減圧症事件① 予感
以前の日記で少し触れたが、
マイミクさんが減圧症を罹患した。
その経過を少しずつアップしていく予定。
しばらくは過去を振り返ることになるが、
次第にリアルタイムなアップになるだろう。
タイトルはあえて“事件”とした。
記事ということではなく、
率直にその時に僕が感じたことを書こうと思う。
【減圧症事件①予感】
Mさんというマイミクさんがいる。
何度かメールのやり取りをしたことがあり、
数多くいるマイミクさんの中でもしっかりと記憶にある方。
僕の友人たちとも面識があり、
ダイビングを心の底から楽しんでいる女性である。
ことの発端はMさんからの一通のmixiメッセージから。
抜粋&一部省略して紹介する。
(Mさんのメール)
質問:
「ファンダイビングでは、潜った最大水深の3分の2までは、泡を追い越してでもいいから急浮上してOKというのは本当ですか?
経緯:
今日、友達に誘われて、 ●●●(実名は伏せます)で潜ってきました。
そこで、当然、私はダイコンを持っていたんですけど、
そこの社長さんに、潜る前に
「ダイコンなんかつけるな、必要ないんだ」
と言われました。
(笑顔で諭されるような感じでしたが)
でも、やっぱり、自分の身は自分で守りたいので、
つけて潜ったんです。
で、水深24〜25メートルぐらいまで潜って、
いろいろ遊んだ後に、 24メートルぐらいの水深の所で、
「浮上するよ」の合図が出ました。
当然、私はダイコンを見ながら速度に気をつけて
ゆっくり浮上していったんですが、
そしたら、社長がすごい勢いで、
「上がれ!上がれ!」と合図します。
何か緊急事態かな、と思い、
少しスピードを速めたんですけど、
急浮上にはならないように、
やはり、ゆっくり目に浮上していました。
そしたら、社長が、私のところまで降りてきて、
私の手をつかんで、
いきなり水深7メートルぐらいのところまで、
グングン引っ張っていかれました。
まさに、急浮上、自分の泡もグングン追い越すスピード。
ダイコンもピーピーなりっぱなし。
そして、「ダイコン、バツ!」の手振り。
これは何か緊急事態なのかな、と思ったんですけど、
そのまま安全停止もせずに浮上させられました。
みんな一緒ですけど。
そしたら、上がった後に、
「浮上なんかゆっくりやってたら、エアがもったいない。
潜った最大水深の3分の2までは、泡を追い越してもいいから、
急いで上がれ。 3分の2のところからゆっくり上がればいい
これからの時代は、そうなっていくんだ。」
と言われました。
「でもダイコンが……」と私が言うと、
「そんなもん、一回ぐらい壊しとくぐらいじゃなきゃダイバーじゃない」
「ダイコンなんか、鳴らしっぱなしにしときやいいんだよ」と。
ええっ?
そして、2本目に行く時に、
「ダイコン気になるなら、おいていけ」と、
無理矢理、腕から外されてしまいました。
それはちょっと……と思ったので、
私は2本目キャンセルしましたが……。
ちなみに、友達は上がった後、
2回とも鼻血を流してました。
でも、
「今、体大丈夫だろ。大丈夫大丈夫。
おれだって、3回ぐらい減圧症になって、
チャンバー入ってんだ。
それに、今どこも痛くないなら、心配要らないよ」
と、軽く……。
……よくねーだろ。
と思ったんですけど……。
しかもその言動って、
減圧症の正しい知識がない気がする。
でも、「おれはこのやり方で50年潜ってきてんだ」と、
にこやかに自慢げに話してるんですけど……。
どうなんでしょうか。
ちなみに、気のせいかもしれないんですけど、
私も今ちょっと、頭がふらふらしています。
いきなり、水深20㍍から、1分も立たないうちに、
むりやり7㍍まで引っ張っていかれて、
減圧症になったらどうしよう……って心配です。
こういう場合でも、
やっぱり「自己責任」になるのかな……。
和尚、ヘルプ!です! お忙しいとは思いますが、
ご回答、お待ちしております……。
こうして、最初のメールは質問から始まった。
おそらく、質問とはいえ抗議の意味合いもあったのだろう。
このメールを読んだときの感想は、
「まだ、こんなガイドがいるんだ……」。
僕がわざわざ突っ込む必要がないくらい
突っ込みどころ満載な潜り方。
しかし、予感というタイトルながら、
このとき、僕はまさか減圧症になるとは思っていない。
本人は予感していたのだろうが。
ちなみに、3分の2というのは、
ホールデンの1:2比率のことの誤った解釈だろう。
いずれにせよ、
1:2比率でも減圧症にかかるということは、
今や当たり前のことだ。
今思えば、このとき僕が
さほど深刻に事態を受け止めなかったことも、
減圧症の責任問題の難しさをよく表している。
明日に続く。