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カテゴリ:知る

結婚資金をつぎ込む人まで
~ダイビングとお金の話・エピソード編~

ダイビングとお金の話。
今回は、あくまで個人的に見聞きしたお金にまつわるお悩みやエピソードをご紹介します。

アクティブ・ダイバーたちのお金の本音

ダイバーたちのお悩みやエピソードをご紹介する前に、まず、アクティブ・ダイバーを、“お金に余裕のある層”と“熱心にお金をかける層”に分けたいと思います。
ダイビングにはお金をかけざるを得ない構造であるのであれば、アクティブ・ダイバーになるには、基本的にはこの2つしかありません。

前者の方々からたまに聞こえるお悩み、というと大げさですが、アドバイスとしては、「お金がかかってもよいから、もっとサービスを上げて欲しい」という声。

どのダイビングサービスも、料金もサービスも画一的で選択肢が少ないということですが、ただ、この声はさほど多いとは思いません。
むしろ、「サービス業として基本的なレベルまでは上げてくれ」という声がチラホラと…。

このお金に余裕のある層は、割とダイビングと幸せな関係を保っているように見えます。
これらの層を狙ったダイビングショップもありますし、越智カメラマンのスペシャルトリップのように、“ここでしか得難いものがある”とわかれば、お金をしっかりかけます。
アンテナを少し張っていれば、これらの層に向けセグメントされた商品は割とあるような気がします。

まあ、お金がかかる遊びなので、お金に余裕がある層が幸せなのは当たり前ですけどね……。

セブ(撮影:越智隆治)

涙ぐましい節約エピソード

問題は、“特に余裕があるわけではないけど熱心にお金をかける層”の方のお悩み。
ダイビングをやっている以上、特に貧しいわけでなく、むしろ平均所得以上であっても、ダイビングにハマればそれなりのお金が必要なので節約に走ります。

実際、いただくお悩みでも「どうやったら節約できるの?」「安く潜る方法を教えて」「潜りにいきたいときに限ってお金がない」というものが多く、ガイドさんからも「安宿でいいからたくさん潜りたいという人が多い」とよく聞きます。

解決法は、節約に関しては、一般的なものとそう変わらないので、特に斬新な方法はないのですが、ダイビングのために節約に闘志を燃やす人の中には、とにかくダイビング以外にお金をかけないことを徹底する人がいます。
お金に余裕のある人は、ダイビングは楽しむための手段という感じですが、手段ではなく目的としている人たちです。

ダイビングツアーでは、格安航空チケットで、ホテルは安宿、食事は買い食い、なんてのは当たり前。
先日行ってきたばかりのサイパンでも、ハイクラスのハイアットやフィエスタより、一泊50ドル程度で、下に買い食いできるスーパーのある「ひまわり」という宿が大人気でした。
宿は寝るだけで、“ダイバー=安宿”は意外と定番なイメージかもしれません。

セブ(撮影:越智隆治)

ダイビングのために、普段の生活から節約する人も少なくありません。

遊興費や無駄遣いを減らすというであればいいのですが、ガス、水道、食費など、ライフラインまで削るツワモノもいて、果ては、旦那様のお小遣いを減らして不仲になったとか、身だしなみにまったくお金をかけなくなって彼氏からそっぽを向かれたなんてのも本当にあった話。

働きながら潜りたい! けど、ガイドはできない…。

そんな人の中には、島民割引のある島に移住して働く人も。
看護師など医療関係者など、いわゆる“手に職系”に割と多い印象ですが、その辺は女性の方が、フットワークが軽そうです。
中には、計画的に沖縄の男性と結婚して移住なんて女性も。
「顔が濃いのが趣味なので一石二鳥」とたくましいことを言っていました(笑)。

とある島では、住み込みで、ダイビングが福利厚生になっているお水のお仕事があったりなんかもします。

セブ(撮影:越智隆治)

節約の結果、友人関係まで変わってしまった人も。

それまでは、会社の仲間との週3ペースの飲み会に行っていたのに、ダイビング行きたさに一切参加しなくなったとある男性ダイバー。
結果、“付き合いの悪いやつ”になってしまったものの、逆に海だけで会う仲間が増えて、「会社とプライベートが切り離せて、結果的に楽しい人生になりましたよ」というから何がどう転ぶかわかりません。

中には、節約が行き過ぎてしまう人も。

一番おもしろかったのは(?) 、貯金が趣味だった人がダイビングにハマり、「でも、貯金は切り崩したくない!」と、父親の土地を勝手に売り払って絶縁された話(笑)。
笑いごとじゃないですね。いや、笑うしかないか。

節約以外のお悩みとしてあるのは、休みや潜るタイミングが目の前にあるのにお金がないというお悩み。

「勤続年数○年のご褒美に長期休暇をもらったので、念願のガラパゴスクルーズに行こうと思ったのにちょうどお金がなくて断念。
でも、そのクルーズのブログを見たら、巨大ジンベエは出るは、ハンマーが数百だわの大当たりで今でも悔やんでいます……」なんて人がいましたが、定期収入がある人はローンなんてのもありかも。

最近、おもしろいなと思ったのが、スルガ銀行の”ダイバーズローン”。

正直、かつて、法外なCカード講習と器材のセットをその場で信販ローンを組ませるという問題があったせいかローンには抵抗感があったのですが、思考を奪われることなく、自ら計画的に使うのであれば、年に一度のビッグツアーや思いがけないチャンスに合わせてローンを組むってのはありかなと思います。
いつ潜るの? 今でしょ! なタイミングってありますからね(笑)。

セブ(撮影:越智隆治)

お金にまつわる話で一番興味深かかったのは、結婚資金をダイビングに使う女性たちの話。

とある海で、毎月のように海外で潜りまくって女性と出会い、理由を聞いてみると、転職前のタイミングに、「もう、結婚をしないという選択をした」ということで、それまで貯めていた結婚資金300万(通常貯金とは別)を好きなダイビングに突っ込んでいるとのことでした。

特殊な例かと思っていたのですが、ガイドさんたちから話を聞くと、結婚しないという決意、あるいは、付き合っていた男性と破局して、結婚資金をダイビングに使う人は割といるらしく、「へ~」と思ったものです。

ということで、お金にまつわるエピソードを経験の範囲で一部をご紹介しましたが、そこまでして潜りたいダイビングはそれだけ魅力的! と綺麗に着地したところで、今回はおしまい。

次回は、そもそもダイビングにお金がかかならいようにならないものか? 考えてみます。

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