水中写真家・中村卓哉 初のフォトエッセイ『海のメッセージ 地球・人間・時代』を刊行
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水中写真家・中村卓哉氏が、初となるフォトエッセイ『海のメッセージ 地球・人間・時代』を刊行した。本書は、海の美しさを伝える写真集の側面を持ちながら、中村氏が水中で感じた思いをエッセイとして織り込んだ作品だ。
中村氏は、本書について次のように語る。
今回出版する書籍は私にとって初となるフォトエッセイ本です。海の美しさにクローズアップしているだけでなく、海で感じたさまざまな思いをエッセイとして添えています。海は生態系の最終地点。海を見つめるとその時代や人々の生活、そして地球の歴史までが見えてきます。国内外の様々な場所で撮影した37箇所の海の写真が180点以上掲載されており、写真集としても楽しめる内容です。世界各地の海の情報も紹介していますので、今後のダイビングのガイドブックとしても楽しんでいただけると思います。
本書には、中村氏がこれまで向き合ってきた世界各地の海が登場する。美しい海や愛らしい生き物だけでなく、震災で被災した海や静かに眠る戦争の痕跡、ライフワークである辺野古の海。貴重な写真の数々が多くのことを語りかける。

サンゴ礁の割れ目から射し込む光=ソロモン・ラッセル諸島

体長20メートルを超えるシロナガスクジラが悠然と水面下を泳いでいった 東ティモール・アタウロ島
書籍情報
『海のメッセージ 地球・人間・時代』
『海のメッセージ 地球・人間・時代』

発売日:11月22日(土)
定価:2,860円(本体2,600円)
著者:中村卓哉氏
出版社:新日本出版社
https://www.shinnihon-net.co.jp/general/product/9784406069076
定価:2,860円(本体2,600円)
著者:中村卓哉氏
出版社:新日本出版社
https://www.shinnihon-net.co.jp/general/product/9784406069076
水中写真家
中村卓哉
中村卓哉

1975年東京生まれ。水中写真家。10歳の時に沖縄の慶良間諸島でダイビングと出会い海中世界のとりことなる。2000年代以降、各地で写真展を多数開催。海中の世界の命のドラマをテーマにコラムなどの執筆や講演も行い、カメラメーカーのアドバイザーなども務める。ライフワークである辺野古の海へは20年以上撮影で通い続けている。テレビやラジオ、イベントへの出演を通じて、沖縄の海をはじめとする環境問題について言及する機会も多い。第2回日本写真絵本大賞優秀賞、パプアニューギニア・ダイビングアンバサダー、公益社団法人日本写真家協会会員。著書に、『わすれたくない海のこと 辺野古・大浦湾の山・川・海』(2011年、偕成社)、『海の辞典』(2012年、雷鳥社)、『パプアニューギニア 海の起源をめぐる旅』(2016年、雷鳥社)、『辺野古 海と森がつなぐ命』(2018年、クレヴィス)など。
ocean+αと中村氏がタッグを組む「ニッポンの海と文化」
