北極にペンギンはいない!南極だけに住む理由とは?

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動物の中でも人気者のペンギン。 寒い地域に生息しているイメージがあるペンギンですが、実は南極にいても北極にはいないのです。

南極と北極、どちらも寒いし、ペンギンにとって大きな差はないのでは?と思う人も少なくはないでしょう。 さらに言うと、北半球にペンギンはほぼ生息していません。 ペンギンは寒い場所であれば、北半球でも生息していそうな気もしますが、なぜ南半球だけにペンギンはいるのでしょうか。

ペンギンの生態

ペンギン

ペンギンは鳥類ですが、空を飛ぶことはできず、海を泳ぐことを得意としています。 ペンギンは魚類や甲殻類など水中で捕食し、陸上で待つヒナには口移しで餌を与えます。

他の鳥類と同じように、春から夏にかけて繁殖しますが、コウテイペンギンについては冬の南極大陸で繁殖します。 冬の南極大陸は-60度という過酷な環境であるため、コウテイペンギンは最も過酷な子育てをする鳥だと言われています。

コウテイペンギンを代表として、ペンギンは南極に集中しているイメージがあります。 ペンギンと言えば、南極の氷の上をペタペタと歩いている絵を想像しますが、南極大陸で繁殖するのは、コウテイペンギンとアデリーペンギンの2種類のみです。

その他のペンギンは南極周辺や南アメリカやアフリカの南部、オーストラリアやニュージーランドの南部など、やはり南半球で生息しています。 アフリカやオーストラリアと聞くと、あまり寒いイメージはありませんが、ペンギンは寒くない場所でも生息できるのでしょうか。

ペンギンは寒いところが好き?

寒い場所にいるイメージのペンギンですが、実際のところはどうなのでしょうか。 実のところ、ペンギンは寒いところを好んでいるわけではありません。 寒い場所を好んでいるのではなく、寒流が流れる冷たい海を好んでいるのです。

なぜ、冷たい海を好むのかと言うと、そこにはペンギンの餌となる動物プランクトンが豊富だからです。 冷たい海水は栄養分が豊富な塩類濃度が高く、植物プランクトンが大量発生するのです。

寒くない地域にペンギンが生息する例として、赤道直下のガラパゴス諸島があります。 ガラパゴス諸島は熱帯であるため、非常に気温が高い地域ですが、ペルー海流という寒流があるため、そこもペンギンが生息しているのです。 寒さがペンギンの生息にとって関係ないのであれば、北半球にいてもおかしくないようなものですが、なぜ南半球のみに生息するのでしょうか。

ペンギンが北半球にいない理由

ペンギンの始祖はニュージーランド周辺で誕生したと言われています。 そんなペンギンは餌が豊富な寒流に乗って、様々な地域へと旅立ちました。 南極大陸、アフリカ南端、南アメリカ、ガラパゴスも寒流に乗って移動できる地域だったからこそ、ペンギンはそれらの地域に生息しているのです。

しかし、赤道を超えることはできませんでした。 なぜなら…

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