思わず息をのむ、オタリアとペンギンの生死を賭けた駆け引き~岡田裕介の海中時間~

フォークランド諸島のペンギン(撮影:岡田裕介)

前回(青空の下を歩くフォークランド諸島のキングペンギン)に引き続きフォークランド諸島での写真。

イワトビペンギンが夕方、海での捕食を終えて
コロニーに帰る為、波と共に陸地に上がる様子です。

集団になって泳いで帰ってきた彼らは、陸が近づくと水面から顔を出して、
オタリアなどの天敵がいないか確認します。

天敵がいた場合は、沖に引き返して様子を見てチャンスを伺い、
やがてタイミングを見計らい、波と共に一気に飛び込むように上陸するのです。

あまり近づくと、撮影者である僕を天敵と勘違いして上陸のチャンスを逃してしまうので、
少し離れてた所からの望遠での撮影になってしまうのが残念ですが、
迫力あるシーンで何度みても飽きる事がありません。

フォークランド諸島のペンギン(撮影:岡田裕介)

オタリアに捕らえられたジェンツーペンギン。

可愛いペンギンが、恐ろしいオタリアに食べられて可哀想だななんて思いますが、
彼らも生きて行く為にはしかたがない事、これが自然界なんですね。

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PROFILE
埼玉県生まれ。大学卒業後、フォトグラファー・山本光男氏に師事。
 2003 年より、フリーランスフォトグラファーとして独立。沖縄・石垣島、ハワイ・オアフ島へ の移住を経て、現在は神奈川県の三浦半島を拠点に活動中。 水中でバハマやハワイのイルカ、トンガのザトウクジラ、フロリダのマナティなどの大型海洋ほ 乳類、陸上で北極海のシロクマ、フォークランド諸島のペンギンなど海辺の生物をテーマに活動。 2009 年 National Geographic での受賞を機に世界に向けて写真を発表し、受賞作のマナティ の写真は世界各国の書籍や教育教材などの表紙を飾る。温泉に入るニホンザルの写真はアメリカ・ スミソニアン自然博物館に展示。国内でも銀座ソニーアクアリウムのメインビジュアルはじめ企 業の広告やカレンダーなどを撮影。 またミュージシャンのライブ撮影も行い、雑誌、WEB、広告などに作品を発表している。
 
HP:https://yusukeokada.com
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