フリーダイビング用カーボンフィン「LAZYFISH」がグッドデザイン賞を受賞!機能そのものを“デザイン”した一足

フリーダイビング用に開発されたLAZYFISHのカーボンファイバー製フィン「ULTRA AIR Freediving fins」が、2025年度グッドデザイン賞を受賞した。

このフィンの特徴は、魚の尾から着想を得たブレード形状に、精密に位置・サイズが計算された通気孔を組み合わせ、抵抗を減らしつつ推進力の効率を高める設計にある。1年超・10回以上のデザインアップグレードと5万回の疲労テストを経て、アスリートからは「浮上時の疲労軽減」「キックの安定」「自信につながる操作感」といったフィードバックが寄せられている。

プロデューサーの CHAO YU CHI氏

プロデューサーの CHAO YU CHI氏

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生体模倣×通気孔。推進効率を要に据えた設計

受賞作は魚の尾を模したブレードに、流線形状と通気孔を組み合わせた“世界初”の設計(27カ国で特許取得)。開発では低抵抗・高反発・安定した推進力の3要素にフォーカスし、台湾と日本のプロダイバーによる現場テストを徹底的に繰り返した。その成果もありアスリートからは、「浮上時の疲労が減り、キックが滑らかになり、深度でも安定性と信頼感が増した」というレポートが上がっている。

今回のグッドデザイン受賞で評価の決め手になったのは、まさにその“機能直結のデザイン”だ。従来のフリーダイビングフィンが抱えていた重さ・硬さ・携帯性の課題を、軽量かつコンパクトなカーボン構成で解消。さらに通気孔を備えたカーボンブレードにより、推進力を高めつつ脚への負担を軽減し、長距離や記録更新にも寄与する実用性能を示した。色やグラフィックで差別化するのではなく、推進効率そのものを形状に落とし込んだ発想、そして機能性と美的価値を両立させた完成度が高く評価された。

推進力を生み出すのに使われない部分に穴を開けることで、抵抗を少なくしている

推進力を生み出すのに使われない部分に穴を開けることで、抵抗を少なくしている

日本代表選手も愛用し、好記録を更新

研究開発の成果は実測にも表れている。フリーダイビング日本代表として活躍する廣瀬花子氏(日本記録保持者)はDYNB(2枚フィンでの並行潜水)で速度が13%向上し、自己ベスト記録は191mから228mへ伸長。CWTB(2枚フィンでの深度潜水)のタイムも20秒短縮した。

製品概要

素材:100%カーボン
サイズ:約63cm×19cm
ブレード角:26°
重量:約200g
利用開始時期:2024年4月
価格:18,660TWD
▶︎製品詳細(ULTRA AIR)

受賞概要:グッドデザイン賞 2025(受賞番号 25G030151、分類:身につけるもの、事業主体:Tien fu Trading co.,Ltd)
▶︎受賞ギャラリー

今回の受賞は、フリーダイビングの技術がまた一歩前進したことを意味する。ギアの革新とともに、記録は更新され続け、人間の限界はさらに押し広がっていくだろう。

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PROFILE
0歳~22歳まで水泳に没頭し、日本選手権入賞や国際大会出場。新卒で電子部品メーカー(広報室)に入社。同時にダイビングも始める。次第に海やダイビングに対しての想いが強くなりすぎたため、2021年にオーシャナに転職。ライターとして、全国各地の海へ取材に行く傍ら、フリーダイビングにゼロから挑戦。1年で日本代表となり世界選手権に出場。現在はスキンダイビングインストラクターとしてマリンアクティビティツアーやスキンダイビングレッスンを開催。
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