実験! タンクの空気は何分でなくなる!?
残圧は100。
12㍑のタンクなので、つまり空気1200㍑を何分で吸い切るか。
実験、開始!
http://www.youtube.com/watch?v=c-Yvh38fV0Y
※ブラックアウトの危険あり。良い子はマネしないでください。
この実験、ただおもしろそうだからやったわけではなく、
あ、いや、実はただおもしろそうだからやったのが8割だが(笑)、
裏の題名は「パニック時の空気消費量はどれくらいか?」
ストレスを多く抱えると、ハイパーベンチレーション(過換気)という
深く、速い、連続した呼吸になってしまう。
こうなるとエアはどんどん減っていく。
この実験では、1200リットルの空気を約20分で吸いきったので、
空気消費量は毎分60リットル。
※通常、僕の空気消費量は12くらい。
これが水深10㍍なら10分、30㍍なら5分で空気がなくなってしまう。
以前、何かの本で「10分でエアがなくなって……」という例を見たとき、
「んな、アホな」と思ったことがあるが、
ハイパーベチレーションになってしまったダイバーや
重労働中のダイバーは、毎分50〜70リットルと言われているので、
計算上でも本当に10分でなくなってしまうこともあり得るのだ。
実際、僕がイントラとして講習生と潜っていたとき、
最大水深で残圧を念のために聞いてみると、
ゼロとサインを出されて、講習性もびっくりしていたが、
それ以上にこっちもびっくり。
自分が100以上あることで完全に油断してしまい、冷汗をかいた体験がある。
ビギナーと潜るとき、プロがゲストのストレスを見逃さないのはもちろん、
自分のバディの呼吸がどういう状態かチェックするといいだろう。
幸い、水中では呼吸が〝見える〟のだから。