけではなく、引き揚げられたゴミの処理が適切にできるよう、陸上では分別作業も行われたようだ。
現場からは「こんなにゴミが海中にあることに気づけてよかった。お客様に海を楽しんでもらう仕事なので、今回清掃作業に参加できてよかった」、「他のダイビングショップや漁業者とコミュニケーションのきっかけにもなり、みんなで恩納の海を綺麗にしていこうという意識が生まれたのでは」という声が上がっており、環境意識のさらなる高まりが見えた結果となった。今後も、ダイビング協会、漁業協同組合ともに海中清掃にとどまらず、海洋環境を持続可能にするための取り組みを継続的に実施していく意向も。
9月に入り緊急事態宣言も明けた沖縄県。ダイバーと漁業者が守っていこうとする恩納村の豊かな海にぜひ訪れてみてはいかがだろうか。