カップル10組誕生! 「クリスマス・ダイバー出会いパーティー」レポート

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ダイバー出会いパーティ

2015年12月20日(日)、「クリスマス・ダイバー出会いパーティー」が開催され、女性15名、男性16名のダイバーの皆さまに参加していただき、10組ものカップルが誕生しました!

同じ趣味を持つもの同士、また、季節がら(?)、過去最高のカップル誕生率となりました。

いつも、サラッとしたレポートで味気ないとのことだったので、たまには、司会者目線の感想も交えてレポートしてみたいと思います。

スタート前は緊張のひと時

自分も一般的な婚活パーティーに参加したことがありますが、緊張や照れもあって、結構、勇気がいります。
前日の夜、行かない理由を考えてしまったり……。

やはり、最初は重い空気が会場を包みます。

僕もどんな方がいらっしゃるのか直前に知らされるので(ダイバーと交流する機会の多い僕は、主催者側なのに情報が極力遮断されるので……)、知っている方もいれば、初めての方もいて、緊張のひととき。

知人のダイバーが小声で、「緊張して吐きそう」とか「やばい、もう無理無理無理」とか言ってくるので、参加するわけでもないのに、緊張がうつって、こちらもガチガチになっていきます(笑)。

何とも言えない独特の雰囲気で、いつも、この中からカップルなど誕生するのだろか? と不安な瞬間でもあります。

雰囲気に気圧されつつ、噛み噛みな司会であいさつやら説明やらが終わり、クリスマスらしく、シャンパンで乾杯!

ダイバー出会いパーティ

参加するわけでもないのに、緊張する司会の寺山編集長

共通の話題で盛り上がる
1対1のトークタイム

女性と男性が向き合って、1対1のトークタイム。

自分のプロフィールシート(よく潜る海とか行ってみたい海などダイバーならでは)を目の前の異性と交換し、2分間のトークタイムです。

通常の婚活パーティーでは、趣味や仕事などの話から会話を広げていきますが、もともと同じ趣味を持つもの同士。
具体的に話ができるので、ここで一気に場の空気がほぐれていきます。

ただ、「水温20度以下は嫌」というダイバーから「ドライでしか潜ったことがない」というダイバーまで、同じダイバーでも未知との遭遇だったりもします(笑)。

ちなみに、キャンセルなどの都合で、男性が1名多かったので、強制的に僕とお話しする時間も……。
僕は楽しかったのですが、なんか、すみません。

「初対面の方と話をするのは苦手なので、強制的にでも話せる時間はありがたい」「普通に、海の話で盛り上がれますね」という何気ない会話の中、「司会者がアラフォー独身って縁起悪いよね。出会わせている場合じゃないでしょ? 笑」は聞かなかったことにします……。

ダイバー出会いパーティ

なんで? も有りの
フリートーク

1対1のトークが終了すると、ファーストインプレッションカードに、「グループで潜りに行ってもいいかな」と思う異性の番号をいくつでも書くことができます。

フリートークの最中、自分がどの異性から好感を持たれているかわかる仕組みなので、フリートークのきっかけとなります。

アルコールも入り、和やかな雰囲気になりますが、ダイバー出会いパーティーの不思議な特徴として、女性同士が仲良くなっている様子も見受けられます。

なんで?

また、とある男性が「話しましょうよ~」と、限られた貴重な時間を使って、僕と長時間フリートークをしてくださいました。
嬉しかったのですが、

なんで?

ダイバー出会いパーティ

以前の出会いパーティーの様子

ドキドキの発表は、
過去最高のカップル10組誕生!

フリートークが終わると、ラストインプレッションカードに、「バディとして二入で潜りに行ってもいいかな」という異性の番号を第1希望から第5希望まで書くことができます。
もちろん、一人も書かなくてもOKです。

しばらくして、裏でカップリングをしていたスタッフが、冷静を装いつつも、目をキラキラさせてやってきます。

ダイバーと会う機会の多い僕はここでも情報を遮断され、結果しか知らされないシステムなので、スタッフの表情で票読みするのですが、目のキラキラを見て、「おっ。これは、まさか半分くらいカップルになったのかな?」と思ったのですが、驚きの……

カップル10組誕生!

15組のうち、10組の誕生は過去最高です。

カップル誕生率は、参加者同士の相性もあり、やってみないとわかりません。
今回は、第1希望同士も多く、とても実りのある結果となりました。

カップルになった方には、ダイバーの集まるバー「マリング」のドリンク券と黄金崎ダイブセンターから、バディダイビング無料チケットをクリスマスプレゼント。

まずは食事&飲みにいっていただき、次に、潜りにいっていただけたら幸いです。

帰り際、「もっとたくさんやってください」とか「勇気を出して来て良かったです」という言葉も聞けて、こちらも良かったです。

はじめてのルーザー飲み会に参加

すべてが終了し、スタッフと食事をしていると、パーティーに参加していた知人の女性ダイバーから、「ルーザー飲み会やっているので来てください」と。

ルーザー? は! Loser(敗北者)!

そ、そういえば、彼女、カップルになっていなかったかも……。

こういう時、司会者と参加者でラインを引いた方がお互いのため、と通常は参加を禁止されているのですが、生のネガティブ意見も聞ける機会でもあると思い、参加してみることに。

行ってみると、なんと、カップルを含め、15人くらい参加していました。

え? なんの会?

とある男性ダイバーが声をかけて、飲みにいこう!となったようです。

いろいろ生の意見を聞いてみようと、こちらの疑問や悩みを聞いてみました。

■参加人数

まず、いつも悩むのが参加者人数。
これまでは、20対20がデフォルトでした。

これは、1対1で全員が話す機会を持つ、ギリギリの最高人数と言われています。

この人数を超えると、1対1で話すだけで大変な時間と体力(20人以上と話すは結構大変)が必要で、パーティー形式の方が向きます。

しかし、大人数のパーティー形式だと、積極性のある人のみが成功する仕組みので、カップル率は下がる傾向にあります。
逆に、人数が少ないと、じっくり相手と話せますが、選択肢が狭くなります。

今まで20対20としていましたが、どちらかと言えば、「話すのが大変」「もっとじっくり話したい」という意見が多い気がしたので、今回は15対15としてみました。

結果、人数について聞いてみると、「もっと大勢でワイワイがいい」とか、逆に「もっと少人数で一人ひとりとじっくり話したい」とさまざまで、これは、参加者の目的や趣向によってさまざまなので、いろんなパターンをそろえるしかないないようです。

共通意見としては、「もうちょっと時間が欲しい」「おもしろいスライドショーが見たい」(趣旨が変わっちゃう 笑)ということなので、次回から考慮したいと思います。

ただし、がっつり、出会いが目的の場合、お目当てがいない、カップル誕生せず、とわかったら、「早く帰りたい」という方もいらっしゃるので、時間の長短は難しいところです。

関連して、「海やダイブクルーズでやってほしい」という声もあり、一時、開催してみようと思ったこともあるのですが、婚活のプロ業者(アドバイスいただいています)の方に「よ~く、考えてください。1日目で『ない』と思ってしまったら、残りのクルーズ期間は地獄ですよ」

ダイビングが趣味の場合、“ダイビングという場”が大事なのではなく、“ダイバー同士”であれば、あとはちゃんと“出会うという目的も持っている”ことが大事ってことですね。

事前にターゲットや趣旨を明確に示すことが大事だと再確認しました。

■年齢

年齢層についてもよく聞かれるのですが、参加に年齢制限は、あえて設定していませんでした。

「ダイビングは年齢を超える」というコンセプトと、上から下まで幅広い参加がありますが、何となく、いつもバランスよくおさまるからです。

今回の年齢層も、女性は30代前半、男性は30代後半をメインとしつつ、下は22歳から上は50代までさまざまです。

特に女性は、恋愛対象の男性が20~50代までOKだったりするので、今後も設定はしないつもりですが、さすがに22歳の大学生男子が迷い込んでプルプル震えていたので、今後は「社会人」とはしようと思います(でも、大学生もカップルになっていたなぁ……)。

それと、このパーティーをやろうと思ったきっかけは、自分が一般の婚活パーティーに参加した時、年収や血縁など、スペック品評会な雰囲気を感じて「なんか嫌だな~」と思ったこと。

むき出しのコアな情報は、ある程度、コミュニケーションの中からわかっていく方が素敵やん? で、そのコミュニケーションツールとしてダイビングは最高やん? と。

ただ、これに対して、とある女性ダイバーから鋭い指摘をもらったことがあります。

「コンセプトはいいけど、年齢を書かせるところが、男目線だよね」

むむ。どういうことだろう?
聞けば、こういうことのようです。

婚活関連のデータを見ると、むき出しのコアな情報、つまり、最も重要視する点といえば、男性で言えば“経済力”、女性いえば“容姿”“年齢”とハッキリ出ます。
もうね、ハッキリと。

それじゃ、身もふたもないので、男性には事前に年収は聞かず、「それは、コミュニケーションの後でしょ」ということなわけですが、指摘をいただいた女性によれば、「女性の場合、容姿は会えばわかるし、年齢を提示させるのであれば、それこそ、女性のスペック品評会では?」「コミュニケーションを大事にするというのであれば、女性の年齢もコミュニケーションの後でしょ、とならないと、ずるい」。

な、なるほど~。

ってことで、年齢を書いていただくかどうかは今回もとても悩んだのですが、そのことを女性参加者にぶつけてみると、「そこは、むしろ聞いて欲しい。だって、あとでわざわざ言う方がしんどい。年齢をわかった上で理解してくれる人のほうがいい」「言ってもいいけど、書きたくない。でも、任意だったらいいんじゃない?」と、意外とOK派が多く、NG派も人も任意ならということでした。

「そっか、じゃあ任意にしよう」と思ったわけですが、後で、こっそり男性が「そこは必須で事前に知っておきたいとこですけどね」と耳元で。う~ん……。

それと、一般的な婚活パーティーは、通常は、「良い方と巡り合わなかったら、とっとと帰りたい」という方が多く、トラブルを避けるためにも、帰る導線も極力バラバラにして会わないようにするものですが、同じ趣味なもんで、いわばすでに同じコミュニティーの人間のようなもの。
終わってからも「飲もうぜ!」となってしまうようです(笑)。

また、「異性の出会いじゃない出会いもやって!」という声も。

この辺も考慮して次回に活かしたいと思います。

ちなみに、事前のお問合せで最も多かったのが、「東京以外でもやって!」というもの。
今回も、三重県など遠方からの参加者もいましたが、東京外でも開催予定ではありますので、ぜひ、ご参加くださいね。

それと、よく聞かれるのが、「その後、どうなったの?」に関しては、追跡調査はしていません。
あくまできっかけのみ。
どうなったか、むしろ、教えてください。

そして、必ずやってくる「既婚者同士もやって」には、もう一度全力で「やりません! バカ!」。

ということで、クリスマス・出会いパーティーは、10組のカップル誕生と大成功!
カップルにならなかった方も次回は素敵な方と出会えますように。

スタッフ一同、今後も、真剣に出会いを求めるダイバーのよい縁となる場にしていきますので、またの開催をお楽しみに。

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writer
PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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