1ヶ月間ペンギンに密着。ネイチャーフォトグラファー・岡田裕介氏がペンギン写真展開催！写真集も発売

神宮司 瀬里奈

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大型海洋ほ乳類、陸上で北極海のシロクマ、ペンギンなど海辺の生物をテーマに国内外の撮影を行うネイチャーフォトグラファーの岡田裕介氏。これまで数々の生物を撮影し、写真展を行ってきたが、その中でも過去に4度訪れたフォークランド諸島でのペンギンを記録した2019年の写真展『Penguin Being -今日もペンギン- 』は全国2万人を動員し、反響を得た。今回、その写真展を8月に大阪でリバイバル開催するのと、再びフォークランド諸島へ赴き1ヶ月かけて新たに撮影したペンギンの写真展『それは僕らだけの言葉 -Penguins Being Penguins- 』を9月に東京、10月に大阪で開催、そして写真集『それは僕らだけの言葉 -Penguins Being Penguins-』も9月に販売することを発表した。

リバイバル開催の写真展『Penguin Being -今日もペンギン-

夕暮れ時、海での捕食を終えコロニーに戻る途中で休憩中のキングペンギン（撮影：岡田裕介）

雄大な風景の中に生きる野生動物たち。その姿をまるで絵画や絵本のような美しい写真表現で発表し続ける岡田氏が、2019年に全国2万人を動員したペンギン写真展『Penguin Being -今日もペンギン- 』を、今回初プリントも加え再構築した内容でリバイバル開催する。今秋全作品撮り下ろしのペンギン新作写真展を控えた今、再び注目を集めている本写真展。 かわいくて、けなげで、ちょっと笑える、ペンギンたちの愛の物語となっている。

2019年の写真展開催に際した岡田氏へのインタビュー記事

写真集『Penguin Being -今日もペンギン-』（7月）発売＆写真展『Colors〜ペンギン島の物語〜』（8月）開催！岡田裕介さんにペンギンの魅力を聞きました

2019.06.26

フォトグラファー・岡田裕介さんが写真集を発売！ 『Penguin Being -今日もペンギン-』 越智隆治カメラマンが主宰する「スペシャル…

新作のペンギン写真展『それは僕らだけの言葉 -Penguins Being Penguins- 』

National Geographic 写真賞の受賞を機に、世界でも作品を発表し旅を続けている岡田氏。過去フォークランド諸島を4度訪れ、長い年月をかけてペンギンを記録してきた。2019 年に全国2万人を動員した同テーマの写真展から5年、再びフォークランド諸島に1ヶ月以上滞在し撮影したこの新作は、ネイチャーフォトグラファーとして真正面から生き物と向き合い写真に収めながらも、見る人の余白で無限に物語が生まれる、まるでペンギンたちの言葉が聞こえてくる群像劇を見ているような作品を発表する。

（撮影：岡田裕介）

あの日僕が見た光景は
繰り返されるありふれた日々の中にあって
特別でもなく、奇跡でもなく、偶然でもない僕は人間で、彼らはペンギンで
理解することなど到底無理、無意味でしかない
しかしあの日僕が見た光景は
なんだか見てはいけないものを見てしまったような
僕の知っている彼らではなかった
まるで僕の知っている人たちみたいだった

僕は隠れもせずにただそこに居て静かにシャッターを切る
そこには彼らだけの言葉があった
僕を通して記録されたその光景は
まるで彼らの言葉が録音されているかのように
見る者に話しかけるだろう
その聞こえた言葉は、あなたの中に生まれたあなただけの言葉だ

ただ一つ
ペンギンは、今日もペンギンである
その事実以外、何一つ確かなことはない

（撮影：岡田裕介）

写真集『それは僕らだけの言葉 -Penguins Being Penguins-』

岡田裕介

埼玉県生まれ。大学卒業後、フォトグラファー・山本光男氏に師事。2003 年より、フリーランスフォトグラファーとして独立。沖縄・石垣島、ハワイ・オアフ島への移住を経て、現在は神奈川県の三浦半島を拠点に活動中。水中でバハマやハワイのイルカ、トンガのザトウクジラ、フロリダのマナティなどの大型海洋ほ乳類、陸上で北極海のシロクマ、フォークランド諸島のペンギンなど海辺の生物をテーマに活動。2009 年 National Geographic での受賞を機に世界に向けて写真を発表し、受賞作のマナティの写真は世界各国の書籍や教育教材などの表紙を飾る。温泉に入るニホンザルの写真はアメリカ・スミソニアン自然博物館に展示。国内でも銀座ソニーアクアリウムのメインビジュアルはじめ企業の広告やカレンダーなどを撮影。またミュージシャンのライブ撮影も行い、雑誌、WEB、広告などに作品を発表している。

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