スノーケリング・スキンダイビングを楽しみながらサンゴ礁保全を学ぶ コースがBSACから登場!

地球上の全海洋生物種の約25%のすみかであり、ダイバーやスノーケラーの目を楽しませてくれるサンゴ礁。海のゆりかごとして多くの人に恩恵を与えているが、その生態系は昨今ではさまざまな要因によって世界的に衰退傾向にあるという側面も。
「サンゴってどんな生き物?」「サンゴはどういう場所に生息している?」「サンゴ礁を守る事とは?」など、サンゴについて詳しく知らなかったことを学ぶことができる「コーラルスノーケラー・スキンダイバーコース」がダイビング教育機関BSACから新登場。サンゴ礁に関するさまざまな研究活動に取組む「喜界島サンゴ礁科学研究所」とともに作られたというコースの魅力や目的、どんなことが学べるのか、詳しく紹介します。

写真提供:NEO MARINE石垣島https://ishigaki-dive.net/

写真提供:NEO MARINE石垣島

コーラルスノーケラー/スキンダイバーコースはどんなコース?

BSACが提供する「コーラルスノーケラー/スキンダイバーコース」は、海でスノーケリングやスキンダイビングを楽しむ方々が、サンゴ礁を守るための知識と技術を習得することを目的としたコース。受講生は半日程度かけて、サンゴの見分け方やその生態系について学び、海での実技講習を通じて、サンゴを守るためのスキルを身につける。

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写真提供:NEO MARINE石垣島

コーラルスノーケラー/スキンダイバーコース概要

【学科で学べること】
・サンゴ礁が住む海の特徴や環境
・サンゴの生態
・サンゴ礁がつくる生態系
・サンゴ礁が人類に与える恵み
・サンゴ礁の環境の変化
・サンゴ礁を守るための意義や方法

【実技で学べること】
・スノーケリングやスキンダイビングの基本的な技術
・水中でのサンゴの見分け方
・サンゴを傷つけないように泳ぐ注意点
など

【認定条件】
・15問のテストに75%以上(11問)正解すること
・実技で定められたスキルを身に付け、サンゴの見分け方を覚え、
サンゴを破壊しないスノーケリングができるようになること。

コーラルスノーケラー/スキンダイバーコースのここがすごい!

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専門知識が身につく

本プログラムは日本で唯一のサンゴ礁に関する研究や教育、保全活動に取組む研究所「喜界島サンゴ礁科学研究所」のお墨付き。「100年後に残す」を理念とし、国際的なサンゴ礁研究拠点として、地球規模での気候変動解析と未来予測のための研究や、サンゴ礁の保全、サンゴ礁を通じた地域づくりなどの事業を展開する研究者たちが直接作成したプログラムなのだ。

オンラインでも対応

学科講習はオンラインで受講可能で、全国どこからでも参加ができる。

南の島でなくてもOK

現在インストラクターは、日本全国に47名。沖縄や奄美群島はもちろん、伊豆や千葉などサンゴのある地域で海洋の実技が受講できる。

受講料の一部がサンゴの研究に寄付される

受講料の一部はプログラムを作成した喜界島サンゴ礁科学研究所に寄付され、さらなるサンゴの研究に役立てられる。

コーラルスノーケラー/スキンダイバーコースはこんな人におすすめ

・海やサンゴにやさしくしたいけれど、具体的に何をすれば良いか分からない
・サンゴの見分けを身につけてダイビングやスノーケリング中に傷つけないようにしたい
・スノーケリング、スキンダイビングの知識・スキルを学びたい
・サンゴのことを知りたい
・ただ海の中を見るだけでない楽しみ方をしたい

専門的な内容も含むため、高校生以上の受講が推奨となっているが、小中学生でも参加可能。特別な資格や前提条件は不要で、初めてスノーケリングやスキンダイビングを体験する方から経験者まで、幅広い方々が受講できる。

受講者の声

年に三回ほど石垣島でスノーケリング・スキンダイビングを楽しんでおり、魚が好きなのですが、サンゴにも関心が高められる良い機会だと思いコースに参加しました。
どこにどんなサンゴがいるのか、環境によってサンゴの育つ場所や種類が違うことなど、細かいところまで教えていただいて、おもしろかったです。今までコンクリートが落ちていると思っていたものが、実はサンゴの死骸だった、なんて新しい発見もありました。
サンゴを守るために折らないように泳ぐことは考えていましたが、このコースを受けて、サンゴの種類にも注目しながら潜る楽しみが増えました。

サンゴを知って、もっと海を楽しもう!

写真提供:鈴木倫太郎

写真提供:鈴木倫太郎

このコースが生まれた背景には、BSACに所属する100名のインストラクターのアンケートから寄せられた声がある。8割近くのインストラクターが、お客様から「サンゴを守りたい」という意識を感じており、実際にサンゴへの負荷を減らすことお客様に伝えているという。一方で、積極的にサンゴや保全を学ぶコースがないという課題があったのだ。

今回のコースリリースにあたり、BSACの大槻祥久氏は、「サンゴについての正しい知識を身に付けたスノーケラーやスキンダイバーであるほど、海の中でむやみに触ったり、エントリー場所もサンゴの少ないところを選んだりするようになってくれるはずです。こういった人が増えて、サンゴ礁が少しでも守られていくと良いなと思っています。またこういった人が増えて、周囲に良い影響を及ぼしてくれたり、将来スキューバダイビングを始めても、この経験を忘れずに海を楽しんでくれる事を期待します。」という。

喜界島サンゴ礁研究所の鈴木倫太郎氏からは「私たちの暮らしは、海やサンゴ礁から様々な恩恵をによって成り立っています。しかし、世界のサンゴ礁環境は地球温暖化やサンゴ礁に接する地域からの影響により、年々衰退する傾向にあります。サンゴ礁をまもる方法はたくさんありますが、まずはサンゴ礁について知ることが大切です。このコースを通じて、多くの方がサンゴの生態やサンゴ礁環境について理解し、自分ができるサンゴ礁のまもり方を見つけてほしいと思います。」というコメントをいただいた。

コーラルスノーケラー・スキンダイバーコースを受けて、この夏もっとサンゴの海を守りながら楽しんでみてはいかがだろうか。

詳細な情報や受講の申し込みについては、BSAC Japanの公式ウェブサイトからお問い合わせください。

お問い合わせ先

BSAC問い合わせ窓口

※「コーラルスノーケラー・スキンダイバーについて問い合わせ」とご記載ください

Sponsored by BSAC JAPAN

1953年に英国ロンドンで設立され、今では世界中に支部を持つダイビング教育機関。2014年には英国王室ウィリアム王子が総裁に就任。
「SAFETY FIRST(安全はすべてにわたって優先する)」を基本理念に、各プログラムの開発等も行っている。

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