国際フォトコンで日本人が3部門でグランプリ受賞

6月8日、世界海洋デーにあわせて開催される、水中写真専門の国際フォトコンペティション「Ocean Geographic Pictures of the Year(以下、OG PICOTY)」。今年は日本人3名がグランプリに輝いた。3名の作品とコメントをご紹介。

OG PICOTYとは

OG PICOTYは、ダイビングを含め海の情報発信や海洋環境問題に取り組むオーストラリアのメディア「Ocean Geographic」が主催する水中写真専門の国際フォトコンペティション。生態行動やサンゴ礁、プリント、ムービーなど全17部門で競われ、規模や専門性において世界でもトップクラスの水中フォトコンペティションだ。

FISH BEHAVIOUR部門

優勝:高橋怜子氏の作品


高橋氏のコメント

映画『オーシャンズ』でコブダイのボス「弁慶」を見てから、佐渡の「赤岩」を潜ってみたいと思っていました。不幸にもコロナの期間中は赤岩のある佐渡・北小浦は完全クローズとなり、そこに行けたのは2年越しの2022年の6月でした。ボスは「弁慶」から「ヤマト」へ移り変わっていましたが、生き生きとした彼らの生活を垣間見ることができました。この写真は繁殖期に縄張りを巡って戦うオス同士の喧嘩です。右がボスのヤマトです。

高橋怜子 プロフィール
三陸大船渡出身、北上市在住。2017年、長く勤めた半導体エンジニアを退職し、世界の海を旅し、撮影している。national geographic image collectionのメンバー。national geographic yourshot寄稿者。

BLACK & BLUE WATER部門

優勝:大谷翔氏の作品


大谷氏からのコメント

世界で活躍するプロの方たちと肩を並べ、その中で評価を頂けたことを誇りに思います。メリベウミウシの写真は、いつものように1人夜の海と向き合い、収めたものでした。僕が心底惚れた浮遊系で、しかも普段のフィールドワークでの一枚で優勝を果たせたことは感慨深いものでした。今回、家族や周りのサポートあってこそだとも実感できました。まだまだ進化の途中です。これからも自然と向き合い、僕の表現を続けていきます。

大谷翔 プロフィール
福岡出身、沖縄県恩納村在住のダイバー。ライトトラップを学んでからは、浮遊系の撮影に没頭。夜な夜な海へ出かけて、まだ見ぬ海の赤ちゃんを追い求めている。

HUMANS & OCEAN部門

優勝:茂野優太氏の作品


茂野氏のコメント

今年、日本水中フォトコンテストの審査員をさせて頂くのですが、自身がフォトコンに応募したことがなく、フォトコンに臨む気持ちを勉強しようと思い応募しました。やっぱり写真が評価してもらえるとすごく嬉しいし、写真を選定している段階で自分の写真に対する新たな気付きなどもあり、フォトコンっていいなと思ました。2023年10月に尾鷲で撮影した魚礁の写真です。

茂野優太 プロフィール
茂野優太
「まだ見たことない世界を見てみたい」をモットーにダイビングに関わることは、なんでもこなす。学生時代にダイビングにハマり、銀行員に就職するもダイビングの魅力が忘れられず、ダイビングの世界に。

国際的なフォトコンテストで日本人の水中写真家や愛好家たちを目にすることも増えてきた。これからも腕を磨いてますますの活躍が楽しみだ。

▶︎受賞作品一覧
▶︎Ocean Geographic Pictures of the Year
▶︎Ocean Geographic

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