日本を代表する水中写真家も集結!「マリンダイビングフェア2023」のトークショーまとめ

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4月7日(金)から4月9日(日)までの3日間、東京・池袋サンシャインシティ文化会館Dホールにて行われた「マリンダイビングフェア2023」。会場は大勢の来場者で、昨年以上の賑わいを見せていた。

例年、マリンダイビングフェアには全国各地からダイビングショップなどが集結する。しかしそれだけでなく、日頃から国内外を飛び回る日本を代表する水中写真家たちが一堂に会す、貴重なイベントでもある。そこで今回は、そんな水中写真家たちも登壇した、他では観ることのできない今回限りの特別なトークショーの様子を一挙総まとめ!

自然写真家 高砂淳二氏

「マリンダイビングフェア2023オープニングトークイベント」
「海に潜り、地球を歩いてきて思うこと」

本イベントでナビゲーターを務めた高砂氏は、2つのプログラムに登壇。まずはオープニングトークショーでフェアの見どころや、記憶に新しい世界的写真賞を受賞した作品「Heavenly Flamingos」が、どのような状況で撮られたのか、撮影秘話をお話しいただいた。
2つ目のプログラムでは、高砂氏が37年間世界中を渡り歩き、その目で見てきた動物や自然などの奇跡的なエピソード、そしてそれらの変化について語った。

DAN JAPAN

「中高年ダイバーの事故を考える」

レジャーダイバーが安全に潜れるためにさまざまなサービスを提供しているDAN JAPAN。近年のダイビング事故においては、40歳以上のダイバーの事故が全体の7割程度を占めているという。こういった現状を踏まえて、中高年ダイバーの事故の特徴を分析し、より楽しく安全にダイビングを楽しむにはどうしたらよいかを考える内容だった。

清水淳氏×むらいさち氏

「水中写真家が選ぶベスト撮影ギア」

ocean+αでも“ミスターオリンパス水中”として水中カメラレビューを連載中の清水氏と、ゆるふわな写真でお馴染みのむらいさち氏。2人が同じOM SYSTEMミラーレス一眼を愛用していることから、コラボが実現。フルサイズ一眼並みの画質を備えながら、超小型多機能のOM-1を使って撮影した2人の作品と撮影ギアを紹介した。

尾﨑たまき氏×むらいさち氏

「さちだ!たまきです!海旅ミックス」

むらい氏は初日に続いて、3日目にも再び登場。本トークショーのために水中写真家の尾﨑たまき氏と2人でロケに出かけ、それぞれが心動くシーンを撮影してくるという気合の入りぶり。海と生き物をこよなく愛する2人だが、同じ海でも作風は異なる。撮影時のエピソードも交えながら、観客と一緒に楽しんだ。

むらいさち氏×マリアナ政府観光局

「マリアナの海に惚れる5つの理由」

尾﨑氏とのトークショーに続いて、次のプログラムにもむらい氏が登壇。マリアナ政府観光局が、サイパンの海を絶賛するむらい氏とともに行うフォト&トークショーだ。後半にはユナイテッド航空&マリアナ政府観光局より、成田ーサイパン線直行便と2ダイブ無料キャンペーンのご紹介も!そして、成田~サイパンエコノミークラス往復航空券が当たる豪華賞品付きクイズ大会も行われた。

スリランカ航空

「往復航空券争奪インド洋セミナー&クイズショー」

スリランカやダイバー憧れのモルディブへのフライトを運航するスリランカ航空が提供する人気プログラム「スリランカ&モルディブ セミナー&クイズショー」。2023年は海外旅行の本格再開の年ともあり、観客の興味も深々な様子。モルディブ往復航空券をゲットできるクイズも行われた。

鍵井靖章氏×三村漢氏

「水中写真家とアートディレクターが水中写真の魅力を語る」

人気写真集や写真展を手掛ける気鋭のアートディレクター・三村氏を、近年、協働する水中写真家・鍵井氏が舞台に招き、これまでとはひと味違うアートな視点で、水中写真の魅力と未来を語った。2人の掛け合いもおもしろく、あっという間に時間が過ぎた。

阿部秀樹氏×茂野優太氏

「作風、年代、全く異なる二人の表現論」

長年日本国内のフィールドに目を向け光と影を見続けてきた阿部氏。そして、見た人がすぐにでも海に行きたくなるような美しく爽やかな写真の中に自分の感情を入れ込む茂野氏。作風や年代が異なるの二人は何を考え、何を表現し、これからどこを目指してゆくのかを紹介。滅多に見られない、貴重な二人のトークセッションとなった。

上出俊作氏×関戸紀倫氏

「サンゴの撮影からひも解く、水中撮影の極意」

マクロ撮影のイメージが強い上出氏が撮る、ワイドなサンゴ。そして、大自然をワイドに切り取る作風の関戸氏が撮るサンゴ。同じサンゴの撮影と言っても、自然光だけで撮るのかストロボを使うのか、水中なのか半水面なのかで写真の印象はガラリと変わる。そんなサンゴの撮影について、カメラの設定や撮影時の注意点など、極意を話した。

2023年版ガイド会写真展Live

「ガイド」という職業を、より理解してもらおうと活動を続ける、国内外のダイビングガイドが集まったガイド会。海外、東北、関東、関西、九州、沖縄、各エリアのガイド会メンバー代表6名が、エリア別に海の魅力を紹介した。

ドルフィンスイマー 鈴木あやの氏

「イルカと泳ぐ」

東京都・小笠原諸島でのイルカとの出会いをきっかけにドルフィンスイマー、写真家、水中モデルとして10年以上イルカと泳いできた鈴木氏によるイルカ好きには堪らないトークショー。ド野生のイルカと目を合わせ共に泳ぐ感動や、楽しく安全なドルフィンスイムのための泳ぎ方、素潜りや練習方法、知っておきたいイルカの生態などを伝授。

フィリピン・ダイビングセミナー

直行便であれば、日本から5時間以内で行けるフィリピン。現地ガイドがフィリピンのダイビング最新情報をお届け。直行便の本数もこれから増えてきそうなので、海外ダイビングのリスタートはフィリピンにするのも良さそうだ。最後にはオリジナルグッズが当たる抽選会も行われた。

石垣幸二氏×峯水亮氏

「情熱幼魚!糸満の海より魅惑の夜更しを語る」

沖縄本島最南端の糸満の沖合から、今年の3〜4月に撮影した撮れたての写真と映像で、魅惑の稚魚&幼魚&幼生たちとの出会いについて、海の手配師 石垣氏と海洋生物写真家 峯水氏が情熱対談!その生命力の神秘と魅力のすべてを語った。

古見きゅう氏×中村卓哉氏

「Behind-The-Scenes  撮影現場の舞台裏」

国内外の海を飛び回り、独特な視点から海の美しい風景やユニークな生き物、海の環境問題なども積極的に撮影取材している古見氏。そして、海中の世界の命のドラマをテーマに、撮影のみならずコラムなどの執筆や講演活動なども行う中村氏。2人の水中写真家が撮影した映像や写真撮影の裏側を公開。ドラマティックな映像や写真作品が生み出された背景や、どの様に海と向き合い、生物へアプローチしているのかなど、撮影秘話を交えた熱いトークが繰り広げられた。

第1回日本水中フォトコンテスト 受賞作品発表

4月8日(土)夜に開催された、第1回日本水中フォトコンテストの授賞式の様子と受賞作品を審査員の水中写真家(関戸氏と古見氏)とともに振り返った。受賞作品集や次回の開催についても、紹介があった。

ケアンズ・グレートバリアリーフ トークショー

「ケアンズの海と旅のプロ」がスペシャルトークショー開催。ケアンズにゆかりのある関戸氏をはじめ、旅コーディネーター 福嶋氏、エントラーダグループ 秋吉氏、H.I.S.ケアンズ支店長 石川氏が登壇。ケアンズとグレートバリアリーフの魅力について語った。また、東京または大阪~ケアンズ往復航空券、フランクランド諸島リーフクルーズ、ダイバーズデン日帰りダイビングが当たる豪華抽選会も行われた。

以上、トークショーの総まとめはいかがだっただろうか。トーク内容を聞いているだけで、海に行きたい気持ちが高まってきた。次のダイビングが楽しみになるような、非常に豪華な3日間となった。

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PROFILE
0歳~22歳まで水泳に没頭し、日本選手権入賞や国際大会出場。新卒で電子部品メーカー(広報室)に入社。同時にダイビングも始める。次第に海やダイビングに対しての想いが強くなりすぎたため、2021年にオーシャナに転職。ライターとして、全国各地の海へ取材に行く傍ら、フリーダイビングにゼロから挑戦。1年で日本代表となり世界選手権に出場。現在はスキンダイビングインストラクターとしてマリンアクティビティツアーやスキンダイビングレッスンを開催。
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