なぜゲップが出る?
「エグジットのときにゲップがでる」。
これはダイビングの“あるある”だが、
ダイビングの後半になるとゲップがでるのはなぜだろう?
ゲップは、胃や大腸に溜まったガス(空気)を排泄する自然の生理だが、
実はこの空気のほとんどは食べた空気。
食事の後にゲップが出るのは、食べ物と一緒に空気も飲んでいるから。
同じように、ダイビング中もレギュレーターで呼吸をしながら、
実はけっこう空気を食べて(燕飲)いるのだ。
しかし、水中で飲む空気は陸上と量は同じでも水圧で圧縮された濃い空気。
浮上するにしたがって、
胃の中の空気は膨張してゲップが出る機会が増えるというわけだ。
また、水中という無重力に近い状態だと、
空気は常に食物と一緒になって移動するすることになり、
これはゲップを起こしやすい状態らしい。
以前、「ゲップや吐き気が出ないようにする」研究した人がいる。
結果だけいうと、事前に1〜2㍑の水分補給を行なうと、
吐き気やゲップが起こらない状態が続くらしい。
水分補給は減圧症にもゲップ防止にもなるようだ。