食べる! 美味しい! 楽しい! 三陸を楽しむ復興 ~「めんそ〜れ三陸ナイト☆」レポート~

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今年も、海やダイビングにまつわる人たちで賑わっていた、マリンダイビングフェア(2017年4月7~9日)。

このイベントに行く以外で、この期間中のもうひとつの楽しみは、マリンダイビングフェアに併せてやってきたガイドさん達とのイベントや飲み会、という方も多いはず!

その中のひとつで、毎年恒例でレポートしている「めんそ〜れ三陸ナイト☆」の様子をレポートします。

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“三陸”を想い、動く人たちが集う
「めんそ〜れ三陸ナイト☆」

主催は、「三陸ボランティアダイバーズ」、「みちのくダイビングRias(リアス)」、「宮城ダイビングサービスHigh bridge(ハイブリッジ)」、「石巻うみさくら」、そして、「SAWASDEE DIVE(サワディダイブ)」です。

ここに集まるのは、三陸を想う人たち。

その想いの先は、三陸に住む人たちや漁師さん、三陸の生き物に、海に山に空だったり。
それぞれの想いをもった人たちとの、濃い時間です。

乾杯は、飲んで食べよう!の合図でした。

乾杯は、飲んで食べよう!の合図でした。

今年は何といっても、
料理の豪華さが目立ちました!!!

特筆すべきは、「この会費で、この食事の内容!?笑」と驚きながら笑ってしまうほどの料理の充実。
産地(岩手、宮城、沖縄)直送の海の幸が次から次へと出てきます。

岩手県大船渡からは、牡蠣とホタテと生ワカメ。
宮城県石巻からは、この時期ならではの小女子(こうなご)とホヤ。
沖縄県からは、もずくと、島らっきょ。

というわけで、その数、14品!

このメニューの7品の他に7品も!!!

このメニューの7品の他に7品も!!!

料理が出てくるたびに、「おおおおー!」という声と一緒に、テーブルーに集まりカメラを向ける人たちが 笑。

食べる前に写真!という無言の圧力の前に、待て!の状態に。笑

食べる前に写真!という無言の圧力の前に、待て!の状態に。笑

岩手の生ワカメとアスパラガス!綺麗な春の色です。

岩手の生ワカメとアスパラガス!綺麗な春の色です。

ホタテの香草焼き! これだけでお腹いっぱいになってしまいそうな、恐ろしい大きさ。笑

ホタテの香草焼き!
これだけでお腹いっぱいになってしまいそうな、恐ろしい大きさ。笑

アキさんと、沖縄直送の山盛りモズク!

アキさんと、沖縄直送の山盛りモズク!

昨年までは、復興の様子を現地のガイドさんやそこを訪れたカメラマンの声と写真から、見て聞いて知る、という内容でした。
しかし今年は、その復興へ流れを「食を通して、知ってもらう」というなんとも簡単で、しかし、身近でとてもわかりやすいものでした。

レストラン側との、
ちょっとしたハプニング?!

レストラン側に事前にお知らせしていた「生わかめ」という言葉から、お店の方が、生のまま(茶色いまま)テーブルに並べる場面も。
「生」と聞いて、そのまま食べても大丈夫なもの、と思ったのでしょう。

生わかめというものが、なかなか世に出て来ないゆえのことからかもしれません!

生わかめ。茹でることで緑色にかわり、食べれる状態になるのです。

生わかめ。茹でることで緑色にかわり、食べれる状態になるのです。

岩手からの参戦!

残念ながら、三陸ボランティアダイバーズの理事長として、そしてダイビングRiasのオーナーでもあるクマさん(佐藤寛志さん)は欠席。

というのも、昨年の秋にオープンさせた三陸の海の幸が食べられるお店・りょうり丸が盛況によるためで、これはこれで、食での復興という意味でも喜ばしいこと。
本人も残念そうでしたが、スカイプで元気に参戦!

スカイプで、岩手からの参戦!

スカイプで、岩手からの参戦!

三陸ボランティアダイバーズのメンバーもしっかり参加していました!

そして三陸ボランティアダイバーズのメンバーが会場でしっかり参加!

三陸を楽しもう!
という復興を目指す

サワディダイブのアキさん(辻東信さん)は、震災後、自身のみで瓦礫撤去として通っていましたが、レジャーという視点からの復興を考えて、毎年、ゲスト(この場合は、仲間ともいう言い方がぴったりなのかもしれない)と共に訪れているそうです。

昨年訪れた時の話をききました。

昨年、東北を訪れた時の話を聞きました。左:辻東信さん 右:高橋正祥さん

11月上旬。寒いはずなのに、とても楽しそうなみなさま。

11月上旬。寒いはずなのに、とても楽しそうなみなさま。

昨年も残る瓦礫の撤去や、サーモンスイム(鮭の遡上)、ホタテの養殖場でのダイビング、そして、美味しいものをお腹いっぱい食べたそうです。
そんな滞在中のある日の明け方には、ゴゴゴゴーという大きな地鳴りともに、長く大きく揺れた地震(震度4強)もあり、宿の部屋から外に飛び出したという人もいたそうです。

いろんな体験をして、また今年も、みなさんで三陸に向かうという話を聞けました!

昨年岩手で会った人たとの再会もありました!

昨年アキさんと一緒に行った人たちと岩手で会った人たちとの再会もありました!

今夏、石巻で開催!
Reborn-Art Festival

宮城県石巻市内では、APバンク主催のリボーンアートフェスディバルが、2017年7月22日から51日間も開催されます。
食とアートを楽しみつつ、海はハイブリッジの高橋正祥さんにお任せ。

熱い夏になりそうですね!

広がりを見せる石巻です。

今年の夏は宮城でダイビングと食と、アートを楽しみましょう!

今年の夏は宮城でダイビングと食と、アートを楽しみましょう!

これからの三陸に注目

震災から7年目の三陸は、今までとは違った新たな動きが、見えてきていました。
これからの三陸にも、目が離せませんね!

ぜひ、夏の旅の候補に、三陸を入れてみてはいかがでしょうか。
夏の三陸も、秋も冬も春も、楽しくて美味しい時間が待っています。
オーシャナでも、三陸ツアーを企画予定です!

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writer
PROFILE
父が島崎藤村を好きだったわけでも、母が源氏物語を好きだったわけでもなく。ましては、新年や早春に生まれたわけでもないけれど、名は、若菜。
子供の頃に与えられた谷川俊太郎の詩集に影響をうけ、コトバ遊びの楽しさを知る。
大学卒業後、ダイビングツアーを取り扱う旅行会社に入社。2016年に総合旅行業務取扱管理者資格取得。他、総合旅程管理主任者資格所有。
2011年の震災を機に岩手と宮城に通い始め、ワカメの美味しさを痛感し、ワカメ大使として活動中。
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